【面接対策】アイネスの中途採用面接では何を聞かれるのか

「お客様と社会が抱えるさまざまな課題を『情報技術で解決する』」を理念に、コンサルティングから開発、運用・保守までをワンストップで担うアイネス。「情報処理・通信」「ソフトウエア開発」「システム提供」などの事業を中心に、民間企業はもちろん、金融団体や地方自治体など、じつにさまざまな顧客にソリューションを提示しています。

過去には大蔵省（現・財務省）や通商産業省（現・経済産業省）などで使用されるシステムを受託したこともある同社。多くの人を支えるインフラを構築しており、人々が安心して暮らすために不可欠な事業の一端を担っているといえます。コーポレートサイトには、実際に同社が手がけるサービスや導入事例などが細かく記載されていますので、ぜひ確認してみてください。

そんな同社の口コミを見てみると、「良くも悪くも『古き良き日本企業』の文化が残っている」という声が散見されました。硬めのクライアントが多いことも影響し、保守的な空気が残っているものと思われます。同時に、「女性にとっては非常に働きやすい環境」という意見も多くあがっています。産休・育休を問題なく取れるだけでなく、仕事ができる人は男女関係なく管理職を目指すことができるようです。

また、基本給は悪くないものの、「残業ありき」であるという意見も多く見られます。同社では上司やクライアントとわたり合う地頭の良さとともに、残業をこなす体力も求められそうです。

「保守的な空気に馴染みつつ、的確なソリューションを提案し、生活に不可欠なインフラを構築する」。採用面接においては、こうした社風に合っているか、長く働き続けることができそうかを見極められます。

2020年5月現在、同社では「システムエンジニア」と「営業職」においてキャリア採用の募集をおこなっています。コーポレートサイトの記載よると、選考は以下のようなフローで進みます。

STEP 1：書類選考

STEP 2：一次面接＋適性検査

STEP 3：最終面接＋適性検査

STEP 4：内定


まずは各職種の「応募する」ボタンより必要情報を入力、履歴書・職務経歴書を登録して応募。その内容をもとに書類選考がおこなわれます。書類選考に通ったら、面接日までに適性検査を受検してください。一次面接では希望部署のマネージャー・人事担当者、最終面接では希望部署の役員・人事担当役員・人事担当者が面接をおこないます。

いずれの職種でも、実務経験が必須となっています。応募の前に諸条件について確認しておきましょう。

面接経験者によると、面接は比較的和やかな雰囲気で進み、対話を重ねる傾向があるようです。同社ではコミュニケーション能力を重視しており、応募者の人柄をよく見ようとしています。中には、「リラックスしていいよ」とフランクに言われたという人もいました。

実際に内定した人は、「これまでの経験をどう活かせるか、将来どういう自分になりたいかを明確に示すことができれば内定に結びつく」とアドバイスしています。保守的な空気が残る同社だからこそ、自分の軸をしっかりともつ人材が求められているのでしょう。

このような傾向から、同社の面接を受ける前には、前職での経験や自身の強みをよく分析し、元来もつ性格と絡めて積極的にアピールするとよいでしょう。人物重視とされる同社の面接では、明るい印象を与えるためハキハキと話すようにしてください。

アイネスの面接を受けるにあたっては、2021年度を最終年度として策定された「2021中期経営計画」を理解しておくことが必要です。

この中期経営計画の基本方針は、以下の2点です。

・顧客基盤事業ビジネスモデルの刷新

・新規成長事業の創生・拡大


先述のように保守的な色が残る同社。しかしこの計画では「変革、そして成長へ」というビジョンの下で、既存ビジネスモデルの刷新と新規成長事業への投資により、脱皮を図っています。

既存事業においては、日本で初めて発売された自治体向けのシステム「WebRings」などの安定した成長を目指します。

新規成長事業では、三菱総合研究所との協業により、公共分野や金融分野などでサービスを提供するとしています。これについては、三菱総合研究所のニュースリリースにも目を通しておくと役立つでしょう。

面接では、同社が変革の時期を迎えていることを理解し、既存事業の改善・新規事業の伸長を進められることをアピールするとよいでしょう。このような仕事を遂行した経験があれば、エピソードとしてまとめておくことをおすすめします。

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜアイネスなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「IT業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。

業界や職種の枠を超えてアイネスという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜアイネスなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とアイネスとの違いを調べてみてください。

• 株式会社 日立製作所
• 株式会社三菱総合研究所
• 富士通株式会社
• 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

アイネスの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。このように、アイネスの採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。

そして面接の場では、「保守的な空気に馴染みつつ、的確なソリューションを提案し、生活に不可欠なインフラを構築する」という社風を意識して、「既存事業の改善・新規事業の伸長を進められる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいです。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。

アイネスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「保守的な空気に馴染みつつ、的確なソリューションを提案し、生活に不可欠なインフラを構築する」という社風の中で、「既存事業の改善・新規事業の伸長を進められる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。


• アイネスの「2021中期経営計画」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜアイネスなのか」に対する答えを明確にしておく。