EPSの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
国内CROのリーディングカンパニーとして、治験に必要な業務をサポートするイーピーエス(以下、EPS)。プロトコル(治験実施計画書)の企画から、モニタリング、データマネジメント、統計解析、薬事申請、製造販売後調査まで幅広くカバーできることを強みとしています。
社員の平均年齢は35歳。そのため、若いうちから挑戦ができる環境が用意され、「経験があればなんでも任せてもらえる」「責任あるポジションを任されてやりがいを感じる」という声が聞かれます。一方で、「プロジェクトの状況により、残業が慢性化しているチームもある」という口コミも見られ、部署によってはかなり多忙な状況もうかがえます。
また、女性社員の比率が高いのも特徴のひとつです。口コミには、「女性への働きやすさを重視した社風」「キャリアについては男女関係ない」といった声が非常に多くあがっています。実際に、同社では管理職の約40%が女性です。出産・育児に関しても、「妊娠経験のある社員が多いため、職場の理解がある」「産休中は人事部より定期的に情報が送られてきますが、急がせるものはなく、ストレスフリーです」「ワーキングマザーにはやさしい環境」などの声が聞かれ、女性のライフイベントを応援する制度や風土が築かれていることがわかります。また、「女性が多いとギスギスしそうな印象ですが、比較的穏やかで人間関係も良い」という口コミも見られました。
総じて、性別や年齢に関係なくチャレンジできる社風が特徴のEPS。治験に必要な業務を幅広くサポートすることを強みとする同社で、どんなチャレンジをしたいのか、熱意を持って伝えられるように準備をすすめましょう。
■選考は何次まで?
原則的な選考フローは、以下のとおりです。
応募→書類選考→1次面接→2次面接→条件面談
以上のフローとは別に、希望者に対して、応募前の「カジュアル面談」を実施しています。これは、現役の社員とざっくばらんに話をすることで会社に対する理解を深め、不安を解消することを目的としたもので、選考とは関係がありません。応募を迷っている人は、こうした機会を利用してみるのもよいでしょう。
また、すぐに転職できない場合や希望する職種の募集がない場合には、「キャリア登録」をおこなうことも可能です。これにより、カジュアル面談や新たな職種の募集を開始した際に連絡を受け取ることができます。
2020年4月現在、さまざまな職種で中途採用をおこなっています。詳しくは、コーポレートサイトに設けられたキャリア採用ページで確認してください。
■面接内容の傾向は?
「転職理由」や「志望動機」といったことに加え、職種に対する理解などが問われます。専門的な仕事であるため、企業研究や職種研究は入念におこなう必要があるでしょう。企業研究にあたっては、「ホームページなどでは分からないことが多いので、同じ職種についている人に話を聞いた方がいい」という声もあります。また、「なぜこの仕事をしたいか、自分の能力をどう活かしていけるか、集めた情報をもとに論理的に説明できるようにするといい」という面接経験者からのアドバイスもありますので、参考にしてみてください。
職種に対する理解を確認する質問では、「職種に対して、より具体的な内容を追求されたり、その職種の社会的存在意義なども聞かれた」という口コミがあるように、医療分野にかかわる者としての社会的責任なども踏まえた回答が必要となります。自分の価値観や倫理観にも関係してくる問いですので、それを踏まえた自己分析をおこなうことが必要です。
EPSの面接攻略法(面接対策)
■EPSの中期経営計画を理解したうえで自己分析をする
面接対策として、中期経営計画を理解したうえでの自己分析が重要になります。ここでは、同社の親会社であるイーピーエスホールディングスの中期経営計画から、同社の戦略を探っていきます。
イーピーエスホールディングスでは、2016年10月から2021年9月を対象期間とした中期経営計画を策定しています。そのなかで掲げている基本方針は、「健康産業におけるソリューションプロバイダーの地位確立」「規模の確保」「マネジメント体制の強化・確立」の3つです。
グループの中核企業である同社に期待される役割は、規模の確保に向けた「国内市場における業界No.1の地位確保」です。具体的には、顧客ニーズにマッチした既存商品の改善や、顧客ニーズを先取りする新規商品の開発に取り組むとしています。また、安定した供給力の確保・維持により、市場成長率を超える事業の拡大を目指す方針です。くわえて、M&Aを含む積極的な新規事業の展開をおこなっていくとしています。
この中期経営計画の遂行を通じて、「価値あるソリューションの創出を通じて、健康産業の発展に貢献します」という基本理念を堅持しつつ、「顧客志向」「ビジネス志向」「人間志向」の行動指針を具現化していきたい考えです。
面接にあたっては、この中期経営計画の内容にくわえ、基本理念や行動指針もしっかりと理解し、自己分析に落とし込むとよいでしょう。そのうえで、自分にどんな貢献ができるのかを具体的に説明できるように準備をすすめてください。
■「なぜEPSに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜEPSなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「中期経営計画に合致した人材か」といった点を判断します。
この質問に答えるためには、同社の事業内容や中期経営計画などを理解するとともに、競合他社についても情報収集をおこなう必要があります。事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。
例えば、以下のような企業について情報収集をおこない理解を深めておいてください。そして、「なぜEPSを選ぶのか」について、自信をもって語れるよう準備をすすめましょう。
- シミック株式会社
- IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社
- 株式会社リニカル
- 株式会社新日本科学
EPSの採用面接で実際に聞かれた質問内容
EPSの社風や目指している方向性、求める人材像などが見えてきたのではないでしょうか。
イーピーエスグループの中核であり、国内CROのリーディングカンパニーであるEPS。女性比率が高く、性別や年齢に関係なくチャレンジできる社風が特徴の同社では、本人の意欲次第で成長できる環境があります。基本理念や行動指針、中期経営計画もしっかりおさえたうえで、自己分析をおこないましょう。また、専門的な領域であるがゆえに、業界や職種に対する理解はもちろん、その社会的存在意義を自分なりに理解したうえで面接に臨む必要があります。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分がこれらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策してください。
[20代後半・男性/研究開発] 【結果:入社】
[30代後半・女性/技術関連職] 【結果:入社】
[20代前半・女性/MR] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・男性/臨床開発職] 【結果:一次面接で不採用】
EPSの採用面接に向けて
EPSの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 性別や年齢に関係なくチャレンジできる社風のなかで、どんなチャレンジをしたいのかを熱意を持って伝えられるようにする。
- 中期経営戦略を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜEPSなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。