富士通エフサスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ICT(Information and Communication Technology)として知られる情報通信技術のシステム企画や設計・構築をはじめ、運用そして保守までを手掛ける富士通エフサス。対応可能な業界・業種が、金融・製造・流通・医療など多岐にわたるのも特徴です。
同社は、現在の親会社である富士通の保守(メンテナンス)部門が1989年に独立したことがはじまりです。その後2001年には東証一部に上場しましたが、富士通グループとしてサポート事業を再編成することとなり2004年に上場廃止、100%子会社となりました。
このような背景もあり、実際に働く人の口コミからは、「安定している」「良くも悪くも保守的」という声が多くあがっています。その他にも、「風通しのよい部署とよくない部署に分かれている」「残業が多い部署とそうでない部署がある」といった声も。しかし、2011年から始まった「オフィスリニューアル」などの効果が徐々に浸透しており、今はまさに変革期といえるでしょう。フレックスタイム制やテレワーク、フリーアドレスなども取り入れ、組織風土はもちろん業務プロセスの面からも改革がおこなわれています。2019年6月時点で従業員数6,500名を超える同社で、改革が浸透するには時間がかかるでしょう。そのため、部署によって浸透度合いにバラつきが見られそうです。
また、社内ポスティング制度を利用し希望する部署へ異動することも可能です。これにより「モチベーション高く働ける」という点はもちろん、人材交流が活発におこなわれ風通しのよさにもつながっていることが口コミからも分かります。
安定した保守的な風土からの脱却を目指して変革中の同社。このような環境で、ICTを活用した社会インフラに関する業務にやりがいを感じられる人材であると伝えることが大切です。
■選考は何次まで?
選考では、書類選考通過後、適性検査と2回の面接がおこなわれます。面接官は、一次面接と二次(最終)面接ともに、人事部門と配属予定部門の社員が担当するようです。一次は人事課長と配属先の部門長などで、二次(最終)は人事部長と支店長代理など部長クラスが面接官だったという口コミがあります。
2020年5月時点で募集中の職種は8種類。営業職の募集は、公共や流通、金融など業種ごとに情報システムのソリューション提案をおこなう「アカウント営業」です。その他は、技術職の「インフラエンジニア」「カスタマーエンジニア」「運用エンジニア」「施工監理技術者」などさまざま。応募条件もそれぞれ記載されているので、自身の業務を棚卸ししてフィットするものに応募することが大切です。各地に拠点を構えているため、将来的に転勤の可能性があると覚えておきましょう。
なお、タイミングにもよりますが、合否連絡が選考後2週間こなかったという人もいます。問い合わせた結果、後日合格の連絡がきたという例もあるため、予定日を過ぎても選考結果がこない場合は自ら問い合わせることをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
難しい質問はほとんどなく、中途採用面接で聞かれる一般的な内容が中心のようです。「志望動機」「転職理由」「職務経歴や実績」「ビジョン」については、しっかりと考えを整理して、的確に答えられるよう整理しておくことで対応できるでしょう。
口コミによると、特に「志望動機」と「転職理由」について掘り下げられることが多いようです。新卒採用でもいわれていることですが、自分なりの軸をしっかりと持っていることはとても大切で、それが同社にフィットするか見極められます。また、いずれの職種においても、多くの場面で社内や社外の関係者に物事を分かりやすく説明し、納得してもらうことが必要です。そのため実際に働いている社員からは、円滑にコミュニケーションをとれる能力が役立つという声があがっています。
面接の雰囲気は穏やかという声がほとんどですが、中には厳しいと感じた人もいるようです。面接官によって異なるといえますが、どんな雰囲気であっても自信をもって対話することを心がけましょう。
富士通エフサスの面接攻略法(面接対策)
■富士通グループのFUJITSU Wayや富士通エフサスの基本方針を理解した上で自己分析をする
富士通エフサスの選考を受ける際には、富士通グループの理念・指針である「FUJITSU Way」やや、富士通エフサスの基本方針を理解しておきましょう。
富士通グループ全体の特徴をみてみると、権限を本体に集約しグループ全体で同じ方向に進めるような体制の強化を進めています。グループ内における役割分担は明確で、同社はICTシステムの企画から設計、導入、運用から保守にいたるまでトータルで対応。「すべてはお客様のために」を徹底し、日経BP社がおこなった2019-2020の顧客満足度調査において、 ITコンサルティング/上流設計関連サービス(情報サービス会社)部門において1位を獲得した実績もあります。
「FUJITSU Way」は、企業理念・企業指針・行動指針・行動規範の4つで構成された、グループ全体の原理原則となる考え方です。常にこの考えに沿った判断や行動をとることを心がけ、悩んだときには立ち返ることが求められるでしょう。これを自分なりに読み解いた上で、それまでこのような考えをもとにとった行動などがあれば、具体的なエピソードとして説明できるように準備してください。
また、同社はCSRの基本方針において、以下の通り5つの重要課題を掲げています。これらを通じて会社の目指している方向性を理解し、自身のアピールポイントを考えておきましょう。
新型コロナウイルスの影響により急速に加速している働き方改革において、ICTの活用は欠かせません。リモートワークなどはもちろん、意思決定の迅速化による業務効率化やクライアントへの対応強化など、さまざまな場面で活用が進んでいます。このような状況をチャンスととらえ、アイディアを実現できる人材であると根拠をもって伝えられるとよいでしょう。
■「なぜ富士通エフサスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
富士通エフサスの面接では、「なぜ当社なのか」という質問をされることがあります。この質問では、コンセプトに掲げられている「お客様と共に挑み続けイノベーションを生み出す」という意識があるか、「人間成長の経営」を理念とした人事育成の考え方にフィットする人材かどうかなどを確認しているでしょう。また「事業の特徴や課題についてどのような考えを持っているか」「ビジョンや社風を理解しているか」など、会社に対する理解度や志望意欲についても問いかけています。
これらについて事前に対策するためには、競合他社の分析は必須です。他社を知り比較することで見えてくる、同社の特徴をしっかりと把握しておきましょう。事業内容の違いはもちろん、各社の方針や戦略などを理解した上で、「なぜ富士通エフサスなのか」を伝えることが大切です。
具体的には、ICTを手掛ける以下のような会社について調べておくとよいでしょう。またSIer企業には、同社のようなメーカー系のほかに、独立系やユーザー系、コンサル系、外資系などがあります。異業種からの転職を検討しているなど業界に関する知識に自信のない人は、同社のコーポレートサイトを参考に、理解を深めておくことをおすすめします。
- NECフィールディング株式会社
- キヤノンシステムアンドサポート株式会社
- 株式会社日立システムズ
富士通エフサスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社が目指している方向性や、求めている人物像が具体的に理解できてきたのではないでしょうか。富士通エフサスの場合、「安定した保守的な風土からの脱却を目指す変革中の社風」だといえます。このような環境において、実力を発揮できる人材であるとエピソードを交えて伝えることが大切です。また富士通グループの理念・指針である「FUJITSU Way」や、富士通エフサスの基本方針を理解したうえで、どのように貢献できるのかをまとめておきましょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
[30代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:最終を辞退】
[30代前半・男性/ネットワークエンジニア] 【結果:入社】
[30代前半・男性/カスタマーサポート] 【結果:三次を辞退】
富士通エフサスの採用面接に向けて
富士通エフサスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「安定した保守的な風土からの脱却を目指す変革中の社風」であると理解し、そのような環境において力を発揮できる人材であるとアピールする。
- 「FUJITSU Way」や富士通ネクサスの基本方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールへとつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ富士通エフサスなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。