日本マクドナルドの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1971年、銀座に日本1号店をオープンして以来、日本最大のハンバーガーチェーンを展開する日本マクドナルド。現在は日本全国に2900以上の店舗を構えています。同社は、日本マクドナルドホールディングス株式会社の100%子会社です。QSC&V(Quality:品質、Service:サービス、Cleanliness:清潔さ、Value:価値)をレストランビジネスの理念とし、最高の体験を提供することにより、お客様にとって「お気に入りの食事の場とスタイルであり続けること」をミッションとしています。食に関わることから、品質はもちろん、持続可能な食材の調達も重視し、食の安心・安全に責任をもち企業活動を行っています。
親会社はアメリカにあり外資系ではありますが、日系企業の雰囲気ももちあわせています。経営方針などは米国本社の意向に大きな影響力を受けています。そのため本社勤務の場合、部署によっては外国人が上司であったり、海外社員と連携を取ることもあるので、英語力も必要です。
社内は性別や年齢、新卒、中途採用など関係なく、自由で風通しのよい雰囲気のようです。女性社員も多く活躍しているほか、在宅勤務やフレックス制度など柔軟な働き方にも好意的です。同社は人材育成にも力を入れており、社内教育機関「ハンバーガー大学」を有しています。正社員だけでなくアルバイト社員もここで学ぶことにより、「マクドナルド」というブランドやカルチャーを強固なものにしています。
このように、世界的ブランドを守りながら人材育成に積極的に取り組み、食の安心・安全を追求している堅実性をもち、外資系らしく柔軟な働き方ができる自由で風通しのよい社風です。このような社風に合致しているかどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考後にWeb適性検査があります。パソコンやインターネット環境がない場合は、紙面で適性検査を受けることができます。その後、一次面接、二次面接、最終面接を経て内定といった流れです。面接回数は職種やエリアによって異なり、「内定まで4回面接があった」という人もいます。クルー経験者は一次面接が免除となり、クルーから正社員へのキャリアアップの道もひらかれています。
面接会場まで片道2時間以上かかる方はWeb面接が可能です。その場合は、カメラ付きパソコンもしくはスマートフォンで面接をおこないます。遠方の方にも選考の機会を提供したい考えで、採用実績もあるようです。
同社では現在、2020年9月1日入社の中途採用をおこなっています。同社に関心のある場合は、中途採用募集サイトからまずWebエントリーをしましょう。
■面接内容の傾向は?
志望動機や職務経歴書に沿ったこれまでの経験やスキルなど、一般的な質問は必須事項です。エピソードを交えつつ簡潔に、面接官の印象に残るようアピールしましょう。世界的ハンバーガーチェーンとしてお客様へのよりよいサービスを追求している同社らしく、「どのようなサービスを心掛けたいか?」「あなたが思うホスピタリティとは何か?」という質問があったという口コミも見られます。サービスやホスピタリティについて、自分なりに意見をまとめておいてください。
また、面接前には実際にいくつかの店舗を訪れ、その時に感じたことを具体的に話し、自分の意見と関連づけておくのもよいでしょう。「好きなハンバーガーは?」「オリジナルのハンバーガーを作るとしたら?」といった、ハンバーガーに関する質問もされるようです。企業研究の一環として商品についての知識を持つためにも、事前に店舗を訪れておくと面接の際に役立つでしょう。
日本マクドナルドの面接攻略法(面接対策)
■日本マクドナルドの中長期戦略を理解した上で自己分析をする
同社は日本マクドナルドホールディングスの中核事業です。日本マクドナルドホールディングスが2020年2月に発表した2019年12月期の決算によると、連結売上高は2817億6300万円(前年同期比3.5%増)、営業利益は280億1800万円(前年同期比11.9%増)と、消費税増税の影響もそれほど受けず好調でした。既存店売上も、50か月連続で対前年比増となっています。
この好業績を支えているのは、2018年2月に策定された中期経営目標(2018年度~2020年度)に基づいて、持続的成長、収益性向上、そして企業価値向上を目指し、食の「安全・安心」を徹底。お客様の店舗体験を豊かにする取り組みです。
2019年度は、特に「メニュー」「バリュー」「未来型店舗体験」「ピープル」「店舗展開」の5つの取り組みに注力した結果、利益に結びつきました。
例えば「夜マック」のように時間帯に沿ったメニューを展開。また、顧客一人ひとりに沿ったサービスを提供するために、クルーがテーブルまで商品を運ぶ「テーブルデリバリー」など、これまでのファストフード店のイメージを覆す取り組みが評価されたといえるでしょう。
来店前に注文から支払いまで終え、来店時すぐに商品を提供できる「モバイルオーダー」も導入し、顧客の多様なニーズに対応することにより、快適な店舗体験を提供することを推進しています。このモバイルオーダーは2020年度中に全国展開される予定です。
■「なぜ日本マクドナルドに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜマクドナルドか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「これまでどのような経験をしてきたか」「その経験が入社後にどう活かせるか」といった点を見ていることはもちろんですが、「本当に当社のことを理解しているのか」という点も併せて見ています。
同社についてしっかり理解するためには、業界・職種研究に加え、競合となりやすい他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- 株式会社モスフードサービス
- 株式会社ロッテリア
- ファーストキッチン株式会社
- 株式会社フレッシュネス
日本マクドナルドの採用面接で実際に聞かれた質問内容
日本マクドナルドが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。同社の採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「最高の体験を提供することにより、お客様にとってのお気に入りの食事の場とスタイルであり続ける」という同社のミッションに共感し、貢献していける人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下では、面接経験者が面接の場で実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら適確に答えられるように面接対策をしておきましょう。
[40代後半・男性/マーケティング] 【結果:入社】
[20代前半・女性/ショップスタッフ] 【結果:二次を辞退】
[30代後半・男性/ショップスタッフ] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/ホールスタッフ] 【結果:面接中止】
日本マクドナルドの採用面接に向けて
日本マクドナルドの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 世界的ブランドを守り、食の安心・安全を追求する堅実性をもちつつ、自由で風通しのよい社風を理解し、それに合致した人材であることをアピールする。
- 日本マクドナルドホールディングスの中長期戦略を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜマクドナルドなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。