MHRTの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
芙蓉情報センターを前身とするSIer・みずほ情報総研と、日本勧銀経営センターを前身とするシンクタンク・みずほ総合研究所(以下、みずほ総研)。この2社の合併により、2021年4月1日に発足したのがみずほリサーチ&テクノロジーズ(以下、MHRT)です。デジタルテクノロジーに関する先進的な知見やソリューションと、社会動向の調査・分析に基づく的確なコンサルティング、2つの強みを融合した、みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)における非金融系中核会社として、顧客や社会の課題解決に貢献する新たな価値創造を目指します。
みずほ情報総研の口コミには、メガバンク系SIerゆえに「有名企業案件に当たることもあり、面白い」「若いうちから上流SEとしての仕事ができ、プロジェクト管理能力や課題解決力が身につく」といった声が多く見受けられます。みずほFGの一角として大型案件を引き受けることもあるため、影響力のあるプロジェクトやシステムの上流工程に携われることにやりがいを見出す社員が多いようです。
さらに、36協定を遵守して残業時間が管理されている点、ライフステージの変化を経ても、女性が復職しやすい制度が整備されている点などを評価する声も多く上がっています。
しかし、「何かアクションを起こす際、関係各所への説明が必要で骨が折れる」「効率性という観点からは無駄が多い」といった意見も散見され、メガバンク系ならではの業務の煩雑さや、稟議書などの書類仕事の多さに辟易する社員もいるようです。MHRTで働くには、技術的な向上心とともに、こうした企業体質になじめることも重要な要素となるでしょう。
みずほ総研の口コミにも「みずほグループならではの優良顧客に関わる業務がある」「学歴がものを言う」「母体が銀行のため福利厚生が整っている」といった、メガバンク系企業としての体質に触れる内容のものが多く、企業風土はみずほ情報総研と似通った点も少なくないようです。今後、さらに社内融和が進み、社風に新たな一面が醸成される可能性もあるため、応募の際には社内の雰囲気についてリサーチするようにしましょう。
「メガバンク系企業ならではの堅く安定的な環境の中で、やりがいのある仕事に向上心をもって取り組む」。こうしたMHRTの社風にフィットし、前向きに業務に向き合える人物であるかどうかは、面接時に採用側が探りたいポイントです。合併前の2社の企業研究も含め、万全な対策をおこない、面接に備えましょう。
■選考は何次まで?
2021年5月現在、MHRTでは、ITエンジニアとコンサルタント職で中途採用をおこなっています。コーポレーション上のキャリア採用サイトによると、その選考フローは以下のとおりです。
1.Webエントリー
2.書類選考
3.1次面接(面接官:人事担当者)
4.2次面接(面接官:マネージャーやリーダー等、現場社員)
5.最終面接(面接官:役員)
6.内定
上記はあくまでもモデルケースですが、口コミによると面接は複数回あることが多いようです。実際の選考では面接回数や面接官などが異なる場合もあることを心得たうえで、それぞれの選考ステップごとに準備をしておきましょう。キャリア採用サイト内には募集要項のほか、人事担当によるメッセージやFAQなど、応募するにあたって把握しておくべき基本的な情報が網羅されていますので、事前によく目を通すようにしてください。
■面接内容の傾向は?
口コミによると、MHRTの面接では、人物理解に加えて、技術力や思考力を重視する傾向が見られます。
オーソドックスな質問が多いとの口コミが散見されたほか、「世の中でまかり通っていることのうち、疑問を感じるものはなんですか?」「なぜ営業志望なのか?」といった質問が見受けられます。人物理解を目的とした質問については、綿密な自己分析をしておくことで対策ができます。志望動機をはじめ、中途採用面接において一般的とされる質問には事前に回答を用意しておくとよいでしょう。「強み・弱み」「好きなこと・嫌いなこと」「これまでのキャリアにおける成功体験」など、現在の自分を形成する要素を項目ごとに整理しておくと役立ちます。
また、「今のビジネスを拡大させる方法を考えてください(ITエンジニア)」「アベノミクスについて、個人としてどう思うか?(コンサルタント職)」など、技術力や思考力を見極めようとする質問をされた人も。面接の場で柔軟な回答ができるよう、自分の専門分野の知識には抜けや漏れがないよう再確認しておきましょう。
MHRTの面接攻略法(面接対策)
■みずほフィナンシャルグループの経営戦略を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたっては、みずほFGの経営戦略を理解しておく必要があります。
これまで培ってきた「みずほ」ブランドの強みを最大限発揮できるよう、「オープン&コネクト」「熱意と専門性」をビジネスにおける行動軸と定めるみずほFG。顧客にとってよりよいパートナーであり続けるために、利便性向上とともに、金融事業を取り巻く新たな価値の創造を目指します。
その鍵となるのが非金融系価値創造です。社会情勢の変化を受け、顧客ニーズや業界構造も変化する中、金融グループとして堅固な体制を維持するためには、金融に付加価値をつける必要があります。この「金融を巡る新たな価値」の創出においては、みずほFGの非金融系中核会社・MHRTが非常に大きな役割を担います。みずほFGの経営戦略に、システムやナレッジの面から貢献し、「金融を越える新たな価値」を提供することがMHRTの使命です。
中途採用においても、「みずほFGの経営戦略およびMHRTの役割を把握したうえで、熱意と専門性をもって周囲と協働できる人物」が求められていると言えます。自分の専門性をどのような考えのもとで業務に活かすつもりかを、経営戦略にからめて論理的に伝えられるとよいでしょう。
■「なぜMHRTに転職したいのか」の明確化には他社研究を
中途採用面接では一般的と言える、志望動機に関する質問。MHRTも例外ではなく、口コミにも志望動機に言及するものが散見されます。入社への熱意だけでなく、仕事に対する意識やキャリアビジョンもはかることができるため、志望動機を重視する面接官は少なくありません。
志望動機を効果的なものとするためには、「MHRTの独自性はどこにあるのか」を掘り下げる企業研究をおこない、「MHRTで自分は何をしたいのか」を浮き彫りにしておくことが重要です。以下のような企業についても研究し、比較することで、同社独自のカラーや経営戦略を把握しておきましょう。
- 三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 株式会社日本総合研究所
MHRTの採用面接で実際に聞かれた質問内容
MHRTの求める人物像や経営方針が具体的に掴めたのではないでしょうか。
MHRTの採用面接を受ける際には、「メガバンク系企業ならではの堅く安定的な環境の中で、やりがいのある仕事に向上心をもって取り組む社風」を意識して、「グループ経営戦略に沿って、熱意と専門性をもって周囲と協働できる人材」であることを示すようなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
以下、面接経験者が実際にされた質問をご紹介します。面接対策のひとつとして、自分ならこれらの質問にどのように答えるか、シミュレーションしてみましょう。
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/工業デザイナー] 【結果:二次面接を辞退】
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/総務] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・男性/プロジェクトリーダー] 【結果:二次面接で不採用】
MHRTの採用面接に向けて
MHRTの採用面接を受けるにあたって、その社風やグループ経営戦略など、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接までに準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「メガバンク系企業ならではの堅く安定的な環境の中で、やりがいのある仕事に向上心をもって取り組む社風」を意識して、「グループ経営戦略に沿って、熱意と専門性をもって周囲と協働できる人材」であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
- みずほフィナンシャルグループの経営戦略に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究することで、「なぜMHRTなのか」という質問への答えを明確にしておく。
これら3点について綿密に準備をおこない、面接当日は、MHRTで取り組みたい業務や目標、果たせる役割などを、自分らしさを反映させた言葉で伝えましょう。
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大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。