オカムラの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
オフィス用の家具・収納・アクセサリーや産業用機器等の製造・販売を手がけるオカムラ。「人を想い、場を創る。」というコーポレートメッセージを掲げ、オフィス、医療施設、商業施設、物流施設など、さまざまなシーンで“はたらく人”を支えています。2018年には「岡村製作所」から現在の「オカムラ」に社名を変更し、新たなスタートを切りました。
国内最大手のオフィス家具メーカーである同社のクライアントは大手企業であることが多く、大きな仕事に関われることが社員のやりがいにもつながっているようです。口コミには、「若いうちから大きな仕事がしたい人におすすめ」というものが寄せられています。そのほか、「エンドユーザーに合わせた独自の商品開発ができる」「実際に自分が描いた図面が形になったときはやはり嬉しい」など、やりがいに対する声が多く聞かれました。
一方で、「生産事業所が発言力をもっている」「朝はどの部門もラジオ体操をしている」「精神論で仕事が進められることも多い」「リストラをしたことがない家族的な会社」など、良くも悪くも日本的な風土をうかがわせる口コミも見られます。ただ、「会社の風土は昭和的な雰囲気から変わりつつある」といった口コミもあり、時代の流れに即した変化も見られるようです。近年は社員からボトムアップによって働き方に関する問題提起もされ、改革のためのプロジェクトが立ち上がっています。「WiL-BE(ウィル・ビー)」と総称されるこの働き方改革プロジェクトは、コーポレートメッセージの具現化につながるものだと言えるでしょう。
同社の面接では、「人を想い、場を創る。」というコーポレートメッセージの具現化に向けて、総合的な視野を持ちながら現状を打破していける人材であることをアピールしましょう。
■選考は何次まで?
同社への応募に際しては、履歴書(写真添付、希望職種明記)と職務経歴書を郵送します。それをもとに書類選考がおこなわれ、2週間程度で結果の連絡があります。その後、2〜3回の面接を経て内定となる流れです。
2020年6月現在は、技術職を中心に複数の職種で中途採用がおこなわれています。必要な能力や経験について、コーポレートサイトに設けられた採用ページで必ず確認しておきましょう。また、同社の新卒採用ページには社員紹介やプロジェクト紹介が掲載されています。中途入社を目指す人にとっても参考になる内容ですので、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は一般的な質問が中心で、雰囲気は和やかな場合が多いようです。企業研究・競合研究などをしっかりとおこなった上で、これまでのキャリアやこれから目指す方向を志望動機に結びつけてアピールできるとよいでしょう。時には掘り下げた回答を求められることもありますので、「なぜ?」という視点を常に持って自己分析をおこなうことが大切です。抽象論に終始せず具体的に語れるよう、話を裏付けるエピソードをいくつか用意しておくと役立ちます。
またデザイナー志望の場合は、ポートフォリオを見ながらの面接となるようです。自分の能力・スキルをしっかりアピールできるポートフォリオを用意しておきましょう。なかには、「うちの○○をデザインしたデザイナーを知っていますか?」と聞かれた人もいます。同社の代表的な製品について、あらかじめ勉強してから臨んだほうがよさそうです。
オカムラの面接攻略法(面接対策)
■オカムラの経営方針を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社の経営方針を理解しておきましょう。
2018年4月、同社は岡村製作所からオカムラへと社名を変更しました。社名とブランドを統一することで、トータルソリューション企業への変革とグローバル化のさらなる推進を図り、企業価値の持続的向上に向けた取り組みを強化する方針を打ち出しています。具体的には、競争力・特徴のある新製品の開発、総合力を活かしたソリューション型ビジネスの積極的な展開により、事業競争力を強化させていく方針です。
主力のオフィス環境事業では、全国的な働き方改革を背景とした、新しいオフィスづくりへの動きを取り込みたい考えです。同社では、新しい働き方や環境を実証・実験する場として、首都圏に複数のテーマの「ラボオフィス」を設置。ここでの実証結果や、自社での働き方改革によって得られた知見をプラスすることで、グループの強みであるトータルソリューション提案の強化を図り、売上拡大につなげたいとしています。さらに、オフィス周辺市場での優位性の確立、収益性の改善、人材育成の徹底・強化を図る方針です。
即戦力を要求される中途採用面接では、このような経営方針を理解することは合否にも関係する重要な要素だと言えます。コロナ禍による影響も予測した上で、今後の方向性に向けて自分が貢献できる領域を明確にしておくとよいでしょう。
■「なぜオカムラに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
中途採用面接にあたっては、「なぜオカムラか」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官はこの質問への回答から、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それはオカムラで実現可能なのか」ということに加え、「オカムラについてどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。同社の事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいものです。
そのためには、他社研究が不可欠です。競合となりうる企業と比較しながら各社の事業規模や特徴をつかめば、同社の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくるでしょう。ここでは、参考として3社をあげます。
- コクヨ株式会社
- 株式会社イトーキ
- 株式会社内田洋行
オカムラの採用面接で実際に聞かれた質問内容
オカムラが求める人材像が少しずつクリアになってきたのではないでしょうか。
「人を想い、場を創る。」というコーポレートメッセージを掲げ、さまざまなシーンで“はたらく人”を支えているオカムラ。近年国をあげて推進されている働き方改革に対しても、オフィス家具などの切り口から貢献していく考えです。また、自社においても「WiL-BE(ウィル・ビー)」の活動を通じて働き方改革を進めています。こうした改革を含め、現状打破に向けてチャレンジ精神を持って取り組める人材だとアピールできるよう、さまざまなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどう回答するかシミュレーションしながら面接対策をおこなってください。
[30代前半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/インテリア関連職] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】
オカムラの採用面接に向けて
オカムラの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「人を想い、場を創る。」というコーポレートメッセージの具現化に向けて、総合的な視野を持ちながら現状を打破していける人材であることをアピールする。
- オカムラの経営方針を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜオカムラなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。