【面接対策】トランコムの中途採用面接では何を聞かれるのか

トランコムは、多角化に成功し一部上場を果たした運送業界を牽引する企業のひとつです。独自システムを構築し運営する輸送マッチング・配送サービスで順調に利益を拡大。これに実運送と生産作業請負・人材派遣業を絡め、顧客とのつながりを強化し受注の間口を広げているのが同社の強みです。まだまだ成長過程といえるトランコムは、中途採用についても積極姿勢で、複数の職種において随時応募を受け付けています。

実際に働いている人の口コミは、業務内容が多岐にわたるだけに、職種によってばらつきがあるのが特徴です。現場に近い職種では「体を動かすのが好きな人に向いている」「繁忙期には休憩が取れない日もある」などがある一方で、営業職では「人材派遣は営業的には厳しい業界だが、そのぶん新規開拓できたときの喜びは大きい」「電話営業がメインでキツイと感じることもある」などの口コミが見られます。

職種によって雰囲気が異なるトランコムで全社に共通しているのは、「わたしたちは期待される存在でありたい」という企業理念を実現するため、「生産性」や「ノルマ」を重視する体育会系の社風だということでしょう。採用面接ではこのような社風に合った「期待に応えられる人材」かどうかを見極められます。

トランコムの中途採用では、2回～4回の面接を経て内定が出るケースが一般的です。中途採用面接に関する口コミを見ると、1次面接で集団面接やグループディスカッションをしたという人もいます。1対1の面接のほか、これらにも対応できるよう準備しておくとよいでしょう。

ほかの口コミには、「1次も2次もセンター長と所属するエリアの社員が面接を担当していた」「1次面接は人事担当者、2次面接は役員が面接官だった」というものが複数あります。希望する職種等により面接担当者が異なるケースがあるようです。

また、一般事務職やセンター管理職に比べ、総合職では採用面接で厳しく適正を見極められる傾向があります。総合職を希望する際は、他職種に比べ内定が出るまでに時間がかかることも想定しておきましょう。

トランコムの中途採用面接では、志望動機や前の職場を辞めた理由について聞かれます。オーソドックスな質問ではありますが、矛盾なくしっかりと答えることが大切です。このほか、実際に面接を受けた人の口コミを分析すると「前職でのやりがい」や「入社後の目標」「なぜ物流業界を選んだのか」などの質問をされたケースが多く見受けられました。

面接官の雰囲気は「丁寧に品定めをしている感じ」「優しく説明してくれた」「圧迫感はなく、言いたいことを話せた」といったものが多いです。「フランクな雰囲気」など、こちらからも質問できる雰囲気であることがうかがえます。

面接全体をとおして「学歴や職歴よりもやる気やガッツがあるかどうかを重視していた」「ストレス耐性、やる気、協調性などを見られている」という口コミが投稿されています。採用面接では、こうした人物像に合った人材であることを積極的にアピールできるとよいでしょう。

トランコムは、「『はこびかた』『はこぶもの』を充実し『はこぶ』ことの最適化を追求したサービスを構築」することを中期ビジョンに設定し、「限りある輸配送力を最大限活かした『はこびかた』を創出×業界を超えた多様な『はこぶもの』を創出」という主要方針を発表しています。

人材不足が深刻化する物流業界において、トランコムが手掛ける求荷求車サービスで「限りある輸送力を最大限活かす」ことは、同社の手掛ける事業の社会的意義が一層高まることを予感させます。

物流業界のピンチをビジネスチャンスに変えようとするトランコムで求められるのは、既成概念に囚われない発想と実行力で、新たなビジネスモデルを構築できる人材です。そして、企業理念の中で「グループ精神」として謳う「誠実・創造・挑戦・団結・感謝」を体現できる人物であるかどうかも、採用のポイントとなります。

>中途採用面接では「グループ精神」のキーワードにつながるエピソードを盛り込み、自己PRにつなげましょう。

トランコムの採用面接では、ほぼ必ず志望動機を聞かれます。面接官はこの質問から、応募者が「どれくらいトランコムのことを理解しているか」「入社後にやりたいことがトランコムの業務とマッチしているか」を知ろうとしています。この問いに的確に答えるためには、「他の会社ではなくトランコムでなければならない理由」を盛り込むことです。トランコムの競合となりやすい他社についても研究し、「なぜトランコムか」をはっきりさせておきましょう。

以下にトランコムの競合となりやすい他社として、独自の求荷求車システムを運用する企業を中心に4社挙げました。それぞれの特徴を整理し、トランコムとの違いを意識できるとよいでしょう。また、併せて物流業界の現状についても把握しておくことをおすすめします。

トランコムの業務を理解した上で、他社ではなく「トランコムでやりたいこと」「なぜトランコムか」の必然性を語れるよう、回答を準備しておきましょう。

• 株式会社キユーソー流通システム
• 株式会社富士ロジテック
• ラクスル株式会社
• 株式会社ハマキョウレックス

トランコムの採用面接を受ける前には「期待に応えられる人材を求め、生産性を重視する社風」を理解し、これに沿って自己分析をおこなうことが大切です。そして、中期ビジョンの実現に向けて戦力となる「グループ精神を体現し、実行力を備えた人材」であることをアピールできるよう、自分なりのエピソードを複数準備しておきましょう。

ここからは、実際にトランコムの中途採用面接で聞かれた質問を取り上げていきます。面接の場でこうした質問をされたとき、自分ならどう答えるかをイメージできるでしょうか。また、上記の自己分析やエピソードを交えて答えられるかどうかも意識して、面接対策をしておきましょう。

トランコムの中途採用面接でポイントとなる事柄をまとめてきました。最後に、以下の3点についてしっかりと押さえておきましょう。

• 「期待に応えられる人材を求め、生産性を重視する社風」を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。


• 企業理念と中期ビジョンを理解して自己分析に落とし込み、自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜトランコムか」という問いに明確に答えられるようにしておく。