損保ジャパンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)および日本興亜損害保険は、共同持株会社である「NKSJホールディングス」として2010年に発足。「損保ジャパン日本興亜ホールディングス」を経て、現在の「損害保険ジャパン」に商号を変更しました。このような経緯から、口コミを見ると過去には「各会社で業務処理に差がある」といった不満の声もあったようです。
一方で、3大メガ損保の1つと言われる同社では、「圧倒的なブランド力のおかげで、若手でも中小企業の社長クラスや大企業の部長、課長クラスと話ができて大変勉強になる」と言った社員の声もあります。
また、損保ジャパンは2020年度末の女性管理職比率を30%以上とすることを目指すとともに、「女性経営プログラム」「女性リーダー塾」といったキャリア形成を支援する研修がおこなわれています。実際に「女性が活躍する場がたくさんある」という口コミもあり、性別に関係なく活躍の場を広げることができるでしょう。
同社は、このような社風の中で活躍できる人を求めています。採用面接では、その人が損保ジャパンで働くことによって、どのように貢献できるかを見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
口コミによると、損保ジャパンの採用面接は3~4回おこなわれることが多いようです。流れとしては、書類選考の後、能力試験と面接(3~4回)を受けます。
面接官は現場社員・課長・人事のいずれかが担当することがほとんど。過去の口コミを見ると、最終面接は人事面接であることが多いようです。面接官は基本的に1人であることが多いですが、人事面接に関しては面接官が複数いたという口コミもあります。
面接の際は、将来のキャリアプランだけでなく、3大損害保険会社の1つである同社についてしっかり企業分析し、自分の考えを明確に言語化できるようにしておくとよいでしょう。身なりをしっかり整えた上で、スムーズな会話を心がけてください。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、職種によって質問内容は変わりますが、基本的には転職理由や志望理由など一般的な内容が中心です。これらの質問について、自分の言葉で回答できるようにしておきましょう。
また、「この会社で働くことによって社会にどのように貢献できるか」「あなたは保険をどのように感じていますか?」などを聞かれたという口コミもあります。社会における保険の役割について理解し、自分の考えを持っておくことが大切です。
そして希望する職種によっては、その職種にマッチした人材かを見る質問も多いようです。例えばコールセンタースタッフの場合は、「今この場所(面接地)に配達業者に来てもらうためには、電話でどう伝えますか」といった質問がありました。また、事故に遭った人を対象とするカスタマーセンタースタッフの場合、「どうやってストレスを発散させますか」といった質問をされた人もいます。希望する職種に応じて質問を想定し、対策をしておきましょう。
損保ジャパンの面接攻略法(面接対策)
■損保ジャパンのグループ行動指針を理解した上で自己分析をする
損保ジャパンの面接を受ける上では、SOMPOホールディングスとしてのグループ経営理念だけでなく、グループ行動指針を理解しておくことが不可欠です。グループ行動指針は、以下のような4点で構成されています。
損保ジャパンだけでなくSOMPOホールディングスグループの土台となる行動指針。これをしっかりと理解した上で自己分析に落とし込みましょう。そして面接では、これに合致する人材であることをアピールしてください。
実際の同社の面接では、「東日本大震災について3分間プレゼンテーションしてください」といった要求をされた人もいます。これは、応募者が保険の役割や保険の重要性などを理解しているかを見ているほか、グループ行動指針の一部である「シンプルでわかりやすく」説明ができるか、「誠実さと高い倫理観」をもっているかを見ているものと考えられます。
どのようなことを聞かれても、シンプルでわかりやすく説明できるように心がけ、誠実さもアピールするとよいでしょう。このグループ行動指針をもとに自身のエピソードをまとめておき、整理しておくことが大切です。
■「なぜ損保ジャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
損保ジャパンの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ損保ジャパンなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「当社のことをどれくらい理解しているか」といったことはもちろん、「当社にマッチした人材か」ということを知ろうとしています。同社を受けるにあたっては、合併してできた保険会社であるということや、SOMPOホールディングスグループとしての経営理念・行動指針を理解して企業研究をしておくとよいでしょう。
損害保険会社が販売しているものは基本的に他の保険会社と変わりません。その業界について分析する際には、受けたい会社の商品はもちろんですが、競合他社の歴史や強みなども研究すると役立ちます。
以下に、競合となりやすい企業の例を示します。損保ジャパンと並ぶ3大メガ損保のホールディングスの子会社である、これらのような企業について調べ比較してみてください。
- 三井住友海上火災保険株式会社
- 東京海上日動火災保険株式会社
損保ジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、損保ジャパンの採用面接を受ける前には、「活躍できるフィールドが用意されている環境」がある社風を理解するとともに、SOMPOホールディングスのグループ行動指針を意識した自己PRや、志望動機を整理しておくことが大切です。面接では、厳しい環境でも意欲的に働いていけることをアピールし、ストレスを溜めず明るく行動できる人材であると印象付けられるようなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代前半・女性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[20代前半・女性/カスタマーサポート] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:最終面接で不採用】
損保ジャパンの採用面接に向けて
損保ジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「活躍できるフィールドが用意されている環境」がある社風の中で、自分自身のキャリアプランをどう生かせるか考えておき、希望職種に応じて想定される質問にも対策をする。
- SOMPOホールディングスのグループ行動指針を理解した上で、自身のエピソードに落とし込み、自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ損保ジャパンなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識して準備をおこない、面接当日は自分の言葉で熱意を伝えられるよう心がけてください。また、同ホールディングスのグループ行動指針にあるように、「シンプルでわかりやすく」話をするよう意識しましょう。
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