コベルコシステムの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
鉄鋼大手・神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)のIT部門をルーツとするコベルコシステム。2002年、神戸製鋼と日本IBMがIT戦略における包括的提携をおこなったことにより、日本IBMが資本参加しました。神戸製鋼向けシステムの構築・運用で培った製造系システムノウハウと、日本IBMのITイノベーションノウハウを融合させ、メーカーを中心とした一般企業にも開発から運用までのトータルITソリューションを提供しています。
口コミを見てみると、コベルコシステムの社風はアットホームで穏やか。神戸製鋼の社風を反映し、家族的な雰囲気があるようです。「同期や先輩、後輩など(社内の)ほとんどの人を知っているという比較的密な環境」「社員同士の仲が良く、過ごしやすい職場環境」といった声が上がります。社内イベントが盛んながら、参加は強制されないなど、社員の意思やペースを尊重する風土も根づいています。
「上に立つ多くの社員は共通して話しやすい印象」「チャレンジしたいことを伝えておけば、その経験を積めるような仕事を与えてくれる」といった意見も見られ、社内の風通しの良さや社員個人の成長をサポートする姿勢がうかがえます。「自分で開発したものが成功した時のうれしさがやりがい」と、SIerならではの達成感を励みにする人も。
福利厚生の充実ぶりやワークライフバランスに配慮した勤務体制を評価する声も多く、安定した職場環境が整っていることが分かります。しかし、体質の古さを指摘する口コミ、プロジェクトや部署によって職場の雰囲気が大きく異なるという口コミも散見されるため、応募にあたっては業務を取り巻く環境を事前に確認する必要があるでしょう。
アットホームで穏やかな風土の中、個人を尊重しつつ仕事に取り組む。こうしたコベルコシステムの社風に馴染める人材であるかどうかは、面接において採用側が見極めたいポイントのひとつです。自己分析と企業研究の両面から、対策をおこないましょう。
■選考は何次まで?
2021年1月現在、コーポレートサイトに掲載されているコベルコシステムの中途採用情報によると、その選考プロセスは以下のとおりです。
①コーポレートサイト内「キャリア採用」ページよりエントリー
② 書類選考
③ 適性テスト
④ 面接
面接の回数については明記がありませんが、口コミによると2回程度のことが多いようです。2次面接では役員と人事担当者が面接官だったという人もいるため、緊張しないよう心の準備をしておきましょう。また、募集要項には、必要なスキルと資格について非常に明確に記載されています。これらと自分のキャリアとに合致する部分があることを確認したうえで、最適な自己PRを作成する必要があります。
■面接内容の傾向は?
コベルコシステムの面接では人物重視の傾向が見られます。アットホームで穏やかな社風に馴染める人物であるかどうかはもちろん、出向者やプロパー社員といった、バックグラウンドの異なる同僚とスムーズに仕事を進めていける人となりであるかを確認されます。
意表を突くような質問は少なく、「自分を色で例えると?」「もっとも苦労したことは何か?」といった、人柄を見極めるための質問が多く見受けられます。「SEであっても、技術面に加えて人間力をアピールするべき」との意見も寄せられています。自己分析の際には、性格や価値観の洗い出しを心がけ、それらを端的な表現で伝えられる準備をしておくとよいでしょう。具体的なエピソードを添えると分かりやすくなります。
また、面接はフランクな雰囲気でありつつも、応募者の話をじっくり掘り下げる内容となることが多いようです。和やかなムードに流されることなく、面接官の意図をくみ取ったうえで落ち着いて回答することが重要です。
コベルコシステムの面接攻略法(面接対策)
■コベルコシステムの長期経営ビジョン「Be a Trusted Partner」を理解した上で自己分析をする
コベルコシステムの面接を受けるにあたっては、同社の長期経営ビジョンと、それに基づく経営方針を理解しておく必要があります。はじめに、同社が掲げる経営理念を見ておきましょう。
顧客企業の発展に貢献することを重視する、上図のような経営理念のもと、長期経営ビジョンとして「Be a Trusted Partner」が策定されています。
神戸製鋼以外にはメーカーを主な顧客とし、その情報システムのライフサイクルおよびITレイヤーの全体を事業対象とするコベルコシステム。IT戦略立案やIT活用による業務改革の提案・実行などを通じて、顧客企業の競争力向上に寄与することで、単なるサプライヤーやベンダーの位置づけに留まらない「信頼されるITパートナー」となることを目指します。
この長期経営ビジョンの実現に向けて、コベルコシステムが取り組んでいるのが経営品質向上プログラムの実践です。製品やサービスと同様に、経営にも品質があるとするこのプログラムの4つの基本理念(上図)に基づき、経営理念を事業へと展開しています。神戸製鋼向けシステムの構築・運用で培った知識や技術力を礎に、コンサルティングから運用までの顧客にとって最適なソリューションをトータルで提供していく方針です。
こうした経営方針において、社員は事業を営むための重要な資産。中途採用においても「顧客目線に立って行動できるプロフェッショナルな人材」が求められていると言えます。これまでのキャリアの中で、自分のスキルや知識をどのように業務へと展開し、成果を挙げてきたかを具体的に説明できると有利です。顧客目線に立って業務を進めた経験があれば積極的にアピールしましょう。
■「なぜコベルコシステムに転職したいのか」の明確化には他社研究を
中途採用面接では「なぜ当社なのか」と質問されることが多く、コベルコシステムも例外ではありません。志望動機を問うことで面接官が知りたいのは、企業理解の深度、入社後の仕事に対する意欲やビジョンです。
こうした面接官の意図に応えるためには、「他社とコベルコシステムはどう違うのか」という面からも企業理解を深めておき、「なぜコベルコシステムを志望するのか」を明確に伝えることが重要です。企業研究の一環として以下のような鉄鋼系SIerについても研究し、比較することで、コベルコシステム独自の経営方針や事業内容を把握しておきましょう。
- JFEシステムズ株式会社
- 株式会社エクサ
- 日鉄ソリューションズ株式会社
コベルコシステムの採用面接で実際に聞かれた質問内容
コベルコシステムの経営方針や求める人物像について、具体的につかめてきたのではないでしょうか。
コベルコシステムの採用面接を受ける際には、「アットホームで穏やかな風土の中、個人を尊重しつつ仕事に取り組む」社風を意識して、「顧客目線に立って行動できるプロフェッショナルな人材」と印象づけられるようなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策のひとつとして、自分ならこれらの質問にどのように答えるか、シミュレーションしてみましょう。
コベルコシステム株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:入社】
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/人事] 【結果:入社】
コベルコシステムの採用面接に向けて
コベルコシステムの採用面接を受けるにあたって、その社風や長期経営ビジョンなど、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「アットホームで穏やかな風土の中、個人を尊重しつつ仕事に取り組む社風」を意識して、「顧客目線に立って行動できるプロフェッショナルな人材」であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
- コベルコシステムの長期経営ビジョンに沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究することで、「なぜコベルコシステムなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
これらについて準備をおこない、面接当日は、入社への熱意やコベルコシステムで実現したいビジョンなど、スキル以外の面でも自分の思いをしっかりと伝えましょう。
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大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。