カインズの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1978年、株式会社いせや(現:ベイシア)から分社独立した同社は、これまでに「より良い商品をどこよりも低価格で提供する」ことを基本方針に掲げ、ロープライス保証やチラシ保証制度を打ち出すことで多くのお客様に親しまれてきました。近年はプライベートブランド(PB)にも力を入れており、いくつもの商品がグッドデザイン賞を受賞するなど、売上全体の約30%を占めるほどの高い人気を誇っています。
口コミにも「自社製品の一つひとつに愛着を持てる」「他社に先駆けて開発していたので、利益率が高い」など、PB商品を評価する声が多数あがっています。また、「生活必需品を多く扱っているので、不況に強い」「頑張っただけ給与やボーナスに反映される」「売上達成で報奨金がもらえる」など、給与面の安定や待遇のよさがうかがえます。
社名に込められた「Kindness」をモットーに、同社が目標として掲げるのが「お客様・取引先・社員の3つの満足」です。社員の満足を実現するためには、誰もが新しいことにチャレンジできる風通しの良い環境を整えることが重要であり、それが全ての満足を実現するうえで欠かせないものだとしています。
これらのことから、同社は「個々の成長意欲を大切にし、社員の挑戦を支えるフラットで風通しの良い社風」であることがうかがえます。面接では、この社風に合致し、長く勤めていける人材であることをアピールしましょう。
■選考は何次まで?
2020年7月現在、中途採用では総合職にて募集をおこなっています。まずは店舗業務からスタートし、ゆくゆくは店長やバイヤー、本部スタッフなどのポジションで働くことを目指します。入社4年目以降は勤務地選択制度がありますが、3年目までは全国転勤となりますので、従事できるかどうかしっかり検討したうえで応募しましょう。
選考フローは掲載されていませんが、口コミによると面接は2回〜3回、1対1の面談形式でおこなわれるようです。1回の所要時間は15分〜30分程度で、内定までには3ヶ月程度の期間を要します。最終面接は役員数名との面談になるため、やや圧迫感を感じた人もいますが、全体的には和やかな雰囲気の中でおこなわれるようです。
■面接内容の傾向は?
面接では「カインズを動物に例えると何?」「店舗数・利益額は何を意味しているか」「当社に必要なことは何か」など、同社に関するさまざまなことを聞かれます。他にも売上高や利益、従業員数など、同社への理解度を見極めるような質問が数多く出されていることから、コーポレートサイトなどをしっかり読み込んでおくことをおすすめします。
また「好きな商品は?」など、商品について聞かれることもあるため、事前にプライベート商品を使用してみたり、店舗を訪れてラインアップを把握するなど、商品知識を身につけておくとよいでしょう。
質問傾向からもわかるように、面接では同社に対する知識をしっかりと身につけているかどうかを見極められます。「何事にも興味を持ち、考え、自ら気づき、成長できる人材」であることを印象づけられるよう、前向きな姿勢と常に笑顔でいることを忘れずに面接に臨みましょう。
カインズの面接攻略法(面接対策)
■カインズの企業理念を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたり、同社の企業理念について理解しておきましょう。
同社では、2019年に中期経営計画「PROJECT KINDNESS」をスタートさせ、新たなカインズを創るという大きな変革に乗り出しました。また、このプロジェクトを受け、2020年3月には新たな企業理念を定めることで、社員一丸となってビジョンの実現を目指します。
新たなビジョン「世界を、日常から変える」を実現するために掲げられたコアバリューは「Kindnessでつながる」「創るをつくる」「枠をこえる」の3つです。
社名の由来にもなっている「Kindness(親切心)」を社員一人ひとりが実行することで連鎖を起こし、人を思いやる気持ちで世界中を満たしたいとしています。仕事をするうえでも、まずは人としてお客様や仲間を思いやって行動できる、温かみのある人材だと印象づけられるとよいでしょう。
また「創る」では、謙虚になりがちな日本人を変えるべく、何事にも自らチャレンジして形にする文化を根づかせていきたい考えです。「枠をこえる」では、常識などの枠にとらわれることなく、殻をやぶって新しい商品やサービスを生み出していくというもの。これらのことから、「自主的に行動し、実現する」という積極性のある人材を求めているといえるでしょう。
■「なぜカインズに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、必ずといっていいほど「なぜカインズなのか」という質問が出されます。この質問を通して、「企業理念に共感しているか」「社風にマッチしているか」「経験やスキルを活かせるか」といった点も見極められます。
この質問で面接官に好印象を与えるためには、競合他社についても研究することが重要となります。経営スタイルや理念を比較することで、同社への理解がより深まるはずです。以下に、競合となりうる企業をあげましたので、ぜひ他社研究の参考にしてみてください。
- 株式会社ニトリホールディングス
- DCMホールディングス株式会社
- 株式会社コメリ
- コーナン商事株式会社
カインズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業理念や社風を理解することで、同社が求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。採用面接を受けるにあたり、「個々の成長意欲を大切にし、社員の挑戦を支えるフラットで風通しの良い社風」という社風を意識し、「何事にも興味を持ち、考え、自ら気づき、成長できる人材」であることを印象づけられるよう、具体的なエピソードを多数準備しておくことをおすすめします。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。自分ならどう答えるのか、シミュレーションを重ねながら面接対策をおこないましょう。
[20代前半・男性/店長] 【結果:入社】
[20代前半・男性/フロアスタッフ] 【結果:二次面接を辞退】
[20代前半・男性/ショップスタッフ] 【結果:最終面接を辞退】
[20代後半・男性/その他] 【結果:結果待ち】
カインズの採用面接に向けて
カインズの採用面接を受けるにあたって、押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「個々の成長意欲を大切にし、社員の挑戦を支えるフラットで風通しの良い社風」を理解し、「何事にも興味を持ち、考え、自ら気づき、成長できる人材」であることをアピールする。
- 企業理念を理解し、これに沿った自己分析をおこない、有益な自己PRにつなげる。
- 他社研究を通じて社風や経営スタイルの違いを明確にし、「なぜカインズなのか」に対する答えを準備しておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。