コメリの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
DIY用品や園芸用品を中心に、インテリアや家電など幅広く取り扱うホームセンターを全国展開するコメリ。2020年3月現在、沖縄県以外の46都道府県に出店しており、店舗数は1196店にのぼります。
ホームセンター業界売上ランキングではDCMホールディングスに次ぐ2位(2019年3月現在)につける、業界大手です。
同社は1952年、米などの穀物を扱う米穀店として創業しました。1960年代にはLPガス・石油の販売に参入。現在に通じるホームセンター事業をはじめたのは1977年のことでした。その後もさまざまな業種に着手しながら子会社を分化させていき、2010年にはホームセンター業界初となる1000店舗を突破。現在まで、ホームセンター業界をけん引してきたといえるでしょう。
コメリでは、社員・パート・アルバイト併せて1万2400名超のスタッフが働いています。
同社で働き続けるためには、まずここで扱っている商品が好きであること、接客が好きであることが重要でしょう。こうした条件にマッチしていれば、「たくさん商品を扱っているため、さまざまな商品の商品知識が身につく」という声があがっているように、楽しんで働くことができるようです。
やはり接客業のためそれなりに残業があることが前提で、給与にはみなし残業代が含まれています。一方、昇進はそれほど難しくないようで、「真面目に仕事をこなしていれば2年ほどで店長職に就ける人が多い」という口コミが見られます。さらにその上を目指すのであれば、全国転勤可の条件のもとで働くことが望ましいようです。
「ホームセンター業界大手として、さまざまな商品に親しみながら、こつこつ利益を上げる」。こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社では随時、正社員・嘱託社員の採用をおこなっています。正社員は転居を伴う転勤なしの「地域正社員」と、将来の幹部候補であり転勤ありの「リージョナル社員」におもに分かれているほか、転勤ありの「リフォーム営業職」、「WEBディレクター」も募集しています。
全国各地の店舗でそれぞれ募集していますので、希望の地域で採用をおこなっているかチェックしてみてください。また、「要普通免許」などの条件も提示されているので、応募前に併せて確認しておきましょう。
採用ステップは、まずWEBから応募し、WEB書類選考があります。その後はWEBテストを受け、履歴書を提出して再度書類選考、そして面接、内定という流れになります。面接は1回のみで、スピーディーに結果が分かるようです。
全国34都市で毎月面接会を実施しているため、スケジュールも合わせやすいでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接では志望動機、入社後のビジョンなどの基本的な質問に加え、「コメリの店舗数と売上」や「実際の店舗を見て感じたこと」などを問われます。こうした特徴から、同社では、ホームセンター業界における同業他社とコメリの差別化を重視していることがうかがえます。面接の前には同社のコーポレートサイトを隅々までチェックするだけでなく、実際に足を運んで買い物をしてみてください。そこで感じた印象や、良いと感じた点、自分が働いたらどんな雰囲気になるかなどを具体的に思い浮かべ、まとめておくとよいでしょう。
接客業ですので、明るくハキハキと対応できる人が好まれる傾向があります。同社の店舗で扱う商品が好きだという気持ちを込めながら、プラスの印象を与えられるようにしてください。面接は1回のみ。一球入魂の意気で、集中して受け答えしましょう。
コメリの面接攻略法(面接対策)
■コメリの企業理念・経営理念を理解した上で自己分析をする
コメリの面接を受けるにあたっては、同社の企業理念・経営理念を理解しておくことが必要です。
同社では、働く者の心得として「企業理念」と「経営理念」の2つを提示しています。
「企業理念」は、同社の所属する上での信念といった色が濃く表れており、同社の社風を理解するための大前提となる部分です。ここでは、「商いは人々の幸せのために奉仕する仕事」であるという考えを軸に、「綱領」「ねがい」「経営要諦」の3本の指針を掲げています。
これらはいずれも同社の精神を知る上で重要ですから、コーポレートサイトにて確認しておきましょう。
一方で「経営理念」では、なぜコメリがここまで収益を上げているのか、今後も成長するために必要なものは何かといった、実務に即した面から同社の特色がまとめられています。
ここでは、チェーンを前提として展開し、「商品調達・物流・情報の仕組みを独自に考案」したことで、「強力な商品力」と「ローコスト・オペレーション」を実現したことが、同社が増収増益を続ける要因としています。
また、コメリは今後も成長を続けるために、未開拓の分野に着手すると示しています。同社は領域ごとにさまざまな子会社を分化してきた経歴がありますが、今後もその流れは継続させるようです。
具体的には、農協や問屋など、従来の流通機構が揺らぎつつある分野に対して、農業資材や建築資材等の流通機構を確保することで、裾野を広げたいとしています。
面接の前にはこれらのページを読み込み、コメリがもつ考え方を理解しておきましょう。「商いは人々の幸せのために奉仕する仕事」であるという大前提のもと、これに合致するとアピールできるエピソードをまとめておいてください。
■「なぜコメリに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜコメリなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「ホームセンター業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてコメリという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜコメリなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とコメリとの違いを調べてみてください。
- DCMホールディングス株式会社
- コーナン商事株式会社
- 株式会社カインズ
コメリの採用面接で実際に聞かれた質問内容
コメリが目指している方向性や、どういった人材が求められているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、コメリの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「商いは人々の幸せのために奉仕する仕事」とする社風を意識して、「ホームセンター業界大手の一員として、さまざまな商品に親しみながら、こつこつ利益を上げられる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代前半・男性/店長] 【結果:入社】
[30代前半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
[女性/店長] 【結果:最終面接で不採用】
[20代前半・男性/店長] 【結果:二次面接で不採用】
コメリの採用面接に向けて
コメリの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「商いは人々の幸せのために奉仕する仕事」と考えている社風を意識して、「ホームセンター業界大手の一員として、さまざまな商品に親しみながら、こつこつ利益を上げられる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- コメリの企業理念・経営理念を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜコメリなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。