キオクシアの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2019年に「東芝メモリ株式会社」から現在の商号へ変更した同社。1987年にフラッシュメモリを、2007年に3次元フラッシュメモリ技術をそれぞれ世界で初めて発表するなど、旧社名の頃から半導体メーカーとして業界をけん引しています。また、半導体の世界シェアランキングでも上位に食い込んでいます。
情報社会に欠かせないメモリというメディアを扱う同社には、その業界に将来性を感じ入社する社員が多いようです。実際に現在は利益を上げていますが、その一方で社員からは「NANDほぼ1本に注力しているため、浮き沈みが激しい」という声も聞かれます。
また、「既存の制度を変更することにはネガティブな風潮がある」など、良くも悪くも古典的な日本企業といった性質も持っているようです。残業も多いと感じる社員が散見されますが、残業代は満額支払われるようなので、その点では安心できるでしょう。
「日本的な社風の中で、半導体業界をけん引する存在として情報社会に寄与する」。採用面接では、応募者がこのような条件にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2021年4月現在、生産技術職、評価・解析・品質保証、ファームウェア・ソフトウェア開発、営業など多くの職種において中途採用をおこなっています。キャリコネにも採用情報が多数掲載されているので、確認してみてください。
入社後の勤務地は東京本社のほか、神奈川県、三重県、岩手県があります。また、必要スキルなどの応募条件が職種ごとに細かく規定されています。応募の前にまず、勤務地と応募条件をよく確認しておきましょう。
コーポレートサイトによると、選考フローは「エントリー→書類選考→部門面接(応募部門による面接)→最終選考(人事部による面接)」となります。Web面接も可能なので、希望職種の勤務地が遠隔である場合も選考を受けることができます。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は、一方的に質問をされて答えるという形式ではなく、対話を重視する傾向にあるようです。応募者のキャリアをベースとしつつ、同社でできることや応募者のやりたいことなどをすり合わせていきます。これによりミスマッチをできるだけ減らし、企業・応募者ともに働きやすくする目的があるのでしょう。
そのため、逆質問もしやすい空気があるようです。一次面接では、応募した部門の現場社員が面接官となります。同社の製品や技術について知っておきたいことがあれば、応募者からも臆せずに質問し、不安を解消しておきましょう。
また、研究職や技術職の面接では「未知の不具合が起きたらどうしますか?」といった、安全性に直結する質問をされることがあります。現場作業を想定し、どんな場合も論理的に対処できることをアピールしてください。
キオクシアの面接攻略法(面接対策)
■キオクシアのミッション・ビジョンを理解した上で自己分析をする
キオクシアの面接を受けるにあたっては、同社のミッション・ビジョンと、これにのっとり展開されている同社の取り組みを理解しておくことが必要です。同社は「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションと、「一人ひとりの新たな未来を実現できる製品やサービス、仕組みを提供する」というビジョンを持っています。
ここから端を発し、「生み出せ!#世界新記憶」というプロジェクトが発足。手塚治虫のマンガを学習したAIが、氏の新作マンガ『ぱいどん』を生み出した「TEZUKA 2020」は各業界で話題になりました。この他、特設サイトにはさまざまなコンテンツが掲載されています。
同社の中途採用に応募する場合も、特設サイトにあるような「『記憶』で世界をおもしろくする」展望を持っておくとよいでしょう。自分なりにおもしろいプロジェクトを語ることで、面接官に印象を残すことができます。
■「なぜキオクシアに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜキオクシアなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「半導体メーカーに向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えてキオクシアという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜキオクシアなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とキオクシアとの違いを調べてみてください。
- 日本サムスン株式会社
- ウエスタンデジタル合同会社
- マイクロンメモリ ジャパン合同会社
キオクシアの採用面接で実際に聞かれた質問内容
キオクシアの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「日本的な社風の中で、半導体業界をけん引する存在として情報社会に寄与する」という特徴を意識して、「『記憶』で世界をおもしろくする展望を持つ
人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
キオクシア株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/デジタルプロセス研究] 【結果:入社】
[20代後半・男性/品質保証] 【結果:入社】
[30代前半・女性/技術部門] 【結果:入社】
[30代前半・男性/デジタルプロセス研究] 【結果:入社】
キオクシアの採用面接に向けて
キオクシアの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「日本的な社風の中で、半導体業界をけん引する存在として情報社会に寄与する」という特徴を理解し、「『記憶』で世界をおもしろくする展望を持つ」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- キオクシアのミッション・ビジョンを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜキオクシアなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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