フルサト工業の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1959年に建築資材の製造を目的として設立されたフルサト工業。同社はグループ理念として「グループの永続的な成長」を掲げています。この理念はしっかりと経営に根付いており、外部環境の変化に伴い、永続的な経営を目的として2000年に機械工具商社であるジーネットに出資し、完全子会社化しました。以後、同社は現在にいたるまで建築資材を扱う販売会社として堅実な成長を続けています。
同社の口コミでは、「昔からフルサト工業を知っているお客さまが多いので、仕事をしやすく信頼関係を築きやすい環境です」「顧客との人間関係が構築できれば、日々、楽しく仕事ができ、やりがいも感じられる」という声が多数見られます。同社は基本方針として「お客さま重視」を掲げており、この思想が社内に浸透していることが分かります。
一方で、「数字で評価される」「評価制度は営業でいかに売上を伸ばすかが重視される」という声もあり、成果を重視する社風です。同社の福利厚生のページでは、営業担当者を対象に成績優秀者にインセンティブを与える表彰制度も紹介されています。
2021年に東京オリンピックが延期され、建設需要は引き続き拡大する見込みです。同社の顧客である建設会社や設備会社の社会的ニーズも高まるでしょう。「お客さま重視」の基本方針を大切にして、顧客との信頼関係を構築し個人の成果を出して社会の持続可能性を高めていく。そのために、積極性と結果に対する強いコミットメントを持って仕事に取り組む。このことに共感し、基本理念と社風に合致した人材であるかを面接では見極められます。
■選考は何次まで?
フルサト工業のホームページの採用情報によると、書類選考後、適性検査と面接が複数回あるようです。面接回数は個人によって異なる可能性があるので、選考を受ける際には必ず採用担当者に確認してください。
2020年6月現在、総合職として鉄鋼建築資材・配管資材の提案営業を募集しており、長期的なキャリア形成のために大学卒業以上の30歳までの方を対象としています。なお、普通自動車運転免許を取得していることが条件になっています。
エリア別採用を実施しており、現在の募集エリアは、岩手、岡山、徳島、北九州です。居住地が希望勤務地から離れている場合は、東京本社、大阪本社でも面接を受けることができます。
仕事とプライベートを含めた今後の自分のキャリアを考えた上で、同社の仕事内容や勤務地を選択しましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は、志望動機やこれまでの経歴を確認する一般的な質問が多いようです。口コミによると、「人間関係をうまく構築できるか」「周りの人にどんな人だと言われるか?」という対人スキルや人物面を確認する質問もされています。営業的なスキルよりも人となりや対人スキルを重視した面接だと推測できます。
口コミによると、「和やかでじっくり話を聞いてもらえる」という声が多いので、質問されたことに対して自信を持って回答できるように準備しておきましょう。
なお、同社は日本に多数の拠点を持っているため、過去には全国転勤が可能かどうか問われる場合があります。自己分析を入念におこない、「自分の目標は何か」を明確にした上で、フルサト工業でできること、今後のキャリアプランを語れるようにしておくことをおすすめします。
フルサト工業の面接攻略法(面接対策)
■フルサト工業の中期経営計画を理解した上で自己分析をする
面接に臨む前におさえておきたいのが、フルサト工業の中期経営計画です。同社はコーポレートスローガンとして「Design the Future 2020」を掲げています。このスローガンは、「顧客の課題に真摯に向き合い、誰も試したことがない方法に挑戦して最良の解決方法を提案していくこと」を目的として策定されています。
今回募集されている鉄骨建築資材・配管資材事業の外部環境は、日々変化しています。2021年に延期された東京オリンピックに向けて建設需要は拡大していますが、その後は減少の見込みです。一方で、COVID-19の影響でネット販売の需要が高まり物流センターの新設が増加しています。このように同社の事業環境は、今後も社会的な外部環境によって大きく左右されていくでしょう。
このようなことから、同社は鉄骨建築資材・配管資材事業の経営戦略として「新生産システムの導入による効率化・省人化」を推進していく予定です。今までの生産ラインを刷新して、生産能力の向上と生産性の大幅改善を実現を目指しています。また、配管資材を専門とする人材育成に注力してサービス体制の強化を図っていきます。このことからも、会社として中途採用者に大きな期待を寄せていることが分かるでしょう。
中途採用者は中期経営計画を十分理解してこの方針を実行することが求められています。それゆえ、「積極性と結果に対する強いコミットメント持ち仕事を進める人材」が求められると考えられます。経営方針を自分の仕事に落とし込んで、業務を進められる人材であることアピールできると有利になるでしょう。
■「なぜフルサト工業に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
中期経営計画の研究を通してフルサト工業への理解がより深まったのではないでしょうか。中途採用面接では、「なぜフルサト工業か」という質問に対して的確に回答することが重要です。志望動機に関する質問では、「フルサト工業のグループ理念、目指す姿を理解しているか、実現できる人材なのか」を見極めようとしています。
同社をさらに深く研究するために、競合先と比較して分析することをおすすめします。建築資材を扱う会社は多くあるので、他社分析をした上で、「フルサト工業だから実現できること」という視点を志望動機に取り入れると、入社への意欲・熱意が伝わりやすくなります。
口コミでもライバル企業としてあげられている競合先を以下にご紹介します。他社と比べて同社の強み・弱み・勝てるところはどこかを分析してみてください。
- ユアサ商事株式会社
- 株式会社トミタ
- 岡谷鋼機株式会社
フルサト工業の採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社の目指している姿や社風が、企業研究を通じて見えてきたと思います。グループ理念と中期経営計画を意識して「積極性と強いコミットメントを持って経営方針を実現できる人材」であると印象づけられるよう、これまでの経験を振り返り具体的なエピソードを用いてアピールできるようにしておきましょう。
以下、過去の面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされた場合、自分ならどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・女性/財務・会計関連職] 【結果:一次面接で不採用】
フルサト工業の採用面接に向けて
ここまで、フルサト工業の採用面接を受けるにあたって押さえておきたいポイントをご紹介してきました。これらを踏まえて、次の3点を準備しておきましょう。
- 「積極性と結果に対する強いコミットメント持って仕事を進める社風」を理解し、それに合致した行動をとれる人材であることをアピールする。
- フルサト工業の中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜフルサト工業なのか」に対する答えを明確にしておく。
上記3点を踏まえて準備をおこない、面接当日は積極的な自己アピールを心がけましょう。
グローバルウェイ エージェントに直接登録されたい方はこちらのフォームをご利用ください。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。