モスフードサービスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
日本発のハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービス。ハンバーガーチェーンでは珍しく、注文を受けてから作る「アフターオーダー方式」を採用し、スローフードの要素を取り入れているのが特徴です。
同社が拡大するきっかけとなった「テリヤキバーガー」は、1973年に世界で初めて発売されました。以後、日本人の味覚に合わせた商品開発で米国系チェーンなどとの差別化を図り、業界2位の地位を築いています。また、モスバーガーで培ってきたノウハウを活かして、紅茶専門店「マザーリーフ」などの新業態店舗も展開しています。
同社の経営理念は「人間貢献・社会貢献」。その原点となっているのが「感謝される仕事をしよう」という創業者の言葉です。その言葉のとおり、従業員からは「仕事のやりがいはお客様からのありがとうの言葉」といった口コミが非常に多くあがっています。「忙しい時ほどお店全体のチームワークが大切になる」といったコメントも見られ、従業員同士のコミュニケーションやチームワークが生きる職場といえます。
同社では、商品開発をはじめ店舗指導(スーパーバイザー)、販売促進、広報、商品流通、店舗開発、指導・教育など、さまざまな職種の社員が集まり、加盟店やチェーン全体を支えています。顧客に感謝される店舗づくりに直結する点はこの仕事の醍醐味であり、モチベーションにもつながるでしょう。
面接では、「人間貢献・社会貢献」という経営理念にもとづき、食を通じて人々の幸せや社会に貢献できる人材であるかが見極められます。その点をしっかりと意識して臨んでください。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミ等の情報によると、選考は以下のような流れでおこなわれます。
書類選考→1次選考(適性検査・人事面接)→2次選考(営業部長面接)→3次選考(役員面接)→内定
店舗社員の場合は、実際の店舗において店長が面接をおこなうケースもあるようです。最初に電話面接を受けたという口コミも見られました。2020年4月現在、新規事業において専任社員(勤務エリアを限定した店舗社員)を募集中です。詳しくは、コーポレートサイト内の採用ページで確認してください。また、エージェントを通じた募集もありますので、併せて確認してみてもよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、志望動機、自己PR、長所短所、前職の退職理由などのオーソドックスな質問をされることが基本となります。面接経験者からあがっているコメントには、「自分自身のことをよく分かっていないと落ちる」というものもあります。このことから、自己分析をしっかりとおこなった上で自己PRにつなげることが重要だといえるでしょう。
「状況に応じて臨機応変に対応できる機転や判断力も見られる」という口コミもあるため、前職で困難なトラブルを乗り越えた経験があれば、具体的に話せるようにしておきたいところです。さらに、「日本の少子化に伴う売り上げ減少対策について」というように、経営的な視点で意見を求められた人もいます。業界にまつわるニュースにはできるだけアンテナを張り、自分のこととして捉える習慣が大切だといえます。
モスフードサービスの面接攻略法(面接対策)
■モスフードサービスの中長期戦略を理解した上で自己分析をする
同社では、2019年度から2021年度を対象とした中期経営計画を策定しています。その基本方針は、「国内モスバーガー事業の収益性改善を最優先」「海外市場で成長を加速する仕組みの整備」「新たなビジネスへの積極的な投資」「働き方改革・デジタル技術の活用を推進」の4つです。
とくに、国内でのモスバーガー事業の業績回復を最優先課題とすると同時に、海外におけるモスバーガー事業、およびその他飲食事業を中長期的な成長領域と位置づけ、メリハリをつけたリソース配分をおこなっていくとしています。
具体的には、国内のモスバーガー事業では、顧客起点のマーケティング施策によって既存店売上の拡大を図るとともに、立地や形態ごとにメニューやサービスの最適化を推進していきます。また、デジタル技術を活用した店舗オペレーション改革などを通じ、店舗基盤を強化する方針です。
海外におけるモスバーガー事業では、「国際フランチャイズビジネスモデルの創出」をテーマに、出店の加速やASEAN域内のバリューチェーン整備をすすめます。
その他飲食事業については、「マザーリーフティースタイル」や「ミアクッチーナ」などの業態改善を継続し、フランチャイズ展開に向けた成功モデルを確立させたい考えです。また、こうした施策と並行して、スタッフが長く働き続けられる採用・育成の仕組みの整備や、働き方改革を実行していく方針を打ち出しています。
面接にあたっては、この中期経営計画を理解し、同社がどういう方向を目指して経営をおこなっていくのかを把握する必要があります。その上で、自分の経験やスキルをどう生かしていけるのかを具体的に語れるように準備をすすめましょう。
■「なぜモスフードサービスか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接の場面でよく聞かれる「なぜモスフードサービスなのか」という質問への対策もおこなっておきましょう。ハンバーガーチェーンをはじめ、ファストフードを展開する企業は多数存在し、それぞれに事業の特徴や強みがあります。
そのなかでモスフードサービスならではの特徴や強みを分析するためには、他社との比較が不可欠です。他社研究をおこなうことで、それぞれの社風や組織制度などにも違いがあることがわかるでしょう。
ここでは、参考としてファストフード大手4社を挙げます。ファストフードだけでなく、そのほかの業態についても調べてみることで、「なぜファストフードなのか」「なぜモスフードサービスなのか」という問いに答えられるようにしてください。自分なりの軸を定めた上で、研究対象を広げてみるのもよいでしょう。
- 日本マクドナルド株式会社
- 日本KFCホールディングス株式会社
- 株式会社フレッシュネス
- 株式会社ロッテリア
モスフードサービスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
モスフードサービスが目指している方向性や必要とされる人材像が見えてきたのではないでしょうか。
日本発の「モスバーガー」を展開するモスフードサービス。「安全・安心」を追求するとともに、日本人の味覚に合わせた商品開発で、他のハンバーガーチェーンとは一線を画してきました。その根底にあるのは、経営理念「人間貢献・社会貢献」という経営理念です。この理念を理解した上で、中期経営計画なども読み込み、自己分析をおこなうとよいでしょう。「感謝される仕事ができる人材」であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。
以下には面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介しますので、参考にしてください。
[50代前半・男性/技術関連職] 【結果:二次面接で不採用】
[10代後半・男性/その他] 【結果:入社】
[20代前半・男性/店長] 【結果:面接中止】
[20代前半・女性/店長] 【結果:入社】
モスフードサービスの採用面接に向けて
モスフードサービスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「人間貢献・社会貢献」という経営理念にもとづき、食を通じて人々の幸せや社会に貢献する企業である点を意識して臨む。
- 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜモスフードサービスなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識しながら準備をすすめ、面接当日は自分の言葉で、入社に対する熱意を伝えましょう。
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