【面接対策】ヤマト運輸の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ヤマト運輸の中途採用面接では何を聞かれるのか

日本最大手の宅急便事業を行う企業であるヤマト運輸への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


ヤマト運輸の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

「お客様にとっていいサービスをお届けしたい」という信念から新しいサービスを次々と生み出してきたヤマト運輸。常にお客様の声に耳を傾けることで、様々なニーズをキャッチし、事業を発展させてきました。

ヤマト運輸の親会社であるヤマトホールディングスの社訓では「ヤマトは我なり」「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」「思想を堅実に礼節を重んずべし」という3つの言葉が掲げられています。

実際に働いている方からは「物を介して人と人とを結びつけるお仕事、それが運輸業だと私は思います。」「お客様が求めているものに対して、迅速に対応することができる。それを正当に評価してくれるのでやりがいにつながりました。」という声が挙がっています。一つひとつの仕事を大切にし、お客様に真摯に向き合う社風であり、社訓が社員までしっかりと浸透していることがうかがえます。

会社の代表として自分で考えて行動し、お客様を尊重できる礼儀正しい人間であるべし。こうした社訓にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

出典:ヤマトホールディングスのサイトより

選考は何次まで?

ヤマト運輸の選考は2週間~1ヵ月で、書類選考→1次面接→適性検査・健康診断→最終面接→内定という流れです。職種によって一次面接後にインターンシップがある可能性もあります。面接時にペーパーテストがあるという口コミも見られました。

記事執筆時点では、コーポレートサイトにて中途の正社員採用として募集されている職種は、セールスドライバーのみとなっています。

実際の口コミを見ると、職種により面接が1~3回と幅があるため、スケジュールには余裕を持たせておくと良いでしょう。

面接内容の傾向は?

面接では志望動機などの一般的な質問が多いようです。知識よりも志望度や人柄を見られていると感じた方が多く、ドライバー職の場合は事故歴や健康状態についても重視しています。

実際に内定が出ている方の口コミを見ると、やる気や熱意を伝えることができた方を採用している傾向が見られました。入社後にどのように会社に貢献し、自分はどう成長して行きたいのか。そしてヤマト運輸には自分の理想通りに成長できる環境があるのか。改めて自己分析し、志望動機とつなげることができれば、熱意を伝えることができるでしょう。

「ヤマト運輸の社訓を知っていますか?」という質問をされたという口コミがありましたが、「存じておりません」と答えても、最終的に内定が出ています。その後「『ヤマトは我なり』というのですがどういう意味だと思いますか?」と質問され、自分の意見を述べたとのことです。知らないことは知らないと答える素直な人柄と、ヤマトの精神を一文から理解する洞察力が評価されたと推測できます。

一方、「一つ一つ丁寧に誠実に答えれば、問題ないと思います。」という口コミも多くあるため、肩の力を抜いて素直な気持ちで面接に臨みましょう。

ヤマト運輸の面接攻略法(面接対策)

ヤマトホールディングスの経営計画を理解した上で自己分析をする

ヤマト運輸の面接を受ける上では、親会社であるヤマトホールディングスが公開している経営計画を理解しておくことが不可欠です。主だった計画には以下のようなものがあります。

出典:ヤマトホールディングスのサイトより

出典:ヤマトホールディングスのサイトより

多くが物流の効率を上げるための取り組みであることがわかります。他にもヤマトグループのサイトでは「物流の未来」をテーマに論文やアイデアを募集しており、これからの物流を変えたいという強い意志が感じられます。

実際に効率を上げるためには、従業員一人ひとりが日々の業務の中で、「どのように物流を変えるか」積極的にアイデアを探して提案できる人材になること。まさに「ヤマトは我なり」の精神を体現できるほどの当事者意識が求められます。ぜひこの課題に対して意見を持ち、今の自分には何ができるか自己分析しましょう。

「なぜヤマト運輸に転職したいのか」の明確化には他社研究を

ヤマト運輸の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜヤマト運輸か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、ヤマト運輸という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 佐川急便
  • 日本郵便
  • 日本通運

ヤマト運輸の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、ヤマト運輸の採用面接を受ける前には、経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「会社の代表として自分で考えて行動し、お客様を尊重できる礼儀正しい人間であるべし」という社風を意識して、「どのように現在の物流を改善するか、当事者意識を持って考えられる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

20代前半男性/配達 【結果:入社】

質問

配達で一番大切なものは何ですか

回答

「荷物を早く正確にとどけることです。」これが…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半男性/総合職 【結果:内定を辞退】

質問

学生時代に頑張ったこと

回答

事前にESに目を通しているようで、かなり深掘りをされる。しかし…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半男性/セールスドライバー 【結果:不採用】

質問

営業、物販などもありますがやっていけますか?

回答

今まで販売などの経験はあるので物販は問題ないが、営業の経験はないので…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半男性/物流サービス 【結果:内定を辞退】

質問

ヤマト運輸の社訓を知っていますか?

回答

答:いいえ、存じておりません。問:「ヤマトは我なり」と言うのですが…(口コミの続きとアドバイスを見る

ヤマト運輸の採用面接に向けて

ヤマト運輸の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • ヤマトホールディングスの社訓を理解し、これに合致した人材であることをアピールする。

  • ヤマト運輸の経営計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜヤマト運輸か」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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