【面接対策】オリコンの中途採用面接では何を聞かれるのか

1999年にデータベース事業及びインターネット対応の移動体通信キャリアへのコンテンツ提供を目的として設立されたオリコン。創業以降は、外部環境の変化に合わせて事業再編をおこないながら、成長を続けてきました。近年では、音楽ランキング配信の企業として認知されており、WEBメディアの運営や顧客満足度調査など新たな事業にも領域を広げています。

実際に勤務している社員の口コミを見ると、「スピードと実績があれば、誰でも新しいことにチャレンジできる」「新しい挑戦へ前向きな文化である」という声があります。この社風は、オリコングループの社訓にある「最適化よりも常に新しい価値の創造（イノベーション）を目指し、「今」、「次代」を見た事業展開を積極的に推し進めること。」が浸透しているからだと推測されます。

また、役職や年齢に関係なく責任のある仕事を担当することができるため、達成感を感じる場面が多く、高いモチベーションを持って働いている社員が多い印象です。自己成長の意欲が高い社員には、すぐに実践の場を提供してもらえる風土で、若いころから管理職としてチームをまとめる経験もできます。

オーナー企業であるがゆえにトップダウンの風潮が強いという声も多くあり、経営者の方針を理解して仕事を進める必要があります。一方で、社長が参加する会議に一般社員も出席できる機会が多くあるため、トップと活発に議論ができることが良い経験になるという口コミも見られます。経営者に自分の意見を直接伝えることができるので、アイデアを採用されたときにはやりがいを感じ自身の成長につながっているようです。

このように、同社は「新しいことへの挑戦や自己成長を大切にする」社風であるといえるでしょう。口コミでは「人材育成にあまり力を入れていない」という声も多くあるので、入社してすぐに自走できる自立した人材であることが求められます。

採用面接では、自分の価値観や働き方がオリコンの社風とマッチしているかを明確に回答できるよう、丁寧な自己分析を行い自己PRを作成してください。

コーポレートサイトに選考フローの記載はありませんが、口コミや求人サイトなどの情報によると、同社の選考は、書類選考後に一次面接と最終面接の計2回の面接があります。

各面接の面接官は以下のとおりです。
一次面接：本部長、グループリーダー、人事担当
最終面接：役員、人事本部長 

募集職種は2020年4月現在、Webサービスプロジェクトマネージャー、情報システム、AI推進エンジニア、広報の4つがあります。各職種に応募の際の必須条件が細かく記載されているので、必ず確認してください。

また、採用情報ページには、求める人物像がいくつか掲載されています。その一つに「何事もチャレンジと捉え、新しい知識や技術を身に付けることに意欲的な方」とあり、先に述べた社風にもつながっているといえます。 自分の経験やスキルはもちろん、働く上での価値観を自己分析して自己PRができるよう準備しましょう。

面接の傾向は、音楽や書籍などのサービスを扱っている会社ということもあり、候補者の感性を探るような質問をする傾向が見られます。

口コミによると「最近何について泣いたか？」や「その場で見本雑誌を渡されて感想を述べる」など、同社ならではの質問をされていることが印象的です。一見、感性だけで判断されているように見えますが、「論理的思考力を持っているかも確認されていた」という声もあり、自分の感覚を論理的に説明できるかが評価のポイントといえます。

なお、音楽・メディアという業界柄、さまざまなクライアントとの付き合いがあります。そのため、業界知識を持っているか、業界内のコネクションを持っているかを確認されることがあるでしょう。

また、日々の情報を発信している会社なので、トレンドをつかむ力や情報収集のスピードの速さが必要です。スピードを重視して臨機応変に対応できる人材であるかを見定められると想定できるので、自分の働き方を改めて振り返っておくことをおすすめします。

面接に臨む前に、オリコンの中期経営計画を正確に理解することが必要になります。入社後は、経営方針に沿った仕事の進め方を重視されるので、どのような中期経営計画が策定されているか分析しておきましょう。

音楽ランキング配信で知名度が高いオリコンですが、近年では「ORICON NEWS」という幅広いジャンルのニュースを発信するWEBメディアが大きな収益の柱となっています。 2020年3月期決算説明資料のセグメント別売上高をみると、ニュース配信・PV事業が前年同期比で35.3%も伸びており、事業全体で一番の収益と成長率となっています。

この要因としては、AI支援ツールを活用し、トレンドの検知やトピックスの発見、コンテンツレコメンドの自動化などを実現した結果、プレビュー（PV）数の増加につながり広告収入が増えたことがあげられています。

今後の経営計画としては、堅調であるWEBメディアを軸としたニュース配信・PV事業に注力していく予定です。ニュースコンテンツに加えて独自のコンテンツ、特にYouTubeコンテンツを充実させることを掲げています。メディアならではの強みを生かした取材案件やネットワークを駆使したコラボレーションを企画していきます。

また、メディアを切り口としたYouTuberを育成するためにオーディションも開催しており、インフルエンサービジネスの展開も視野に入れています。インフルエンサーマーケティングをおこない、ユーザーのニーズをくみ取り、ニュース配信のプラットフォームとしてさらなるPV数の獲得と収益拡大を目指します。

中期経営計画は、人事戦略にも大きく影響します。オリコンの成長戦略を理解し、自分の経験やスキルがどの分野で発揮できるかを考え、ビジネスに貢献できる人材であることをアピールできるよう準備しましょう。

面接の場では「なぜオリコンなのか」という質問に対する回答がとても重要です。WEBメディア業界は多数のジャンルに分かれており、それぞれが特徴や強みを持っています。同社の中期経営計画を理解した上で、同社を志望する理由を明確にする必要があるでしょう。

競合を研究し比較することで同社を客観的に分析できます。下記の企業について情報収集をした上で、自分の経験を踏まえて具体的な志望動機を伝えられるようにしましょう

• 株式会社エキサイト
• 株式会社ベクター

中期経営計画の理解と競合分析を通して、オリコンが求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。同社は「新しいことへの挑戦や自己成長を大切にしている」社風であるため、採用基準が高いことが予想されます。面接の場では、過去の経験はもちろんですが、「自走できる自立している」人材であるかどうかを確認されるでしょう。

オリコンの成長に貢献できる人材であることを印象付けられるように、これまでのキャリアから複数のエピソードをピックアップして論理的に説明できる準備をしておいてください。

以下、過去に面接経験者が聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に自分ならどのように答えるかを考え、面接準備に役立ててください。

オリコンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「新しいことへの挑戦や自己成長を大切にする」という社風を意識して、これにマッチした人材であることをアピールする。


• 同社の中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜオリコンなのか」に対する答えを明確にしておく