ドワンゴの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「ネットに生まれて、ネットでつながる。」をコンセプトに、多彩なデジタルコンテンツを提供しているドワンゴ。代表的なコンテンツが日本最大級の動画配信サービスである「ニコニコ動画」です。ほかにも、「niconico」というプラットフォーム上で「ニコニコ生放送」や「ニコニコ静画」など、ニコニコの名を冠した多くの派生サービスを展開しています。また、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する「N高等学校」と連携し、ネット時代に合わせた教育関連サービスを提供するなど、教育分野での先進的な取り組みも注目されています。
そんなドワンゴは、クリエイティブで熱量の高い職場のようです。「この業界が好きで入社した人ばかりなので仕事に対する熱意が半端無い」「面白い事は思いつきでもウェルカムな環境」といった口コミから、社員が楽しみながらユニークなサービスを発掘していることがわかります。さらに、「オタクにはとても楽しい会社」「個性の強い人たちの集まり」「はっきり言って変わっている」といった口コミも。社員の個性を大事にし、それを伸ばしていく風土こそが、斬新なアイデアを生み出す源泉だと言えるでしょう。
また、技術力の高さも強みのひとつです。「技術やエンジニアの開発環境を非常に重要視し、イノベーションの源泉としている」というコメントが見られ、優秀なエンジニアが多数在籍しているといいます。加えて、「若い人が多いので能力さえあればどんどん仕事を任される」という声が目立ち、本人のやる気次第で成長を加速させることができる環境が用意されていると言えそうです。
総じて、クリエイティブでユニークな社風を持つドワンゴ。こうした社風にフィットするかどうかは、同社を志すうえでは非常に重要なポイントとなります。自己分析を通じて自身の個性に目を向けてみると同時に、社風とのフィット感を確認しておく必要があるでしょう。
■選考は何次まで?
原則的な選考プロセスは以下のとおりです。
1. Webエントリー(郵送やFAXは不可)
2. 書類選考
3. 面接+Webテスト
4. 最終面接
それぞれのステップで結果が通知されるまでの期間は1〜2週間程度となっています。また、ポジションにより面接回数には変動がありますので注意してください。
2020年4月現在、さまざまな職種で中途採用の募集がおこなわれており、2職種までであれば、同時に応募することが可能です。複数職種に応募した場合、審査・選考は職種ごとにおこなわれます。同社の中途採用は年間を通じておこなわれていますが、募集職種は随時更新されますので、中途採用ページをこまめにチェックすることをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
面接では、応募職種の専門性についての質問が多く、プログラマであれば、実際にホワイトボードにコードを書いたり、基礎的なアルゴリズムに関して聞かれたりするようです。また、経理部門に応募した人からは、「有価証券報告書を読んでの考察を聞かれた」という口コミ情報があります。自分の専門分野に関しては、実務レベルでどう応用できるのか、知識を整理しておく必要があるでしょう。
また、「開発途中でエンジニアとのトラブルが生じた際にどう対応していくか?」「日本では著作権のあるコンテンツのネット配信を拒むアーティストが多いが、それをどのように解決するか?」など、課題解決や意思決定についての質問も多く見られます。こうした質問を通じて面接官が見極めたい点は大きくえり分けて3つあるでしょう。ひとつは、課題を解決するための知識や経験値がどれくらいあるのかという点。次に、何を基準に意思決定するのかを通じて、その人の価値観を知ることが考えられます。最後に、それらを説明するにあたっての論理的思考力です。自分が導き出した結論について、根拠を持って論理的に話すトレーニングをしておくことをおすすめします。
その他、志望動機やキャリアビジョンについては自分の言葉で明確に答えられるようにしておく必要があるでしょう。
ドワンゴの面接攻略法(面接対策)
■ドワンゴの事業戦略を理解したうえで自己分析をする
ドワンゴの親会社である株式会社KADOKAWAの決算資料をもとに、ドワンゴの事業戦略を読み解いていきます。
同社では、2019年3月期までに「事業の撤退」「組織改編」「アライアンスの推進」といった施策を通じて構造改革を進めてきました。これらの改革を引き続き進めることで、2020年3月期はWebサービスセグメントの営業利益黒字化を目指しており、2019年11月14日に公表した業績予想ではこれを達成する見通しとなっています。
2021年3月期には、教育事業をはじめとしたニコニコ周辺ビジネスの拡大、続く2022年3月期には、持続的な成長を可能にする体制の構築を目指す考えです。
ドワンゴの構造改革による損益改善がKADOKAWAの業績に大きく貢献していることから、今後も改革の手綱を緩めることなく推進することが想定されます。したがって、この事業戦略が意味するところを理解し、同社の成長にコミットできることが大切になってくるでしょう。
■「なぜドワンゴに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
ドワンゴの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜドワンゴか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「入社後どのようなことをしたいのか」「これまでの経歴や専門性をどう生かすのか」といったことに加えて、「ドワンゴのカルチャーにフィットした人材か」という点です。
この質問に明確に答えるためには、業界理解や職種理解が欠かせません。そのため、競合となりやすい他社の研究もしっかりとおこない、ドワンゴとの違いを明らかにしておきましょう。具体的には以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- 株式会社ディー・エヌ・エー
- 株式会社サイバーエージェント
- 合同会社DMM.com
- グリー株式会社
ドワンゴの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ドワンゴが目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが見えてきたのではないでしょうか。
同社は、「ネットに生まれて、ネットでつながる。」をコンセプトに、多彩なデジタルコンテンツを展開しています。斬新なアイデアを生み出す土壌となっているのが、ユニークな個性を認めて伸ばす組織風土です。インターネットが好きであることはもちろん、テクノロジーを用いて新たなコミュニケーション価値を創造していく意欲が大切になってきます。そのためには、熱中できる何かを持っていることが武器になります。面接ではそうしたエピソードを披露できるとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・女性/ディレクター] 【結果:二次面接を辞退】
[30代前半・男性/プログラマ] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
[30代後半・男性/Web関連職] 【結果:入社】
ドワンゴの採用面接に向けて
ドワンゴの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- クリエイティブでユニークな社風にフィットした人材であることを具体的なエピソードを交えてアピールする。
- ドワンゴの事業戦略を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜドワンゴなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。