東京建物の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
明治29年に設立された東京建物は、日本で一番古い歴史をもつ総合不動産会社です。日本で初めて住宅ローンを始めたり、不動産証券化登録の取得を行う等、日本の不動産業を牽引してきた企業といえるでしょう。
そんな東京建物は、「少数ではあるが、社員一人一人が高い能力をもっていると感じる」「大企業よりも"仕事を自分で動かしている"という実感が得られる」「若いうちから自主性が尊重され、責任があることを任されることが多い」といった声が見られ、少数精鋭の雰囲気があるようです。ただし、歴史のある会社のため、年功序列であったり、社内イベントも多いなど、昔ながらの体質も根強いようです。
東京建物は、多様な暮らしのあり方を実現し、上質なソフトやサービスを追及することで、総合不動産ディベロッパーとして顧客に魅力あふれる価値を提供することを目指しています。採用面接ではこういった社風にマッチする人材であるかが見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
選考プロセスは書類選考、面接(2〜3回)という流れです。面接官は募集している部署の担当者と人事部が担当するようです。合否の連絡が早い、結果は即日であったという面接経験者の声も多いです。面接の翌日などは、できればなるべく連絡を取りやすい環境にしておくと良いでしょう。圧迫などもなく、面接官の人柄や対応が丁寧で好感がもてたという声も多いです。
東京建物では総合職、住宅総合職という職種があります。コーポレートサイトにそれぞれの仕事内容についても記載がありますので、よく読みイメージしておくと良いでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接では一般的な質問がほとんどのようです。そして多くの面接経験者がじっくり話を聞いてもらえた、主張したいことはすべて言えたなどと感じているように、応募者の話をじっくり聞くスタイルのようです。自分が何を伝えたいのか、どういう部分をアピールしたいかきちんとまとめておき、面接の場でしっかり伝えられるように準備しておきましょう。
なかには「あなたを不動産に例えると何ですか」といったユニークな質問もあるようです。自分のキャラクターを分析し、商業施設やオフィスビルなど、建物の特長を把握し、理解していることもアピールできると良いでしょう。また事前に東京建物が関わっている場所を直に見に行くなどし、リスペクトや共感など感じ取ったことや自分だったらどのようにしたいかなどの主張なども織り交ぜて回答できると良いでしょう。
東京建物の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
東京建物の面接攻略法(面接対策)
■中期経営計画の重点戦略を理解した上で自己分析をする
東京建物の面接を受ける上では、中期経営計画の3つの重点戦略を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下となります。
中期経営計画の3つの重点戦略は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
街の一部を開発する不動産ディベロッパーは、その地域の住民だけではなく、そこを訪れる人も含めて考えを膨らませなければなりません。そしてその街の雰囲気や地域の活性化にも影響を与えることになるので、広い視野をもち創造性豊かに取り組める人材が求められるでしょう。これまでの経験の中で、自分のアイディアによって評価されたことや、広く全体を見渡し何が必要か、求められることは何かを考え、前向きに取り組んだことで成し遂げられたことなどがあれば、エピソードとして紹介すると良いでしょう。
街づくりには、市区町村、各テナント、地域の人々との関わりを深め、連携を密にすることも大切です。お互いによく話し合い、こちら側の都市構想を理解してもらえるように伝える力や相手側のビジョンを理解することも大切です。前職の経験などから、同じものを作り上げ、協力し合える対話力や意思疎通能力を発揮し取り組んできたことなどをエピソードを通じてアピールできると良いでしょう。
広い視野で創造性と発想力を豊かにし、様々な分野の人とも意見を交わし合えるコミュニケーション能力をもつ人材であることをアピールするようにしましょう。
■「なぜ東京建物に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
東京建物の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ東京建物か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点もちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面も見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、東京建物という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社大京
- 野村不動産ホールディングス株式会社
- NTT都市開発株式会社
東京建物の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、東京建物の面接を受ける前には、中期経営計画の重点戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「多様な暮らしのあり方を実現し、上質なソフトやサービスを追及することで、総合不動産ディベロッパーとして顧客に魅力あふれる価値を提供することを目指す」という社風を意識して、「広い視野で創造性と発想力を豊かにし、様々な分野の人とも意見を交わし合えるコミュニケーション能力をもつ人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
女性/土木設計【結果:一次面接で不採用】
18歳男性/用地仕入【結果:二次面接を辞退】
30歳男性/用地仕入【結果:一次面接で不採用】
26歳女性/経理【結果:入社】
東京建物の採用面接に向けて
東京建物の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたのは、以下の3つです。
- 「多様な暮らしのあり方を実現し、上質なソフトやサービスを追及することで、総合不動産ディベロッパーとして顧客に魅力あふれる価値を提供することを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 中期経営計画の重点戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ東京建物か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。