KCCSの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)の経営の柱にあるのは、京セラグループの「人間として何が正しいか」を判断基準にした考え方「京セラフィロソフィ」と経営管理手法「アメーバ経営」です。
職種や社歴に関わらず全員が自部門の利益を意識し、経営者目線で業務を遂行すること(アメーバ経営)は、事業への貢献度ややりがいをより感じることに繋がります。
このような環境の中で、KCCSは特にIoTの分野において世の中にない新たなサービスや価値を生み出し、社会に貢献することを目指しています。
同社の口コミでは「人間関係を構築できていれば、若くても提案企画、実行できる」「自ら動く人間にはどんどん仕事が回ってくる」「一度やり始めたら何としてもやり抜く。途中撤退はほとんど認められない」など、積極的に挑戦し、最後までやり抜くことで成長できる社風であることがわかります。人事制度においても挑戦し成長する環境が整えられています。このような環境を十分に利用し成果を出せる人材であるとアピールしましょう。
また、運動会、社員旅行、交流会など、社員の結束を深める目的のイベントが多いというコメントも目立ち、同社の和気あいあいとした雰囲気が伝わります。
■選考は何次まで?
2020年5月現在、転職エージェント経由での中途採用がおこなわれています。募集職種は「コンシューマ向けサービスSE」「ITインフラ構築SE」「セキュリティエンジニア」などのエンジニアがメイン。勤務地は本社のある京都をはじめ、東京、大阪、鹿児島など募集職種ごとに異なります。希望地での募集があるかどうか、キャリコネの求人情報などで確認してください。
実際に面接を受けた人の口コミによると、選考フローは書類審査→一次面接(人事担当、現場リーダー、部長)→最終面接(人事部長、役員)→内定といった流れで、期間はおよそ1ヶ月のようです。一次面接前に適性検査があったというコメントも見られました。一次面接通過者は指定された書籍について、感想文の提出が求められることがあるようです。指定書籍は京セラ関連のものであるとの情報がありました。
中途採用情報は、コーポレートサイトに掲載されることもあります。希望する職種がある人は、こまめにチェックしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
転職理由や同社への志望動機、職務経験、入社後のキャリアプランなど、中途採用でよく質問される内容が多いようです。穏やかな雰囲気だったというコメントが目立ちました。
また、「京セラフィロソフィ」や「アメーバ経営」について感想や意見を求められることが多いとのこと。部門ごとに売上や利益、経費を管理することや、コミュニケーションの手段としてイベントや飲み会があるといった業務内容に抵抗がないかどうか確認されることもあるでしょう。
面接の前に「京セラフィロソフィ」と「アメーバ経営」について情報収集をおこない、自分の考えを持っておくことは必須です。親会社である京セラのコーポレートサイトや、京セラの創業者である稲盛和夫氏のオフィシャルサイトにも詳しく解説されています。稲盛氏の著書も含めてそれらに目を通しておくことで、選考を有利に進められるとも考えられます。
KCCSの面接攻略法(面接対策)
■KCCSの経営理念を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社の経営理念について理解しておきましょう。
KCCSは創業以来24期連続して黒字経営という成長企業です。事業の柱は「ICT事業」「通信エンジニアリング事業」「環境エネルギーエンジニアリング事業」「経営コンサルティング事業」の4種。中でもICT事業においては、AI活用技術やIoTネットワーク「Sigfox」など新技術を導入し、クライアントと社会の課題解決に貢献しています。
このような、インフラ・ネットワークで社会を支える事業と並行して、再生可能エネルギーで稼働するデータセンターを地方に構築し、ビジネスを生む地産地消への取り組みをおこなっています。ミャンマーでは太陽光発電所の建設・運営を進めるなどの社会貢献にも積極的に取り組んでいるようです。
そのような活動も、「人間として何が正しいか」に基づくものです。同社にとって事業を成長に導く戦略の原点にあるのは「京セラフィロソフィ」と「アメーバ経営」であるということをしっかり理解しておきましょう。
これまでのスキルや経験はもちろん大切ですが、それをKCCSでどう生かすのか、その目的や結果は哲学に即しているのかを常に念頭に置く必要があります。正しいと思うことに積極的にチャレンジし、最後までやり抜く力がある人材かが見極められます。
■「なぜKCCSか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接では、「同社のことをどのくらい理解しているか」「同社でやりたいことは何か」を論理的に伝えることが大切です。その中で、同社の社風に合い、バリューを発揮できる人材かどうかが見極められます。そのためには「なぜKCCSなのか」を明確に言葉にできるようにしておきましょう。
企業を正しく理解するための手段として、競合になりやすい他社を研究することが有効です。具体的にはユーザー系SIerである以下のような企業を参考にするとよいでしょう。
- キヤノンITソリューションズ株式会社
- NECネクサソリューションズ株式会社
- 日鉄ソリューションズ株式会社
- SCSK株式会社
KCCSの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社の社風や経営理念への理解、競合分析により、KCCSで活躍できる人材像が見えてきたのではないでしょうか。新しいことにチャレンジしたい意欲と同グループの経営哲学への理解を示しつつ、同社において自分のスキルをどのように発揮できるかを言葉にできるよう準備しておきましょう。
以下、経験者が面接で実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるかしっかりと考え、面接対策をしておきましょう。
[20代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・女性/プログラマ] 【結果:一次面接で不採用】
KCCSの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 積極的に挑戦し、最後までやり抜くことで成長できる社風を意識し、これにマッチた人材であることをアピールする。
- 同社の経営理念および「京セラフィロソフィ」「アメーバ経営」を理解し、これに沿った自己分析をおこない自己アピールをする。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜKCCSなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉で伝えるよう心がけましょう。
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