日本ケロッグの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
世界で初めて朝食用シリアルを開発した、米国ケロッグの100%出資によって設立された日本ケロッグ。そのブランド力を武器に、日本においてシリアル食品の輸入・販売などを展開しています。「ケロッグ コーンフレーク」「コーンフロスティ」「ココくんのチョコクリスピー」などの定番商品に加え、近年では消費者の健康志向を意識した「フルーツグラノラ」や「オールブラン」なども売上を伸ばしてきました。
同社の口コミを見ると、業界のカテゴリーリーダーという自負を持って仕事に向き合っている社員が多いことがうかがえます。取引先からもカテゴリーリーダーとしての信頼を獲得しているため、大きな自信とやりがいにつながっているという声が聞かれました。
企業風土には外資系らしい合理的な側面があり、人の出入りも多いようです。現社長が女性であることからもわかるとおり、グローバルで女性の地位向上に取り組んでいます。同社は、女性が働きやすい環境整備が進められ、ワークライフバランスを重視した職場のようです。一方で、年功序列の風土が残るなど、日本的な側面をあわせ持つことも特徴と言えるでしょう。
外資系と日系のカルチャーを柔軟に受け入れながら、業界のカテゴリーリーダーとしての自負を持って仕事に向き合う。採用面接では、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
2021年5月現在、同社の中途採用は転職サイトやエージェントを通じておこなわれています。そのため、コーポレートサイトには選考フローに関する記載がありませんが、書類選考と複数回の面接を経て内定となるのが一般的です。くわえて、製造現場の場合には工場見学もおこなわれます。
現在はコロナ禍にあることから、WEB面接が取り入れられています。対面よりも表情や空気感が伝わりにくいことがあるため、WEB面接を想定し、明確な話し方を練習しておくとよいでしょう。
選考経験者の情報を見ると、応募から内定までの期間はおおむね1ヶ月です。ただ、エージェント経由の場合には多少前後することも考えられます。在職中の場合には余裕を持ったスケジュール管理をしましょう。
■面接内容の傾向は?
面接はオーソドックスな質問が中心で、アットホームな雰囲気で進められることが多いようです。中でも志望動機が重視される傾向にあるので、これまでの経歴や今後の展望を含め、戦略的に語れるよう準備する必要があります。同社の社風や理念などを理解した上で、自分にしかないストーリーを話せるよう、具体的なエピソードを用意しておきましょう。
また職種によっては、英語面接がおこなわれたという情報もあります。その他、エクセルなどのPCスキルについて問われたという口コミも多く見られました。具体的なスキルが問われるケースでは、誰もがわかるような基準を示しながら、具体的に答えられるようにしておきたいところです。
しっかりと自分のビジョンを持っていることを伝えるためにも、こちらからの質問もあらかじめ用意し、積極的な印象を残せるとよいでしょう。
日本ケロッグの面接攻略法(面接対策)
■日本ケロッグの「ケロッグの約束」を理解した上で自己分析をする
同社では「ケロッグの約束」として、「お客様の未来を明るくできる商品やサービスをお届けしたい」という方針を掲げています。ここに表されているのは、食を提供する社会の公器としての責任です。
もともと病院食からスタートした米国ケロッグは、食品の栄養や食文化について真剣に考え続けながら、100年以上にわたってシリアル食品を提供してきました。製品の箱に記載される栄養成分表示は、米国ケロッグが先駆的に始めたものです。こうした流れを受ける日本ケロッグでは、日本国内に生産拠点を置き、美味しく栄養価の高い食品を提供し続けています。
このように、食品の栄養や食文化向上に貢献してきた同社では、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。その一つが、2013年3月よりグローバルで展開している「Breakfasts for Better Days™」という朝食提供支援プログラムです。
また、環境問題に対しても徹底した配慮を続ける同社。世界的に意識が高まっているサステナブルな地球環境実現に向けたさまざまな取り組みについて、コーポレートサイトやグローバルサイトで詳細を確認しておくことをおすすめします。
面接に際しては、こうした同社の根底にある理念を理解することが重要です。その上で、自らの価値観や方向性も確認し、これに合致した行動を具体的に伝えられるよう準備を進めましょう。
■「なぜ日本ケロッグに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日本ケロッグなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「食品業界のどこに魅力を感じているのか」「それまでの経験をどのように生かしていくのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
面接官が知りたい点に明確に回答するためには、競合となりやすい企業についての研究が不可欠です。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ日本ケロッグなのか」について、自分の言葉で説得力のある回答をする必要があります。以下の企業を参考に、外資系や日系の枠にとらわれず、自分なりの軸で他社研究をおこなってください。
- カルビー株式会社
- 日清シスコ株式会社
- 味の素株式会社
- ダノンジャパン株式会社
- モンデリーズ・ジャパン株式会社
日本ケロッグの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまで読んで、同社の求める人材像や方向性についての理解が深まってきたのではないでしょうか。同社の場合、「外資系と日系のカルチャーを柔軟に受け入れながら、業界のカテゴリーリーダーとしての自負を持って仕事に向き合う」という社風を意識し、「人々の健康や食文化に真摯に貢献できる人材」であることを伝える必要があります。そのために、具体的な実績やエピソードを用いて戦略的にアピールしましょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどのように答えるかシミュレーションして、面接対策の総仕上げをおこなってください。
日本ケロッグ合同会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代後半・男性/マーケティング] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・女性/経理] 【結果:二次面接で不採用】
[女性/ルートセールス] 【結果:二次面接で不採用】
[30代前半・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
日本ケロッグの採用面接に向けて
日本ケロッグの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「外資系と日系のカルチャーを柔軟に受け入れながら、業界のカテゴリーリーダーとしての自負を持って仕事に向き合う」という社風を意識し、「人々の健康や食文化に真摯に貢献できる人材」であることを、具体的なエピソードを用いてアピールする。
- 「ケロッグの約束」を理解し、これに沿った自己分析をおこなって戦略的な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日本ケロッグか」に対する答えを明確にしておく。
以上を中心に自らの考えを整理しておき、面接当日は円滑なコミュニケーションで経験や能力をアピールしましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。