アイスタイルの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1999年創業、日本NO.1のコスメ・美容情報ポータルサイト「@cosme(アットコスメ)」を事業の軸とし、国内外での小売事業、人材派遣事業及び投資育成事業を展開するアイスタイル。企業理念である「生活者中心の市場創造」や企業ミッション「Beauty × IT で世界No.1企業へ」が深く社員に浸透しているのが同社の特徴の一つで、「ビジョンに共感して働いている社員が多い」「会社のビジョンやミッションが大切にされる」という口コミが多く見られます。「年2回の全社会で社長自身の言葉で説明される」という会社としての取り組みが、こうした風土を実現しているのでしょう。
2012年に東証一部上場したものの、気質としては「ベンチャーの雰囲気・文化が色濃く残る」とのこと。「自ら手を挙げたり、意思表明することが重要視される」「自分がやりたいと思い、手を挙げれば、やらせてもらえる環境」という声が多く見られます。また「若いうちから大きな裁量を与えられる」ため、能動的に自ら新しいことを切り開きたい人には最適な環境であると言えるでしょう。また、「@cosme」についても、「美容業界で唯一無二の存在」であり、「新しい市場を作っているという実感が持てる」「自分が手掛けたサイトの評価をダイレクトに感じることができる」と、大きなやりがいをもって仕事に取り組む声も多く見られます。
ビジョンやミッションに深く共感し、能動的に新しいものを創り出すことに大きなやりがいを感じる。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■直近の業績回復について把握する
アイスタイルは2024年6月期に売上約561億円・営業利益約19億円と、売上30%増・営業利益137%増で大幅増収増益を達成しました。 2025年6月期も売上約688億円・営業利益約32億円・純利益約23億円と、売上23%増・営業利益63%増・純利益92%増で高成長を継続し、過去最高益水準を更新しています。
口コミサイト依存から、リテール・マーケティング支援を含む複合収益モデルに移行したことで、利益成長局面に入っている点が近年の大きな変化です。
事業はリテール(店舗・EC)、マーケティング支援、グローバルの3本柱に整理され、リテールとマーケ支援が成長を牽引しています。 店舗・EC・広告・データを連動させる「@cosme経済圏」戦略を強化し、口コミから購買・データ活用までを一気通貫で回すモデルへの転換が進行中です。
さらにフェムテックやサプリメントなどBEAUTY周辺領域への進出と、2026年6月期売上830億円・営業利益38億円といった強気の中期目標を掲げ、プラットフォーム拡大とデータビジネスを軸とした成長戦略を打ち出している点も近年の大きな変化と言えます。
■選考は何次まで?
アイスタイルのキャリア採用は「総合職」と「エンジニア職」、そしてアットコスメストア/アットコスメトーキョーの「店舗スタッフ」(美容部員)に分けられます。
総合職としては、マーケティングセールス、コンサルタント、企画、事業開発など、エンジニア職としては、webアプリケーション開発、データ基盤構築、インフラ運用などポジションがあります。
キャリア採用の場合、これらのカテゴリーの中で、担当業務やポジションなどによってさらに細分化されているため、その中から希望する職種を選択し、応募する形式です。
これ以外に、「アイことば採用」という窓口が設けられているのも同社の採用の特徴です。これは、「エントリーするかどうか悩まれている方に気軽に話が聞ける場」として設定されているため、社風や事業内容について知りたい場合や、どの仕事に向いているのか悩んでいる場合に活用が可能です。キャリア採用に直接応募する前に、こうした機会を活用することも有効でしょう。
キャリア採用の流れは、WEBエントリー後、複数回の面接が行われます。面接回数については、「5回あり、それぞれ1時間の面接だった」というケースもあれば、「部長→役員→社長の順番で面接した」というケースも。面接の回数は職種によってばらつきがあるようですが、どの職種においても「いろんな社員と話ができた」という点は共通しており、面接を通して社風や事業内容について理解を深めることができるようです。
■面接内容の傾向は?
アイスタイルの面接内容には、「ビジョンやミッションに深く共感し、能動的に新しいものを創り出すことに大きなやりがいを感じる」という社風が大いに反映されています。
質問内容を見てみると、「どんなことにチャレンジしたいか?」「この会社であなたが一番やってみたいことは何ですか?」という内容が多く見られます。これに付随して、「事業のどこに興味を持ったか、またその理由について深く突っ込まれた」「アイスタイルで何がしたいかが明確に見えていないと面接を通過するのは厳しい印象」という口コミも見られるため、ビジョンやミッションに共感することはもちろん、事業内容についてもしっかりと理解を深め、その中で自分がどのように貢献できるのかを具体的に語れるようにしておくことが重要です。
同様に、「3年後、5年後のキャリアイメージは?」というのも頻出質問の一つです。上記の質問について回答する中で、入社直後のみならず、長期的な視点を持ってキャリアビジョンを描いていることについてもアピールするとよいでしょう。
アイスタイルの面接攻略法(面接対策)
■アイスタイルの行動指針「7i」を理解した上で自己分析をする
アイスタイルの採用面接を受けるにあたり、同社の行動指針「7i」について理解を深めておくことが重要です。
同社はビジョンやミッションを非常に大切にし、またこれに共感することが社員としての必須要件ですが、行動指針についても同様のことが言えます。この行動指針への共感を、過去の具体的な職務経験にもとづいてアピールできると、有効な自己PRにつながります。
「7i」で起点となるのは「Imagination(ワクワクする未来を描くチカラ)」です。これが、「Intelligence(考えて考えて考え抜くチカラ)」→「Innovation(新しい時代を切り拓くチカラ)」→「Inspire(周りを巻き込み全てを仲間にするチカラ)」→「Infinity(決して諦めないでやり抜くチカラ)」→「Interesting(どんな時もどんなことも楽しむチカラ)」→「I(自分自身を成長させる力)」というサイクルを描いています。
こうしたサイクルが、自分の仕事のスタイルに共通することをアピールできれば、同社の求める人物像に近づくことができるでしょう。例えば、これまで担当したプロジェクトにおいて、「前例に囚われることなく抜本的に新しいことに挑戦したこと」、そしてそれを実現するために「解決策・実行プランをしっかりと練り上げたこと」、実行段階においては「周囲のメンバーと協力してチームワークを発揮」し、「仕事自体を楽しんで取り組んだこと」を具体的に紹介するとよいでしょう。
■「なぜアイスタイルに転職したいのか」の明確化には他社研究を
アイスタイルの採用面接では、「なぜアイスタイルなのか」ということを必ずと言っていいほど確認されます。この質問の意図としては、「この人はアイスタイルで何を実現したいのか」「それを実現するためにどんなスキルを持っているのか」について確認するとともに、業界および同業他社の中で、「なぜアイスタイルを選んだのか」についても確認しようとしています。
この質問に明確に回答するためには、業界および競合他社についての研究が不可欠です。アイスタイル同様、インターネットサービスとして「Yahoo!Beauty」を提供するヤフー株式会社や「TRILL」のdely株式会社、化粧品のリアル小売店舗を展開する株式会社マツモトキヨシ、「プラザ」展開の株式会社スタイリングライフ・ホールディングスなどを競合他社としてご紹介します。これらの企業を参考に、アイスタイルならではの強み・独自性を把握し、それを志望動機として整理しておきましょう。
- ヤフー株式会社
- 株式会社マツモトキヨシ
- 株式会社スタイリングライフ・ホールディングス
- dely株式会社
アイスタイルの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまで、アイスタイルの社風や面接内容、行動指針「7i」についてご紹介してきました。同社が求める人物像について、イメージが掴めてきたのではないでしょうか。同社の面接を受ける際には、「ビジョンやミッションに深く共感し、能動的に新しいものを創り出すことに大きなやりがいを感じる」社風を意識して、「前例に囚われることなく新たなことに挑戦し、綿密な実行プランとチームワークで確実に実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社アイスタイルの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代後半・女性/Web関連職] 【結果:結果待ち】
[20代後半・男性/制作ディレクター] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・女性/Web関連職] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・女性/ディレクター] 【結果:一次面接で不採用】
アイスタイルの採用面接に向けて
アイスタイルの採用面接を受けるにあたり、押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3つのポイントです。
- 「ビジョンやミッションに深く共感し、能動的に新しいものを創り出すことに大きなやりがいを感じる」社風を意識して、「前例に囚われることなく新たなことに挑戦し、綿密な実行プランとチームワークで確実に実現できる人材」であることを、具体的なエピソードを持ってアピールする。
- 行動指針「7i」に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
- 業界や競合他社の研究を通し、アイスタイルならではの独自性・強みを把握し、「なぜアイスタイルなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
これらを参考に準備を進め、面接当日は、自分の言葉で、同社への入社に対する情熱と、具体的なキャリアビジョンについて、自分の言葉でしっかりと伝えましょう。



東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。