弥生の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
会計ソフト領域において圧倒的なシェアを誇る弥生。「弥生シリーズ」を通じて、スモールビジネスの効率化を徹底的に追求してきました。2014年にはオリックスグループの傘下に入りました。今後はスモールビジネスのための新たな業務プラットフォームを通じて、スモールビジネスの業務に新たなイノベーションを起こすことを目指しています。
弥生の社員は2人に1人が開発職です。また、社員の男女比はほぼ5:5で、性別にかかわらず活躍できる環境だといいます。口コミには、「実力があれば女性も管理職へのステップアップを目指せる」という声が寄せられていました。そのほか、「頑張り次第できちんと評価してくれる」「人事や上司の手厚いサポートを受けられる」「新人でも責任ある仕事を任されることがあり、自分自身のスキルを磨くことができる」というコメントも。「実力主義の社風」という口コミもあるように、主体的に仕事に向き合う人にとっては評価と成長が期待できる環境のようです。
また、東京オフィスのフリーミーティングスペースでは、社員どうしの活発なコミュニケーションが生まれている様子です。社内イベントを通じてコミュニケーションを取る機会もあり、「社内の風通しは良い」という声が聞かれます。一方で、「人間関係に問題を感じる」という口コミがあるのも事実。こうした点は、個人によって感じ方が異なることにくわえ、部署によっても多少の違いがある点も考慮した方がよいでしょう。
面接に際して社風への理解は欠かせません。ここでご紹介した内容を参考に、自己分析をすすめてみてください。
■選考は何次まで?
同社の基本的な選考プロセスは以下のとおりです。ただし、選考プロセスは部署やポジションにより異なる場合がありますので、注意してください。
1次選考(所属面接)
2次選考(本部面接・人事面接)
3次選考(最終面接)
2020年5月現在、同社ではエンジニア・ビジネス・コーポレート・カスタマーセンターで複数の中途採用を実施しています。リーダー候補をはじめ、多岐にわたるポジションの募集がありますので、採用ページでチェックしてください。採用ページには「求める経験」についても詳細に記載されています。自分の経験やスキルと照らし合わせて、面接対策をおこないましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、自己紹介や履歴書に書かれたことに対して面接官が深堀りしていくため、人によっては圧迫的だと感じることがあるようです。表面的な自己分析だけではなく、「なぜ」という視点を持って深堀りしていくことや、それを論理的に説明できることが求められるでしょう。
なかには「人柄がわかるような自己紹介をしてください」と言われた面接経験者もいます。こうした質問に対しては具体的なエピソードを交えた回答が有効です。自分を説明するのにふさわしいエピソードをいくつか用意しておくと安心でしょう。
また、開発職の多い同社では、専門的な質問が多いのも特徴です。面接前にC++のWEB試験を受けという口コミもいくつか見られました。面接経験者からは「普段の業務ではそんなに使わないようなものについても出題されたので、軽くC++入門を復習しておくとよい」というアドバイスがありますので、参考にしてみてください。
弥生の面接攻略法(面接対策)
■弥生のMission・Vision・Valueを理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、弥生のMission・Vision・Valueを理解しておきましょう。弥生では、下図のようなMissionとVisionを掲げています。ここでは、Visionにある「事業コンシェルジュ」について詳しく見ていきましょう。
会計ソフトメーカーとして始まった同社。会計ソフトシェアNo.1という地位を確立するなかで、これまで手書きや電卓でおこなわれていたスモールビジネスの会計業務にイノベーションを起こしました。しかし、弥生シリーズの販売開始から30年あまりを経たいま、スモールビジネスには会計業務だけではなく、ビジネス全体を通じたさらなる効率化が求められています。それを解決するために同社は、スモールビジネスにおける取引、人事、給与業務といった関係各所をつなぐ新たな業務プラットフォームを目指す方針です。
また、弥生シリーズユーザーへの「あんしん保守サポート」の提供などによって、業務支援サービスを拡大させると同時に、オリックスグループの金融の力をあわせて事業支援サービスを提供していく構えです。
このように、スモールビジネスの事業立ち上げから発展の過程で生まれるさまざまなニーズに応える役割を「事業コンシェルジュ」と定義し、今後もスモールビジネスの業務に新たなイノベーションを起こしていく考えを示しています。そのための行動指針として掲げたのが、下図にあるValueです。同社の面接にあたっては、このMission・Vision・Valueを理解し、これに合致した行動がとれることをアピールする必要があるでしょう。
■「なぜ弥生に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では「なぜ弥生を志望したのか」という質問により、志望動機について深く掘り下げられることが多いです。この質問の意図は、「即戦力となり得る人材か」「応募者のやりたいことが弥生で実現可能か」といった点にくわえ、「弥生の特徴を理解しているか」を確認することにあります。
ここで面接官を納得させる回答をするためには、同社について知ることはもちろん、競合他社との比較を通じて業界での位置づけも把握する必要があるでしょう。他社の事業規模や特徴をつかめば、同社のポジショニングや独自性がより鮮明に見えてくるはずです。ここでは、同社の競合となり得る4社をあげました。これを参考に他社研究を進めてみてください。
- freee株式会社
- 株式会社マネーフォワード
- 株式会社TKC
- 株式会社オービックビジネスコンサルタント
弥生の採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまでで、弥生が目指している方向性や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。
会計ソフトのリーディングカンパニーである弥生。今後は会計だけでなく、スモールビジネスのための新たな業務プラットフォームを通じて、スモールビジネスの業務に新たなイノベーションを起こすことを目指しています。その方向性を把握した上で、どういった分野で自分の価値を出せるのかを整理し、面接でアピールしましょう。また、同社の社風に対しても理解を深め、主体的に仕事に取り組める人材であることを印象づけたいところです。その補助としてさまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代前半・男性/システムエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・女性/テストエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/財務] 【結果:二次面接で不採用】
[30代後半・男性/プロジェクトリーダー] 【結果:一次面接で不採用】
弥生の採用面接に向けて
弥生の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 実力主義の社風を理解し、主体的に仕事に向き合える人材であることを具体的なエピソードを交えて伝える。
- 弥生のMission・Vision・Valueを理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ弥生か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。