NESICの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
NECグループにおけるネットワークソリューションの中核企業であるNESIC。1953年に電気通信工事会社として創業した同社は、時代の変化とともに事業領域を拡大させてきました。現在は、企業、通信事業者、官公庁・社会インフラ事業者などに、ネットワークインテグレーションとそれに関わるサポートやサービスを提供しています。さらに最近では、働き方改革に沿ったICTとオフィス設備、空間デザインとを融合させたソリューション提供にも力を入れています。
Slerとしての顔を持つ同社の口コミには、「システムの導入をイチから行うため、達成感はかなりある」「中小企業から大企業まで色々な企業とお付き合いができるところが面白い」「業務領域は比較的広いので、通信に興味があれば何でもやることができる」といった内容が並びます。業務量に関しては、「部署によって大きく異なる」とのコメントが見られ、一般的にプロジェクトに入ると多忙になることが多い一方、スタッフ部門は比較的落ち着いているようです。
社風については、「体育会系のような部署もあれば、まったり穏やかな部署も存在する」とのこと。「年功序列」「スピード感がない」「やや古風な印象」といったコメントも見受けられ、全社的には穏やかで落ち着いた社風のようです。
面接では、こうした社風のなかで、顧客の価値向上につながる“サービス・インテグレーター”として協働していける人材かという点が見極められるでしょう。ネットワークに対する興味はもちろん、幅広い課題に対してソリューションを提供していく意欲を示したいところです。
■選考は何次まで?
基本的な選考フローは、以下のとおりです。
1. 応募
2. 書類選考・適性検査
3. 面接(1〜2回)
4. 内定(採用条件が提示されます)
5. 入社(入社日は応相談となっています)
応募から原則1週間以内に、E-mailもしくは書面で応募書類の提出についての連絡が届きます。面接回数は1〜2回としていますが、ポジションや状況により異なる場合がありますので注意してください。各選考段階においては、合否に関わらず、通常2週間程度でE-mailもしくは書面にて選考結果が連絡されます。
2020年4月現在、総合事務職や営業職、各領域の技術職で数多くの中途社員を募集中です。それぞれの仕事内容や求める人材像については、コーポレートサイトに設けられた採用ページで確認してください。
■面接内容の傾向は?
「志望動機」「将来のビジョン」「自分の強み」など、自己分析をしっかりとおこなって考えを整理しておけば答えられる質問が中心となります。多くの面接経験者が口コミに記しているように、会話を通じて人柄を見られる傾向にありますので、言葉の選び方や話し方にも気を配りたいところです。また、ある面接経験者は、「一番マズイのは、沈黙や面接官からの質問に受け応えが出来ないことなので、リラックスしたもの勝ちです」と言います。多少威圧的に質問されたとしても、動じずに落ち着いた対応を心がけましょう。
そのほかには、コンプライアンスや顧客からの指摘に対する対応について問われた人も。こうした質問に対しては、根拠を示しながら、論理的に話す必要があります。日頃から、論理的な思考を深めるトレーニングをしておくとよいかもしれません。
NESICの面接攻略法(面接対策)
■NESICの「Beyond Borders 2021」を理解したうえで自己分析をする
NESICでは、2030年のありたい姿に向けて、2020年3月期から2022年3月期を対象とした中期経営計画「Beyond Borders 2021」を策定しました。
5年・10年先の環境変化を見据え、事業構造と体質強化によって成長力と収益力を強化し、2022年の売上高を過去最高となる3100億円まで引き上げたい考えです。
そのために掲げた基本戦略は、「デジタル/5G時代に向けた競争力・成長力強化」「先端技術・新しい事業を創出する基盤・仕組み・体制の強化」「All-NESICでのイノベーション加速」の3つです。
成長力強化に向けて、DX事業の立上げや先進サービスの投入をおこなうほか、5G技術確立への足場作りをおこないます。また、中長期的な成長力強化に向けて、これまでの業種別・機能別とした5つの事業本部を、機能別に「デジタルソリューション事業本部」「ネットワークインフラ事業本部」「エンジニアリング&サポートサービス事業本部」の3つに再編しました。これにより、リソースやノウハウを集約するとともに、スリムで機動的な意思決定ならびに事業運営を実現したい考えです。
面接を受ける前に、この中期経営計画の内容を理解し、どの領域で自分の力を生かせるのかという視点を持って、自己PRにつなげるとよいでしょう。
■「なぜNESICに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜNESICなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「中期経営計画に合致した人材か」といった点を判断します。
この質問に答えるためには、同社の事業内容や中期経営計画などを理解するとともに、競合他社についても情報収集をおこなう必要があります。事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。少なくとも以下のような企業については情報収集をおこなって、理解を深めてください。そして、「なぜNECネッツエスアイを選ぶのか」について自信を持って語れるよう準備を進めましょう。
- SCSK株式会社
- 株式会社富士通エフサス
- 株式会社日立システムズ
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
NESICの採用面接で実際に聞かれた質問内容
NESICが目指している方向性や、求める人材像が具体的に見えてきたのではないでしょうか。
同社は、技術革新を事業拡大の好機と捉え、将来の「デジタル×5G」時代を見据えた事業構造の変革を進めています。働き方改革にDXを取り入れて、ビジネス変革事業へと進化させるなど、新たな事業機会の創出にも積極的に取り組んでいます。そのため、社員には、これまで以上に幅広い領域に対する興味と挑戦への意欲が求められてくるでしょう。ネットワークに対する興味はもちろん、幅広い課題に対してソリューションを提供していく意欲ある人材と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、自分なりにシミュレーションしながら面接対策をおこなってください。
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:入社】
[20代後半・女性/システムエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/法人営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/法人営業] 【結果:二次面接で不採用】
NESICの採用面接に向けて
採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 穏やかで落ち着いた社風のなかで、幅広い課題に対してソリューションを提供していく意欲ある人材であることをアピールする。
- 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこない自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜNESICか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。