マイナビの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1973年に、毎日新聞社の関連会社として設立されたマイナビ。同年には、代表的事業である就職情報部門が発足しました。現在ではグループ全体で約1万人の社員を抱え、採用活動に関するコンサルティング、出版事業、PR業、ブライダル事業、不動産事業、旅行業、ヘルスケア事業など、15もの分野で事業を展開しています。
同社では事業領域を「人材ビジネス領域」「生活情報ビジネス領域」「IT領域」「管理本部」に分類。さらに「人材ビジネス領域」と「生活情報ビジネス領域」はそれぞれ8つの部署に分かれ、多岐にわたる分野でサービスを提供しています。
そんな同社の口コミを見ると、比較的自由で風通しの良い社風がうかがえます。「上司に意見が言いやすい」「自分で考えた企画をいくつかやらせてもらえた。やりたいことを持っている人にはとても良い職場環境」「現場の年齢層は若く、活気がある」といった声が目立ちます。
同社の採用サイトに掲載されているトップメッセージには、「自分の頭で考え、主体的に行動できる社員が活躍している」「一人ひとりが確かな志を持って目標を掲げ、それに向かって主体的に考え、動くことができる会社でありたい」との想いが明記されています。社員が活躍の場を広げるためのサポートとして、勤続5年以上の社員に向けて「社員起業支援制度」を設け、出資もおこなっているほどです。
「多くの領域が用意された環境で、やりたいことを明確にもち、主体的に行動する」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができそうか見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2020年6月現在、WEBディレクター、マーケティング、各種コンテンツ編集、各種エンジニア、管理部門など、多くの職種で中途採用をおこなっています。同じ職種であっても、携わる媒体によって所属部署や勤務地が異なるため、自身のやりたい仕事を明確にしたうえで応募先を決定してください。
それぞれの職種における応募条件ついて、同分野での経験が必須となっているものが多いようです。自身のキャリアが条件にマッチしているかどうか、よく確認しておきましょう。
まずは、希望する職種のページからエントリーします。その後の選考フローについて、コーポレートサイトに記載はありませんが、口コミによると3回の面接がおこなわれ、面接官はそれぞれ課長クラス、部長クラス、社長が務めます。応募から内定まで1週間で進んだ人もいれば、1ヶ月を要した人もいます。選考期間についてはある程度柔軟性があるようです。
■面接内容の傾向は?
それぞれの領域や職種に細かく分かれて採用をおこなっている同社では、希望する媒体・サービスに即した質問をされることが予想できます。自身が携わりたいマイナビのコンテンツには一通り目を通し、良い点や、自身が入社したらどのようなことを展開したいか、まとめておくとよいでしょう。
上司や同僚との付き合い方や、ストレス耐性について聞かれたという人も多く見受けられます。社員数の多い同社で、他の社員とうまく付き合っていくことができるかどうかは大きなポイントです。内定が出た人は、おおむね「人付き合いやストレス耐性について不安はない」と回答していますので、参考にしてください。
また、「服装やマナーなどを厳しく見られている」という意見もあがっています。就職活動における基本的なマナーは徹底し、服装もじゅうぶんに整えて面接に臨みましょう。
マイナビの面接攻略法(面接対策)
■マイナビのVISIONを理解した上で自己分析をする
マイナビの面接を受けるにあたっては、同社の見据えるビジョンを理解しておくことが必要です。採用ページに「VISION」というコンテンツがありますので、確認しておきましょう。
マイナビは非常に広範囲で事業を展開していますが、そのすべてにおいて「総合情報サービス企業として マイナビにしか、できないことを」というメッセージを基本的な指針としています。
これまで着々と事業を拡大してきた同社ですが、それにつれ、全社的に統一感をもつことが必要となりました。そこで提示されたのが上のメッセージです。後述の他社研究もしっかりとおこない、「マイナビにしかできないこと」「そこで自身がチャレンジしたいこと」を見つけてみてください。
そしてこのVISIONでは、地方創生の取り組みや海外におけるネットワーク構築についても語られています。面接ではこのビジョンへの共感を示した上で、地方創生・海外ネットワーク拡大への興味をアピールできると、好印象を与えられる可能性が高いでしょう。
■「なぜマイナビに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜマイナビなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「その会社の社風に合っているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてマイナビという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜマイナビなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。
同社は多様な事業を展開しているため、その領域ごとに競合が存在するといえます。今回は例として、就職情報事業における競合他社をピックアップしました。これらの企業とマイナビとの違いを調べてみましょう。特にリクルートグループは、マイナビとほぼ同じ事業領域で活躍する最大の競合といえる企業です。どの職種を希望する人も押さえておいてください。
- 株式会社リクルートホールディングス
- エン・ジャパン株式会社
- 株式会社パソナ
マイナビの採用面接で実際に聞かれた質問内容
マイナビの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。このように、マイナビの採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。
そして面接の場では、「多くの領域が用意された環境で、やりたいことを明確にもち、主体的に行動する」という社風にマッチした人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいです。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。
[30代後半・女性/代理店営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/制作ディレクター] 【結果:入社】
[30代前半・男性/マーケティング関連職] 【結果:入社】
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】
マイナビの採用面接に向けて
マイナビの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「多くの領域が用意された環境で、やりたいことを明確にもち、主体的に行動する」という社風にマッチした人材であることをアピールできるよう、具体的なエピソードを用意する。
- マイナビの「VISION」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜマイナビなのか」に対する答えを明確にしておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。