オイシックスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
オイシックス・ラ・大地(以下、オイシックス)は、消費者への食品宅配サービス事業・サブスクリプションサービスを中心に、法人向け事業として広告出稿サービスや保育事業者向け食宅サービスも展開しています。
消費者向け食卓サービス事業では、食育にこだわるワーキングペアレンツ向けに「Oisix」、健康にこだわるシニア向けに「大地を守る会」、家事も子育てもこだわる主婦(主夫)向けに「らでぃっしゅぼーや」と、3つのブランドでそれぞれ異なるターゲットに向け、サービスを展開しています。またミールキット製品「Kit Oisix」が好調で前年度比約1.5倍の成長を遂げるなど、ターゲット層のニーズに合わせた新製品・サービスの開発にも積極的です。
同社の強みは、全国4,000軒の生産者とつながる独自のネットワークによる、高品質な食材の安定供給、またユーザーのライフスタイルに合わせて、食材だけでなく食育・健康の実現といったサービスも提供していることです。この強みを活かし、伊勢丹や検索結果DEAN & DELUCA、NTTドコモといった企業とのアライアンスや、移動スーパー「とくし丸」といった新規事業を展開しています。
そんな同社の口コミからは、若手社員が挑戦しやすく成長の機会がある社風が見受けられます。「重要な仕事を若手に任せてくれる」「コンサルティングファーム出身の社長のもとで問題解決力を鍛えられる」といった口コミもあり、自主性と向上心をもつ若手社員が成長しやすい環境があるとわかるでしょう。また、食育や健康という点で社会貢献をしているという自負を持ち、同社の事業や理念に共感している社員が多いことも同社の社風の特徴です。同社の面接では、こういった社風に合う人材かどうか見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
同社の募集情報の詳細は、ホームページ内の「採用情報」に記載されています。2020年4月現在、エンジニアやデザイナー、ビジネスサイドなど幅広い職種で募集が公開されています。採用が決まれば公開は停止されるため、経験を活かせる募集枠があるかどうかこまめに確認しておくとよいでしょう。また第二新卒者向けに、経験と適性によって公開・非公開ポジションを打診する「オープンポジション」採用も行なっているため、希望職種の公開がない場合や募集職種が定まっていない場合などはこちらに応募してみてください。
同社の選考過程は、書類選考を経て3回の面接がおこなわれることが基本で、候補者の状況に応じて2〜4回の実施となる場合もあります。面接の回数や期間、時期などについて採用担当者にも確認しつつ、対策を立てましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は、これまでの経験やスキル、同社で実現したいキャリアといったオーソドックスな内容を中心に問われるようです。また、過去の失敗や成功から学んだことを同社で活かせるかどうか、再現性のある実績を持っているかなどを判断する質問もされるようです。
職務経歴書に沿って経験を棚卸しすると同時に、深堀りされても答えられるよう、当時の自身の役割などについても整理しておくことをおすすめします。併せて、同社の公式noteや採用情報の社員インタビューに目を通し、同社で求められる人物像や働き方についてイメージを具体化しておくとよいでしょう。
また、食を扱う会社ならではの質問として「これまで食べた中で一番美味しかったものはなにか」「料理はするか」といったことも聞かれます。これについても職務経歴と同様に、深堀りされたとき答えに詰まることがないよう整理しておきましょう。
Oisixやらでぃっしゅぼーやでは、トライアルセットの申し込みが可能なため、応募を検討する段階で申し込んでみてください。そして、面接前に同社のサービスを体験しておくとよいでしょう。実店舗に足を運び、スーパーの青果売り場との違いを自分なりに整理するなども有効です。このように、同社について理解を深めた上で面接に臨みましょう。
オイシックスの面接攻略法(面接対策)
■オイシックスの企業理念を理解した上で自己分析をする
面接に望む前に、同社の企業理念を理解しておきましょう。同社の企業理念には、「楽しい食生活を消費者に提供すること」「生産者への利益還元」「持続可能な社会(サステナビリティ)の実現」「食を通じた社会課題の解決」という4点が表されています。それぞれ同社の事業や企業活動にどのように反映されているのか、前もって理解しておきましょう。
まず、「楽しい食生活を消費者に提供すること」は、同社の食品宅配サービスに反映されていると言えるでしょう。ただ食品を届けるだけでなく、共働き家庭をターゲットにこだわりの料理を時短で作れる「ミールキット」や、産休・育休取得中のワーキングペアレンツのための復帰応援キャンペーン、一般のスーパーでは入手しづらい珍しい食材の提供など、「モノ」に加えて「楽しい食生活」という「コト」も提供している同社。この点が同社の強みであり特徴です。
また、契約生産者に対して3〜6ヶ月前に数量・価格などを設定した上で取引を約束する仕入れモデルによって、生産者は作況にかかわらず安定した収入を見込むことができます。こういった仕組みや、生産者の顔が見える商品の紹介といった取り組みに、「生産者への利益還元」の考えが反映されています。
「持続可能な社会の実現」については、「持続可能な開発目標(SDGs)」に応じた同社の活動・取組み報告がホームページに掲載されています。例えば、無農薬のものや国産の魚介類の使用、契約農場と自然に近い放牧や平飼いをおこなうことといった食品に関わる取り組みや、「持続可能な丑の日」と題した絶滅危惧種であるうなぎの食べ方の提案、電気を使わないキャンドルナイトなどのイベントも実施しています。
「食を通じた社会課題の解決」では、子どもの食育や、保育園の運営補助としての保育事業者向け食材宅配サービス、過疎地域を含めた移動スーパーサービス「とくし丸」の展開、食品ロス削減のための生産管理などをおこなっています。
以上のように、企業理念と実際の企業活動の結びつきを理解した上で、共感できる点や特に興味を持った点を整理して自己分析をおこない、面接での自己アピールに繋げるようにしましょう。
■「なぜオイシックスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接でよくされる質問のひとつに、「なぜ同社に入社したいのか」「同社で何を実現したいのか」といった、志望動機にもつながるものがあります。面接官はこの質問を通じて、同社への熱意や理念への共感度、事業への理解度などを判断しています。この質問に対して明確に答えるためには、その事業や理念の理解、またそれに沿った自己アピールが必要不可欠です。
また、競合他社についても情報収集し、他社と比較して同社の特徴や強みをより深く理解しておくことも有効です。具体的には、以下のような企業・サービスについて情報を収集しましょう。
- パルシステム生活協同組合連合会
- ヨシケイ開発株式会社
- 株式会社ニューアクション
オイシックスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社の企業研究や他社研究を通じて、同社で求められる人物像が分かってきたのではないでしょうか。食を通じて社会貢献をする同社では、企業理念への共感などが求められます。面接の場でも食についての質問をされるなど、スキルや経験に加えて、同社に共感できるかどうかを見極められていると言えるでしょう。また、若手社員が新しいことに挑戦しやすい社風を理解し、これまでの経験や転職理由を交えて、活躍できる人材であるとアピールすることも重要です。
以下に、実際に面接で聞かれた質問と回答例をご紹介します。一通り目を通し、面接対策に活用してください。
[20代前半・女性/技術関連職] 【結果:入社】
[20代後半・女性/物流サービス] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・女性/ディレクター] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・女性/企画営業] 【結果:結果待ち】
オイシックスの採用面接に向けて
同社の面接対策において、押さえてておきたい内容をご紹介しました。以下の3つについて重点的に対策しておきましょう。
- 若手社員が挑戦しやすく成長の機会がある社風を理解し、これに合う人材だとアピールする。
- 同社の企業理念と企業活動を理解し、これに沿った自己分析をおこない自己アピールにつなげる。
- 競合他社と同社を比較し、「なぜオイシックスなのか」という問いに明確な答えを準備する。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。