【面接対策】平和堂の中途採用面接では何を聞かれるのか

競争の厳しいスーパーマーケット業界の中で、近畿・北陸・東海圏で確固たる地位を確立している平和堂。とくに滋賀県ではトップシェアを誇り、地域にとってなくてはならない存在です。「商業を通じて豊かな暮らしと文化生活の向上に貢献し、より多くの消費者になくてはならない店になる」を社是として掲げており、「ご奉仕」をキーワードに地域に愛される店舗作りを進めています。

スーパーマーケット業界は過当競争が続いていることに加え、慢性的な人材不足の状態にあります。平和堂でも社員一人ひとりが受け持つ仕事量は少なくはありません。しかし「1年目からある程度仕事を任せてもらえる」「売り場のレイアウトなど自分の考えや思いを形にできる」など、やりがいを感じられる場面も多いようです。

また、入社した方の多くが企業規模や経営基盤に魅力を感じており、「（給与は）同業の中ではもらえている方だと思う」「残業代などはしっかりと出る」という口コミが寄せられています。一方、ワークライフバランスでは、変則的なシフト勤務が「合わない」「キツイ」という声もあり、サービス業ならではの勤務体系に馴染めるかどうかも重要です。

採用面接では、「奉仕」や「感謝」の精神を大切にする同社の社風を理解した上で、小売業ならではの勤務に対応できる気力や体力をアピールできると良いでしょう。

平和堂の中途採用は、書類選考を通過したあと筆記試験と面接試験を経て合否が確定します。

筆記試験については「義務教育程度の簡単な計算などだった」など比較的平易な傾向があります。特別な対策は必要ないでしょう。面接は2回～4回で「集団面接を2回受けた」「1次は集団面接、2次は個人面接だった」などケースバイケースです。集団面接となる場合も想定して、当日慌てずに臨めるようにしておきましょう。

なお、書類選考は毎月20日に応募を締め切り翌月10日までに合否通知を行うシステムが取られています。21日に選考書類が受理された場合は、結果が出るのは翌々月の10日までということになります。応募する際は、こうしたタイムスケジュールも留意しましょう。

実際に平和堂の採用面接を受けた方の口コミを見ると、「平和堂を選んだ理由」「希望する部署」「入社後にやりたいこと」など、オーソドックスな質問が多い傾向にあることがわかります。

こうした基本的な質問に対して、面接官は「悩むような質問ではない」という意識があるため、明確に答えることが重要です。あいまいな回答は悪い印象を与えかねないので、履歴書やエントリーシートと矛盾せず一貫性のある回答ができるよう準備しておきましょう。

このほかの質問では、「ネット通販について意見を求められた」など小売業界に広がるインターネット通販化を意識したものや、「少子高齢化についてどう思うか」など広く時事問題について問うものもありました。こうした質問には明確な答えはないものの、スーパーマーケット業界の現状と平和堂の戦略を理解した上で回答できると良いでしょう。

また、これまでの経歴だけでなく、「はきはきと話せるか」「明るく振る舞えるか」などのコミュニケーション能力や「やる気」「根気」も評価されるポイントです。こうした人物像にマッチした人材だとアピールできるよう、適切なエピソードを準備しておきましょう。

採用面接を受ける前に平和堂の「経営の基本方針」を理解しておきましょう。「基本方針」では、平和堂が実現を目指す姿を3つの項目で示しています。これは、「全従業員の物心両面の幸福しあわせを追求するとともに、お客様と地域社会に貢献し続ける企業となる」というグループ憲章と社是に呼応するものです。

基本方針の1番目に据えるのは「お客様満足度の高い会社」で、ここでは「絶えずお客様の目線で考え行動する」「生活向上や楽しさを実現する商品開発、売り場づくり」を謳っています。ネットショップの台頭や電子マネーの普及など、経営環境の変化を踏まえ、電子マネーへの対応や仮想ユーチューバーキャラクターを作成するなど、「お客様目線」で平和堂ならではの新たなアプローチを進めています。

もう一つ、平和堂の顧客獲得戦略として押さえておきたいのが「ドミナント経営」です。一定地域に多店舗展開するなかで、ターゲット別に「アル・プラザ」「フレンドマート」「フレンドタウン」といった多様な店舗を配置し「その地域になくてはならない店づくり」を目指しています。

平和堂の「基本方針」と「ドミナント経営」について理解した上で自己分析に落とし込み、面接では戦略の中で必要とされる人物像に合致する人材であることをアピールしましょう。

平和堂の中途採用面接では、志望動機とともに「なぜ平和堂か」についてよく聞かれます。面接官はこの質問から、「どれだけ平和堂について理解しているか」「志望動機と平和堂の実像はマッチしているか」などを見極めています。平和堂についてよく理解していることを示したうえで回答できれば、志望動機に説得性が増し好印象を残すことができるでしょう。

「なぜ平和堂か」に明確に答えるためには、競合となる他社についても研究し「他社ではなく平和堂でなければならない理由」をしっかりと描いておくことが大切です。特に、平和堂が地盤とする滋賀県を中心とした近畿・北陸・東海を商圏とする競合他社や、全国展開する最大手などの戦略について研究するのがおすすめです。併せて、スーパーマーケット業界全体の動向も整理しておくと良いでしょう。

これらを踏まえて自己分析をおこない、「なぜ平和堂か」にはっきりと答えられるように準備しておきましょう。

• 株式会社ライフコーポレーション
• 合同会社西友
• セブン＆アイ・ホールディングス
• 株式会社オークワ

平和堂の中途採用面接を受ける前に、「奉仕」や「感謝」の精神を大切にする同社の社風を理解した上で自己分析に落とし込み、「経営の基本方針」と「ドミナント経営」を中心に企業研究をして理解を深めておきましょう。そして「気力や体力、精神面でのタフさを併せ持った人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

ここまで、平和堂の中途採用面接を受ける前に押さえておくべきポイントを見てきました。最後にもう一度、特に重要な3つの項目についておさらいしておきましょう。

• 「奉仕」や「感謝」の精神を大切にする同社の社風を理解した上で、小売業ならではの勤務に対応できる気力や体力をアピールするよう心がける。


• 「経営の基本方針」と「ドミナント経営」について理解し、こうした方向性に合致する人材であることを印象付けられる自己㏚を準備しておく。


• 「なぜ平和堂か」に明確に答えられるよう、他社研究にも取り組む。