ミクニの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
同社は1923年に創立した老舗企業です。自動車関連部品を主力としており、四輪車用吸気モジュール、アクティブペダル、電動オイルポンプなど、40種類以上の多岐にわたる製品を製造しています。また、もう1本の柱として生活環境機器の開発・製造も担っており、ガス立ち消え安全装置は業界トップシェアを誇っています。
そんな同社の企業理念は、「地球的視野にたち、人と技術を活かし豊かな社会づくりに貢献」するということです。自動車製造に欠かせない数々の部品や、人々が生活するために必要な製品を提供しているミクニ。同社で働くうえでは、さまざまな人や業界を支えているという実感をもち、やりがいを感じることができるでしょう。
社風としては、「年功序列」という体質を維持しながら、個々人の成果もしっかりと評価されているようです。たとえば研究開発職では、即戦力となる人には活躍の場が用意されており、1つの製品について、すべてを1人の担当者に任せられることもあります。時期によっては残業が多くなることもありますが、開発から生産まで責任をもって担当できるため、仕事を終えたときの達成感は大きい様子。「自分次第で仕事の幅が広がる」「自由度が高く、やりたいことを明確にすればチャレンジさせてもらえる」といった意見が上がっています。頑張れば頑張った分、得るものもあるといえるでしょう。年功序列の気風がありながらも、実力がある人は評価される傾向があるようです。
「年功序列でありながら、積極的にチャレンジしていく人は評価する」。こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社では現在、「技術系エンジニア」「海外営業」「購買品 品質管理」の部門で中途採用をおこなっています。「技術系エンジニア」「海外営業」については将来的に転勤の可能性もあります。また、いずれの職種でも実務経験が必須となっていますので、応募する前にコーポレートサイトにてよく確認しておいてください。
採用フローについてコーポレートサイトに記載はありませんが、口コミによると書類選考の後、応募した部署の部長による一次面接、社長・役員による二次面接がおこなわれます。書類選考から二次面接まで約2週間だったという声もあるように、選考は比較的スピーディーに進むようです。
■面接内容の傾向は?
面接時の雰囲気は、「オープンな感じで和やかだった」という声もあれば、「鋭くつっこまれた」という声もあり、面接官によって左右されるといえます。
質問内容については、それほど意外なものはありません。全体として履歴書に沿って質問され、答えを深堀りされるという流れが多いようです。志望動機や入社してやりたいことなどの一般的な質問に加え、二次面接では「最近気になったニュースは?」など、時事問題に絡めた質問もされます。普段からニュースを見たり新聞の経済面に目を通し、同社の事業に影響を与えそうなことが起きていないかチェックしておきましょう。「海外営業」への応募なら、海外情勢についても答えられるようにしておくことが望ましいでしょう。
ミクニの面接攻略法(面接対策)
■ミクニの「VISION 2023」を理解した上で自己分析をする
ミクニの面接を受けるにあたっては、同社の「VISION 2023」を理解しておくことが必要です。まず同社では、「対処すべき課題」として以下の6つを挙げています。
(1)戦略製品の事業化促進
(2)顧客基盤の拡大
(3)生産性向上
(4)事業ポートフォリオ強化
(5)強固で高効率な財務体質の実現
(6)社会的責任の遂行
そしてこの課題に対処するために設定されたのが「VISION 2023」です。2013年に始まったこの経営戦略は、2013年6月~2016年3月、2016年4月~2019年3月、そして2019年4月~という3つのタームに分かれています。現在は2019年4月から始まった「VISION 2023 Final STAGE」のさなかです。
「VISION 2023 Final STAGE」は、以下の6つの戦略を掲げています。
(1)開発戦略
(2)顧客戦略
(3)生産戦略
(4)事業ポートフォリオ強化
(5)財務戦略
(6)活動のベースを確認
このように、6つの戦略は上に引用した「対処すべき課題」とそれぞれ対応しています。希望する部署によって、貢献できる戦略は異なってくるでしょう。たとえば技術系エンジニアであれば(1)の開発戦略、海外営業であれば(2)の顧客戦略に沿ったアピールができると効果的だと考えられます。前職で担当した仕事などを振り返り、これらの経営戦略に生かせるものがあればエピソードとしてまとめておいてください。
■「なぜミクニに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜミクニなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「自動車部品・機器メーカーに向いているか」「それまでの経験を同社で活かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてミクニという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜミクニなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とミクニとの違いを調べてみてください。
- 株式会社ケーヒン
- 株式会社デンソー
- 豊田合成株式会社
ミクニの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ミクニが目指している方向性や、どういった人材が求められているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、ミクニの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「年功序列でありながら、積極的にチャレンジしていく人は評価する」という社風を意識して、「『対処すべき課題』の解決に貢献できる」人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代前半・女性/法人営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/研究開発] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:二次を辞退】
ミクニの採用面接に向けて
ミクニの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「年功序列でありながら、積極的にチャレンジしていく人は評価する」社風の中で、「『対処すべき課題』の解決に貢献できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- ミクニの「VISION 2023」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜミクニなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。