LSIメディエンスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
まずはLSIメディエンスの事業内容について見ていきましょう。同社は臨床検査・診断薬・創薬支援の3つの事業で成り立っています。
三菱系3社が合併したいわゆる財閥系企業で、景気に左右されにくい業界、かつ、成長市場であることが働く環境にも影響を与えているようです。「年功序列である程度の年齢になると階級が上がり昇進のチャンスが増える」「コンプライアンスについてしっかり教育されるので働きやすい」「全体的にのんびりしていて仕事もマイペースにできる」「福利厚生が整っている」などの口コミから、安定志向で自分の得意分野を突き詰めたい人には働きやすい環境といえそうです。
2019年8月からPHCホールディングスの傘下となったことで、今後はグローバル化や技術革新が進められるでしょう。ドーピング検査や新型コロナウイルス対応など社会ニーズに積極的に取り組んでいることや、中途採用を増やし多様な経歴の社員を受け入れていることなど、現在の「安定した環境で一人一人が専門性を突き詰められる社風」に新しい風が吹き込んでいる印象を受けます。採用面接では同社の社風に合うかどうかに加え、今後同社をひっぱっていけるようなエネルギーに溢れた人材かどうかが見極められそうです。
■選考は何次まで?
2020年6月時点で同社の中途採用ページから応募できる職種は、食品検査スタッフ・臨床検査スタッフ・臨床検査技師・分析代謝研究部または病理研究部の研究・開発職などです。
仕事内容や必要スキルについては中途採用ページに詳しく記載があります。また、勤務地は配属部署によって異なります。同社は事業部によっては全国各地に拠点があるため、転勤の有無などが気になる方はあらかじめ確認するとよいでしょう。
すべての職種は以下のステップで選考がおこなわれます。
エントリー→説明会参加→書類選考・適性試験→個人面接(2〜3回)→内定
面接経験者によると、一次面接が人事担当者、二次面接が部長クラス、最終面接は役員が4〜5人と人事担当者2人で、面接時間は30分ほどだったようです。選考期間は短くて1週間、長くて1ヶ月ほどのようです。
■面接内容の傾向は?
経験者の口コミによると、転職理由や同社への志望動機など一般的な質問に加え、「売上を上げるにはどうしたらよいと思うか」「自分を色で表すとすると何色か」「営業職に必要とされるものは」など、考え方を問うような質問もあったようです。また、夜勤がある職種では健康面は大丈夫かどうかの確認もありました。
採用や選考についてのよくある質問は、同社のコーポレートページに記載されています。あらかじめチェックしておくと重複した質問を避けられます。また、同サイトには先輩社員の入社理由や前職の経験、仕事内容などが詳しく紹介されています。仕事風景・職場の雰囲気・施設などがわかる動画も参考になります。これらに事前に目を通しておくと、当日の面接もスムーズでしょう。
LSIメディエンスの面接攻略法(面接対策)
■LSIメディエンスの経営ビジョンを理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社の経営ビジョンについて理解しておきましょう。コーポレートサイトの採用ベージに、同社の経営ビジョンや求める人材についての記載があります。
経営ビジョンは、健康で安心な社会の創造に向けて貢献すること。具体的には、「守るべきもの」を大切にしながら「革新するべきもの」についてはチャレンジを惜しまないということです。これについて同社の事業内容に即して理解を進めましょう。
守るべきものは「安全」「品質」「コンプライアンスの遵守」。ヘルスケア企業において、安全と品質を約束することは最重要項目です。特に同社は新薬開発に向けた安全性評価や、食品の安全性評価など、患者や消費者の健康に直接関わる業務が大部分を占めます。また近年ではドーピング検査において高い実績を誇っており、年間5、6000件もの検体を検査していますが、ここで偽陽性を出してしまうと事業の存続はもちろん、アスリートの人生をも左右してしまいます。自分の仕事の社会への影響力を常に意識し、責任感と使命感を持って日々の業務にあたる必要があるでしょう。
さらに、同社は2019年にPHCホールディングスの一員になったことで、グローバル化に舵を切りました。世界で通用するグローバルヘルスケア企業になるために、技術革新にはスピードが求められます。財閥系らしい保守的な企業風土によって「守るべきもの」はしっかり守り、その上で、PHCグループとして新たなチャレンジへの構想を描き始めた転換期にあります。このことを理解した上で、自分の経験やスキルがどのように活かせるかを具体的にアピールできるとよいでしょう。
同社が求める人材は、「自分の考え方を明確に持つ一方、相手の考え方も尊重できる人」「共通の目標達成のために議論できるコミュニケーション能力のある人」「決めたことを確実にやり遂げられる人」とあります。面接ではそのような人材であることを熱意を持って伝えましょう。
■「なぜLSIメディエンスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、同社のことをどのくらい理解しているか、ここでやりたいことは何かを論理的に伝えましょう。その中で、同社でバリューを発揮できる人材かどうか見極められます。そのためには「なぜ他社ではなくLSIメディエンスなのか」を明確に言葉する必要があります。
企業を正しく理解するための手段として、競合になりやすい他社を研究することが有効です。グローバル化を加速するヘルスケア企業であることを主軸に置き、臨床検査や診断薬の開発をおこなう他社との役割の違いを理解しておく必要があります。具体的には以下のような企業を参考にするとよいでしょう。
- 株式会社ビー・エム・エル
- 株式会社エスアールエル
- 株式会社ファルコバイオシステムズ
- 日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社
LSIメディエンスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社が社会で担っている役割や、目指す方向性、必要とされている人材像が見えてきたのではないでしょうか。守るべきものを守りながらグローバルヘルスケア企業として革新を目指すLSIメディエンス。そんな同社が求めているのはコミュニケーション能力があり、自分の考えを持ちつつも相手の考えも尊重できる人材。そして課された仕事を最後までやり遂げられる、根気のある人材を求めています。上記を参考にしながら、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をいくつかご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、シミュレーションしておきましょう。
[40代前半・女性/研究職] 【結果:内定を辞退】
[20代前半・男性/セールスエンジニア] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・男性/臨床検査] 【結果:最終面接で不採用】
LSIメディエンスの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つのポイントです。
- 同社の「安定した環境で一人一人が専門性を突き詰められる社風」にマッチしていること。それと同時に、今後の企業の方向性も理解した上で同調できることをアピールする。
- 同社の経営ビジョンを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についてよく研究し、「なぜLSIメディエンスか」に対する答えを明確にしておく。
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