クレディ・スイス証券の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
同社は、チューリッヒに本社を置き50ヶ国以上に展開している世界有数のグローバル金融機関、クレディ・スイスの日本における拠点です。日本には、1972年に東京駐在員事務所を開設したことで進出しました。
現在は、証券・投資銀行業務などを総合的におこなっている同社のほか、プライベート・バンキングをはじめとした銀行業務をおこなうクレディ・スイス銀行東京支店も構えています。同社の業務のうち、特に「インベストメント・バンキング(投資銀行業務)」ではスペシャリストを多く抱え、質の高いアイデアとサービスを提供することが求められるでしょう。
そんな同社は外資系の空気が濃く、実力主義の社風をもつようです。優秀な人材を常に探しており、能力が認められれば高い給与をもらうこともできます。しかしその分、個人の裁量や部署による差も大きいことが口コミから分かります。
「実力主義の土壌で、質の高いアイデアとサービスを顧客に提供する」。採用面接においては、このような社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2021年4月現在、「日本リサーチスーパーバイザーアナリスト」「ビジネスリスクマネージャー」「銀行業務(資産サービス)」など多数の職種において、中途採用をおこなっています。採用サイトは世界共通で、自国の募集職種を検索できるようになっていますが、英語で書かれているので注意しましょう。募集職種は頻繁に追加される傾向があるので、随時チェックしてみてください。
同社の選考は比較的レベルが高く、募集の段階から多くの条件が設けられている職種もあります。応募要件をよく読み、自身のスキルと合っているかを事前に確認しましょう。書類選考の後は2~3回の面接がおこなわれますが、人材紹介会社を通して受けた場合などは1回の面接で採用となることもあります。
■面接内容の傾向は?
面接では、自己紹介をするよう求められたり、「強みと開発分野」を聞かれたりといった基本的なことに加え、「毎日百円出る機械があったら買いますか?その根拠は?」「車と船どちらが好きですか?」など、ひねりの効いた質問をされることがあるようです。予想外のことを聞かれても動揺せずに回答しましょう。
同社の採用サイトには「tips for a successful interview(面接を成功させるためのヒント)」というページがあり、質問例やしておくべき準備について記載されています。面接の前にはこのページに目を通しておき、活用してください。
また、日本人以外が面接官を務めることも多く、英語で回答を求められるケースもあるようです。英語でも自分の考えをしっかり伝えられるよう、オリジナルの回答例などを作って練習しておくことをおすすめします。
クレディ・スイス証券の面接攻略法(面接対策)
■クレディ・スイス証券のKPIを理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたっては、同社のKPI(Key Performance Indicator)を理解しておくことが必要です。同社は顧客の需要と、それに対する供給の動向について具体的なデータをいくつか公開しています。
例えば、同社の提供する「円預金」「外貨預金」「債券」「株式」など8種類のサービスのうち、ここ数年で4種類以上を保有する顧客が増えています。つまり、1つの商品だけでなく、いくつもの商品の特性をよく理解した幅広い知識をもつスペシャリストが求められていると考えられます。
また、「お客様満足度調査」の結果にも注目してみると、2018年は「不満」と答えた顧客が増えています。ここにどうアプローチし、満足度を高めることができるか考えてみると、面接にも生かせるでしょう。
これらのデータから同社の現状と課題を理解し、自身のスキルと経験をどのように生かして業績に貢献できるか、想定してみてください。
■「なぜクレディ・スイス証券に転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜクレディ・スイス証券なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「金融業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特徴を知っているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えてクレディ・スイス証券という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜクレディ・スイス証券なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とクレディ・スイス証券との違いを調べてみてください。
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
- ゴールドマン・サックス証券株式会社
- シティグループ証券株式会社
クレディ・スイス証券の採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社の社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「実力主義の土壌で、質の高いアイデアとサービスを顧客に提供する」という社風を意識して、「KPIから同社の現状と課題を理解し、スキルと経験を生かして業績に貢献できる人材」と印象づけられるよう、複数のエピソードを準備しておくことをおすすめします。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
クレディ・スイス証券株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/事務管理] 【結果:入社】
[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:三次面接で不採用】
[20代後半・男性/アナリスト] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/営業] 【結果:二次面接で不採用】
クレディ・スイス証券の採用面接に向けて
クレディ・スイス証券の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「実力主義の土壌で、質の高いアイデアとサービスを顧客に提供する」という社風の中で、「KPIから同社の現状と課題を理解し、スキルと経験を生かして業績に貢献できる」人物であることを具体的なエピソードを用いて伝える。
- クレディ・スイス証券のKPIを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 同業他社についても研究し、「クレディ・スイス証券を選んだ理由」を明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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