日本社宅サービスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
日本社宅サービスは、社宅管理代行事業と分譲マンションなどの施設総合管理事業を収益の柱としています。社宅管理代行事業は同社の営業利益のうち約8割を占める主要事業で、社宅管理代行業界において受託件数12年連続第一位と好調です。主に大手・準大手企業からの委託が中心で、95%と高水準のリピート率を誇っています。同社の業績も好調で、2015年から連続して増収増益を達成し、2019年には東証一部に市場変更をするなど安定的に成長しています。
同社は、社宅管理の委託元である法人やマンション管理組合を取引先とするBtoB事業であり、社宅管理の受託件数・マンション管理組合から受託する管理棟数の積み上げによるストック型の安定した収益構造が特徴です。また、借り上げ社宅の不動産仲介を行う競合他社もある中、同社は管理代行事業に集中し、トラブルなどが発生した場合に法人や利用者側に立った対応をできることが同社の強みです。また、近年では3つ目の事業の柱として、住民の安否確認や侵入検知が可能なIoTを利用した見守りサービスなどを育成し、収益源の多様化を図っています。
そんな同社の口コミからは、男女関係なく活躍でき、コミュニケーションを重視する社風が伺えます。「女性社員が全体の過半数で、性別に関係なく実力で昇進している」「コミュニケーションを上手に取れることが重要」といった口コミが見られました。
一方で、新入社員をはじめ、社員が多く入社する時期である4月に向けて2〜3月に繁忙期があり、その時期は交代制で土日出勤が発生することもあるようです。口コミによると、業務は個人任せでなくチームとして取り組むことが多く、繁忙期もチームで対応し個人に負担が集まらない仕組みにしているようです。こういったエピソードからも、同社が社員同士のコミュニケーションを重視していることが伺えます。同社の面接では、こういった社風にフィットして活躍できる人材かどうかが見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
同社の選考では書類選考を通過した後、人事担当者との一次面接、SPI試験、応募部署の責任者との二次面接を経て内定へと至ります。事務職や管理系部署の場合には、これらに加えてPCスキルの実務試験があり、管理職採用の場合には二次面接の後に代表取締役社長との最終面接を行います。
同社への応募は中途採用情報ページ、もしくは外部の採用サイトから行うことが可能です。2020年5月現在は、法人営業や事務担当など幅広い職種で募集をしています。中途採用情報ページから応募する場合には、学歴や職務経歴に加え、志望動機や応募時点での同社への質問を任意で提出することができます。他候補者との差別化のため、必須でなくともこれらの入力欄を埋めて応募することをおすすめします。また、その場合には提出した内容を控えておき、面接で伝えること・質問する内容と齟齬がないように注意しましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の一次面接では、職務経験や志望動機、転職理由といったオーソドックスな内容が中心です。口コミによると返答に詰まるような質問は無いようですが、集団面接を行う場合もあるので、一人あたりの回答時間が短くなることも想定して簡潔に回答できるように準備をしておくと良いでしょう。
二次面接では、一次面接同様の内容に加えて、課題解決力を問うケース面接のような質問をされる場合もあるようです。事前に同社のビジネスモデルや募集職種の仕事内容について研究しておきましょう。例をあげると、新規営業の場合は「どうすれば新規顧客を開拓できるか」、既存営業の場合は「ロイヤリティを上げるためにはどうすれば良いか」と入社後をイメージし、自身なら課題についてどのようにアプローチするかを考えておくことをおすすめします。併せて、選考の場では同社への高い志望度を伝え、希望する条件で内定を得られた場合には入社を前向きに検討する旨も明確に伝えておくとよいでしょう。
日本社宅サービスの面接攻略法(面接対策)
■日本社宅サービスの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
同社の面接に臨む前に、中期経営計画に目を通しておきましょう。同社の2015年7月〜2020年6月の中期経営計画では、2020年6月期の売上高97億円・営業利益12億円を目標としています。基本戦略としては、ストックビジネスをベースにした安定成長、付加価値の高いサービスの創造、事業単位の組織体制を導入することによる幹部人材の早期育成の3つを掲げています。
また、これらに加えて新規事業の育成を中期経営計画の重点施策としています。IoTを活用したセキュリティサービスや企業運営におけるコスト削減サービスなどを展開する方向にありますが、2019年時点では事業化の遅れが生じ収益規模は当初目標としていた水準には達していません。
既存事業の社宅管理代行事業では、人材不足と働き方改革を背景にニーズが拡大傾向にあり、外部環境が同社の成長を後押しすることを予想しています。また、従来対象としていた大手・準大手企業から、中小企業を新たに顧客開拓することを戦略としています。
上述の通り、新規事業の進捗状況に遅れはあるものの、既存二事業は安定して成長中です。この安定成長をベースとし、新規事業の事業化をより積極展開することが今後の成長戦略においてとても重要です。
最新の中期経営計画と併せてニュースリリースやIR情報にも目を通して、同社の経営計画に対するアクションを理解し、自己アピールにつなげましょう。
■「なぜ日本社宅サービスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
「なぜ同社に入社したいのか」という問いは、同社の面接においてとても重要な質問です。面接官はこの質問を通じて、同社への熱意や事業への理解度を判断しています。この問に明確に回答するためには、同社の事業内容やIR資料やニュースリリースに目を通しておくと良いでしょう。また、専門媒体「全国賃貸住宅新聞」に掲載されている髙木章氏のインタビューや、日本証券アナリスト協会のホームページに掲載されている機関投資家向け決算説明資料も読み込んでおくと、より同社への理解が深まります。
併せて、下記のような競合他社についても研究し、比較することによって、より明確な回答を構築することができます。
- 三井不動産レジデンシャルリース株式会社
- 株式会社リロケーション・ジャパン
- 株式会社レオパレス・リーシング
- 東急社宅マネジメント株式会社
日本社宅サービスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や競合他社の研究を通じて、同社の特徴やどのような人材が求められているかが分かってきたのではないでしょうか。同社はコミュニケーションを重視する社風であり、社宅管理代行業界においてシェア第一位であるリーディングカンパニーです。社宅管理代行事業、施設総合管理事業に次ぐ三つ目の事業の柱を育成中でもある同社では、このような社風にフィットして同社の成長に寄与できる人材が求められます。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[40代前半・女性/管理関連職] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/社内SE] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/その他] 【結果:二次面接で不採用】
日本社宅サービスの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ抑えておきたい内容をご紹介してきました。特に下記について、重点的に面接対策をしておきましょう。
- コミュニケーションを重視する社風を理解し、その社風にフィットして活躍する人材だとアピールする。
- 同社の「中期経営計画」を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ同社なのか」に対する回答を明確にする。
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