東建コーポレーションの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1974年、愛知県刈谷市にて土地活用の専門会社として創業した東建コーポレーション。現在では、新商品開発事業、設計事業・建築事業、入居仲介事業・賃貸管理事業など、幅広く事業を展開する総合建設企業「東建グループ」として拡充しています。
社風は実力主義であり、それは、給与制度として、固定給に加えて「業績連動成果給」、つまりインセンティブが設定されていることからも分かります。営業職の求人募集要項にも、「成果を上げた分だけ報酬に還元。そのため入社数年で年収1,000万円以上という高い年収を得ることも可能」という旨が明記されています。また口コミを見ても、「完全な実力主義。契約できない社員は居づらくなる」「実績が給与や賞与に直結、『お金を稼ぐ』という意味では非常にやりがいがある」という声が多く寄せられます。
しかし、仕事のやりがいは報酬だけではありません。「顧客の悩みを一つ一つ解決し感謝の言葉を聞くたびに、こちらも元気づけられる」「お客様のためになるのかどうかを、真剣に考えて提案している」と、土地や住宅を介して、お客様の人生に大きく貢献できることを喜びとして感じられることが仕事の魅力であることが分かります。
完全な実力主義という厳しさもある環境の中でも、成果に反映した報酬と、お客様の人生に貢献できる喜びをやりがいに感じられる。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
東建コーポレーションの中途採用の方法としては、通常の職種別の採用と、「リファラル採用」(社員紹介入社制度)の2通りあります。職種としては、営業職・建築職・設計職・仲介職の4つがありますが、いずれの採用方法においても、現時点(2020年9月時点)での募集対象職種は営業職のみです。
選考プロセスは、WEBエントリー後、書類選考通過者には、1次面接の案内が送られます。この時、アンケート、適性テスト、学力テストといった筆記試験も同時に行われます。口コミによると、この筆記試験は「一般常識と専門知識だが、さほど難しくはない」「中学校レベル」とのこと。この後、2日間程度の体験入社(営業部員に同行)を経て、2次面接が行われ、これが最終面接の位置づけです。2次面接の面接官はブロック長、合格者には電話にて内定の通知があります。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「完全な実力主義という厳しさもある環境の中でも、成果に反映した報酬と、お客様の人生に貢献できる喜びをやりがいに感じられる」という社風が大いに反映されています。
入社動機や前職でのキャリアが確認されることはもちろんですが、「お金が手に入ったら何をしたい?」「いくら稼ぎたいですか?」といった質問をされることが多く、お金と仕事に対する貪欲さを確認されます。また、前職での経験を確認される中で、数字=ノルマを達成した具体的なエピソードを確認されることも。実力主義の風土にフィットするか否かが重要なポイントであることが分かります。
また営業職の場合、面接官によっては簡単なケーススタディのような質問をすることもあります。正解はないものの、論理的思考やプレゼンテーション能力を確認されるため、落ち着いて答えられるよう、準備をしておきましょう。
東建コーポレーションの面接攻略法(面接対策)
■東建コーポレーションの事業戦略を理解した上で自己分析をする
採用面接を受ける前に、同社の事業戦略を理解し、それを志望動機や前職でのエピソードに絡ませることが有効です。
東建コーポレーションの現在の事業戦略では、「今後5年間で連結売上高を1,000億円増大させること」を目標として設定し、この達成に向けて、都市部でのシェア拡大を目指した以下4つの戦略を展開しています。
(1)出店・移設戦略:東京、名古屋、大阪エリアの賃貸マンション・アパートの建設営業店舗数を現在の1.2倍に増加
東建コーポレーション長久手支店
東建コーポレーション コーポレートサイト IR情報「事業戦略」より
(3)特徴ある商品:自宅併用型賃貸マンションや女性専用賃貸マンションなど、土地の立地条件を活かした建物の提案を推進
女性専用賃貸マンション「ユーロピュア レディベル」
東建コーポレーション コーポレートサイト IR情報「事業戦略」より
東建コーポレーション コーポレートサイト IR情報「事業戦略」より
徹底した実力主義である東建コーポレーションでは、強い当事者意識と責任感・目標達成へのこだわりが大切にされています。この事業戦略において設定された「今後5年間で連結売上高を1,000億円増大させる」という高い目標達成に向けて、自らが貢献できる人材であることをアピールすることが非常に重要です。前職の経験を語る際には、高い目標を自ら設定し、それを確実に乗り越えるために努力・工夫したこと、そしてその際もお客様を第一に考えたことをエピソードとして紹介するとよいでしょう。
■「なぜ東建コーポレーションに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接での頻出質問として、「なぜ東建コーポレーションなのか」というものがあります。この質問の意図としては、「どんなスキルを持っていて、当社で何ができるのか」「採用することで当社にどんなメリットがあるのか」ということを確認するとともに、「この人は本当に当社のことを理解しているのか」ということについても見極められます。
こうした質問に答えるためには、上述の社風や事業戦略について理解を深めることはもちろん、業界全体や競合他社についても研究しておくことが必要です。賃貸開発・管理業界における競合企業について、以下に一例をご紹介しますので、他社研究の参考にしてください。
- 大東建託株式会社
- 株式会社レオパレス21
- スターツコーポレーション株式会社
東建コーポレーションの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、東建コーポレーションの面接を受ける前には、社風や事業戦略、面接の傾向に加え、他社研究を踏まえた上で、志望動機を整理することが重要となります。そして面接の場では、「完全な実力主義のもと、強い当事者意識と責任感を持って、高い目標を確実に達成できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
東建コーポレーション株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/コンサルティング営業] 【結果:最終を辞退】
[30代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
[20代後半・女性/営業] 【結果:入社】
[40代前半・男性/営業] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[20代後半・男性/施工管理] 【結果:入社】
東建コーポレーションの採用面接に向けて
東建コーポレーションの採用面接を受けるにあたり、ぜひ押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つのポイントです。
- 「完全な実力主義のもと、強い当事者意識と責任感を持って、高い目標を確実に達成できる」人材であることを、具体的なエピソードをもとに印象づける。
- 東建コーポレーションの事業戦略を理解し、これに寄与できる人材であることをアピールする。
- 競合他社についても研究し、「なぜ東建コーポレーションなのか」を明確に説明できるようにしておく。
面接前までに上記3つのポイントについてしっかりと自分自身の考えを整理しておきましょう。そして面接当日には、落ち着いて、自らの仕事に対するこだわりややる気、そして今あるスキルについて説明できるようにしておきましょう。
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東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。