【面接対策】読売新聞の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】読売新聞の中途採用面接では何を聞かれるのか

世界最大の発行部数を誇る全国紙「読売新聞」の地域本社である読売新聞東京本社への転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、個性も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


読売新聞の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

読売新聞は、世界最大の発行部数を誇る全国紙。読売新聞東京本社は東日本と東海三県に印刷・発行する読売新聞の地域本社です。同紙の全国版朝刊の発行部数は810万部で世帯普及率は約14%、東京本社版朝刊の発行部数も約540万と、2位の朝日新聞に大きく差をつけています。医療・教育に関する報道に力を入れていることが紙面の特徴で、1997年には一般紙ではじめての医療専門の取材部署を同社に設置し、朝刊の長期連載「医療ルネサンス」は累計6,000回を超えています。

また、同社の信条である「勇気と責任ある言論」を基盤にし、「30年後の検証にも堪える」ことを基本姿勢とする社説も特徴です。他紙の社説との違いは、分かりやすさを重要視していることで、ベテランの記者たちが毎日討議し社説を書くことをモットーにしています。加えて、全国第1位の発行部数だからこそ、やや保守的で大衆主義的な内容であることも同紙の特徴の一つです。

そんな同社の口コミからは、真面目で保守的な社風が見受けられます。「新聞業界の中でも特に昔ながらの雰囲気が根付いている」「保守的、真面目でおとなしい人が多い」といった口コミがあり、紙面と同様に社会への影響力が大きい発行部数だからこそ革新性よりも真面目さや保守的であることを重視する人が多いことが伺えます。面接では、このような社風に合う人材かどうかが見極められるでしょう。

https://adv.yomiuri.co.jp/mediadata/files/mediadata2020.pdf
出典:読売新聞広告局ポータルサイトより

選考は何次まで?

同社の採用情報は、コーポレートサイトの「YOMIURI RECRUITING」に記載されています。本社別・職種別の採用を行っており、東京本社では記者やエンジニア、経営管理系職種など幅広い募集がされています。書類選考を通過した後のステップは職種ごとに異なり、書類通過をした場合に別途採用担当者から案内がされます。応募は上記のWEBサイト経由からで、エントリーシートの提出が求められます。


口コミによると面接回数は3回程度で、記者や写真記者の場合には実技試験も行われるようです。それ以外の職種であっても、一般常識などの筆記試験が行われる場合もあるため、日頃から政治や社会を中心に時事情報を収集しておくと良いでしょう。

面接内容の傾向は?

同社の面接では、志望動機や職務経歴に加え、新聞社ならではの質問がされることが想定されます。例えば、同紙の記事で印象に残った記事、最近の世界情勢や社会現象や政治情報で特に注目していることや、新聞業界の将来性についての意見を整理しておくと良いでしょう。また、志望動機についても、なぜ同紙なのか・同社に入社して何を成し遂げたいのか・どのように活躍できることを期待しているのかと、深堀りされることを前提に準備しておくことが大切です。

面接対策としては、読売新聞の歴史や信条を理解し、また実際の紙面に目を通したり、他紙や他メディアとの比較によって同社の特徴や強みについて把握することが重要となります。例えば、社会的に話題になった事柄を五大紙と比較して、同紙はどのような切り口で報じているのか、と自分なりに分析してみると良いでしょう。特に比較されることの多い朝日新聞とは、複数の記事を比較すると良いでしょう。また、社説にも各紙の特徴が出るため、併せて目を通しておくことが重要です。併せて、広告主向けに公開されている媒体資料も確認し、同紙の特徴についてより詳しく把握しておくことをおすすめします。

読売新聞の面接攻略法(面接対策)

読売新聞の経営理念を理解した上で自己分析をする

同社の面接に臨む前に経営理念に目を通し、同社が重要視していることや求める人材を読み解きましょう。同社は、グループ全体で報道や言論を方向づける理念として「読売信条」を掲げています。全文は同社のコーポレートサイトに掲載されていますが、「読売信条」で表現されていることは大きく分けて次の3つです。まず言論や表現の自由や民主主義、男女平等を支持する「自由主義」、そして政治や社会において人間性を重視する「人間主義」、各国の協調によって国際問題を解決することを推進する「国際主義」です。また世界トップの発行部数を誇り歴史ある同社として、公正な報道と責任ある言論によって国内のみならず、グローバルな視点での課題解決に貢献するという思いが読み取れます。

面接の場では、「読売信条」を理解し、また共感しているかどうかが見極められます。事前に目を通し、自分なりの解釈を持ち、どの点に共感できるのか・「読売信条」をベースにして同社で成し遂げたいこと何かといったことを整理しておくことをおすすめします。

出典:読売新聞のコーポレートサイトより

「なぜ読売新聞に転職するのか」の明確化には他社研究が必要

「なぜ同社に入社したいのか」という志望理由についての問は、同社の面接において頻出します。面接官はこの質問を通じて、同社に定着して中長期的に活躍できる人材かどうかを判断しています。この質問に対して明確に回答できるよう、同社の理念や信条、また同紙の特徴について把握しておきましょう。

併せて、競合他社と比較した上で志望動機を構築することによって、より説得力のある回答を伝えられるようにすることが重要です。特に発行部数第二位であり、比較されることも多い朝日新聞は、社説や紙面の論調も含めて違いを把握しておきましょう。

  • 株式会社朝日新聞社
  • 株式会社日本経済新聞社
  • 株式会社毎日新聞社
  • 株式会社産業経済新聞社

読売新聞の採用面接で実際に聞かれた質問内容

同社・同紙や競合他社についての研究を通じ、どのような人材が求められるのかが分かってきたのではないでしょうか。同紙は世界最大の発行部数を誇り、国内の他新聞にも大きく差をつけている社会に影響力が大きいメディアです。だからこそ、保守的で真面目な社風であり、面接ではこういった社風にフィットする人材であることをアピールすることが重要です。


下記に、同社の面接にて実際に聞かれた質問をご紹介します。質問や回答内容を参考に、想定問答を作っておきましょう。

[30代前半・女性/編集局] 【結果:最終面接で不採用】

質問

印象に残った記事、志望動機など。

回答

記事に関しては、競合他紙との比較で優れている点、印象に残った点を回答…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/ライター] 【結果:最終面接で不採用】

質問

前職で何を学んだか、どう活かせるか。

回答

大学生の頃から、記者を目指していた点を強調し、現在の職でも記者をし…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/デジタルメディア] 【結果:最終面接で不採用】

質問

デジタル部門でモチベーション維持できますか。

回答

取材など情報を持ってくることが勝負の新聞業界であれば、当然…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/事業部] 【結果:二次面接で不採用】

質問

希望の給与額について。

回答

直球の質問が来たが、まずは現在の給料に不満はないと答えた。…(口コミの続きとアドバイスを見る

読売新聞の採用面接に向けて

同社の面接を受けるにあたって、ぜひ抑えておきたい内容をご紹介してきました。特に下記3点について、重点的に面接対策をしておきましょう。

  • 真面目で保守的な社風を理解し、その社風にフィットして活躍する人材だとアピールする。

  • 同社の報道理念である「読売信条」を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールに繋げる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ同社なのか」に対する回答を明確にする。

上記3つを意識し、当日は他候補者と差別化して面接官の印象に残るような回答ができるように準備しましょう。

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