マースジャパンリミテッドの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
マースジャパンリミテッドは、1911年にアメリカで開業したMars, Incorporatedの日本拠点として1975年に設立されました。「ペディグリー」や「カルカン」などで世界最大手のペットフードサプライヤーの地位を誇るほか、世界中で愛されている「スニッカーズ」「M&M's」などの菓子ブランドも手がけています。
同社は5世代にわたる家族経営企業で、グローバルに事業を展開してきたという特色を持ちます。中途入社の社員の多くは、この特色ゆえの独特の雰囲気を感じ取るようです。口コミからは、自由度が高く結果を重視する外資系らしい面もうかがえました。
大きな仕事を担えば責任も重くなっていきますが、正当に評価され報酬にも反映されるため、モチベーションも保たれるという社員が多くいます。「目標と主体性を持つことが重要」「風通しは良く公平性がある」「男女関係なく活躍できる」など、良い意味でドライで、仕事に集中できる環境が整っている様子です。ただし、事業環境は日本に根付いているため、「慣習に沿った行動や、きめ細かな仕事が求められる」という意見も見受けられ、バランス感覚が求められそうです。
プライベートカンパニーゆえの独自のカルチャーと、外資系らしいドライな部分をあわせ持つ雰囲気の中で、それぞれが主体性と強い責任感を持って任務にあたる。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社のコーポレートサイト内にある「採用情報」のページには、世界中の拠点の採用情報が集約されており、マースジャパンリミテッドの募集状況も検索できます。
2021年3月現在、マーケティングに関するいくつかのポジションや、アカウントエグゼクティブなどの募集がおこなわれています。サイトには、募集ポジションの業務内容や応募資格、歓迎される能力などが詳細に記されており、高い英語力や同職種での経験が求められるポジションもあります。まずは情報によく目を通し、自身のキャリアと照らし合わせ、アピールすべき点を整理・分析しましょう。
選考内容は、書類選考と複数回の面接となっています。選考期間は通常1~2週間と比較的短いですが、現在は新型コロナウイルス対策の一環としてオンライン面接を実施しており、やや遅れが生じる可能性が明記されています。また、履歴書を登録しておくことで最新の求人情報を入手できる制度もあるので、活用するとよいでしょう。応募はサイト上からできますが、同社の案件を扱うエージェントを経由するのもひとつの方法です。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、応募したポジションに必要な資質を備えているかという点に加え、企業カルチャーにフィットするかという点も重要視されます。
面接経験者の口コミを見ると、「これまでの就労経験の中で最も苦労したことと、最も活躍できたこと」や「職務経歴に対する満足度」などが問われています。候補者の社会人経験についてさまざまな角度から質問することで、経験からいかに学んでいるか、思慮深くキャリアを築けているか、また同社の方向性と一致しているかなどを見ていると予測できます。一度自身のキャリアを棚おろしした上で、アピールポイントを洗い出し、失敗や悩みもポジティブに捉え直しておくことが重要です。
さらに同社では、グローバル企業として高い英語力が必要となります。「英語で話してみるよう求められた」という口コミもあるので、面接がすべて英語でおこなわれても怯まずに対応できるよう、準備しておくのが得策でしょう。
マースジャパンリミテッドの面接攻略法(面接対策)
■「マースの五原則」を理解した上で自己分析をする
マースジャパンリミテッドの面接を受けるにあたっては、「マースの五原則」を理解しておくことが重要です。これは、同社の組織内でグローバルに浸透している価値観です。
5項目から成り立つこの原則は、品質向上、価格決定、消費者に対する使命、社会における責任、社員同士の関係など、企業活動のあらゆる側面において指針となり同社を支えています。世界中の約13万人の従業員がこの五原則を共有することにより、一体感とカルチャーが醸成され、方向性を一にしてビジネスを発展させているのです。
コーポレートサイトに掲載されている五原則の詳細を見ると、個人の責任、チームの在り方、業務の効率化、消費者への態度など、個人の行動についても道しるべとなるポイントが多々盛り込まれています。この五原則の中で、強く共感できる部分や普段実践していることなどを、具体的なエピソードを交えて話す準備をしておくとよいでしょう。その中で、主体性と強い責任感を持って仕事を進められる人材であることを印象付けていきましょう。
■「なぜマースジャパンリミテッドに転職したいのか」の明確化には他社研究を
同社の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜマースジャパンリミテッドなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通し、「この人は当社で何をしたいのか」「これまでの経験をどのように生かせるのか」ということに加え、「当社をどの程度理解しているか」という点を確認しようとしています。
この質問に対して説得力のある回答をするためには、競合他社についての研究が有効です。他社の特色を理解し、マースジャパンリミテッドとの違いを知った上で志望動機に落とし込むことで、熱意も伝わりやすくなるでしょう。具体的には、以下のような企業について調べてみることをおすすめします。
- ユニ・チャーム株式会社
- ネスレ日本株式会社
- ドギーマンハヤシ株式会社
- モンデリーズ・ジャパン株式会社
マースジャパンリミテッドの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を進める中で、マースジャパンリミテッドが求める人材像が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。同社の場合、まずはビジネスの指針となっている「マースの五原則」を理解する必要があります。そして、「プライベートカンパニーゆえの独自のカルチャーと、外資系らしいドライな部分をあわせ持つ社風」を意識し、「主体性と強い責任感を持って任務を全うできる人材」であることを印象付けるために、適したエピソードを用意しておきましょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問を参考にシミュレーションをおこない、面接対策を進めてみてください。
マースジャパンリミテッドの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代後半・男性/財務] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/経営企画] 【結果:入社】
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:二次面接で不採用】
[40代前半・男性/管理関連職] 【結果:一次面接で不採用】
マースジャパンリミテッドの採用面接に向けて
ここまで、マースジャパンリミテッドの中途採用面接を受けるにあたって押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「プライベートカンパニーゆえの独自のカルチャーと、外資系らしいドライな部分をあわせ持つ雰囲気の中で、それぞれが主体性と強い責任感を持って任務にあたる」社風に合致し活躍できる人材であることを、具体的なエピソードも交えてアピールする。
- 「マースの五原則」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についてもよく研究し、「なぜマースジャパンリミテッドなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらのポイントを押さえた上でアピールすべきことを整理し、面接では同社で活躍したいという熱意をしっかり伝えられるようにしましょう。
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