群馬銀行の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
群馬県をはじめ、埼玉県、栃木県といった北関東エリアに営業基盤を持ち、国内に157の店舗(2020年3月31日現在)を展開する群馬銀行。1932年の設立以来、地域のリーディングバンクとして地域社会の発展に寄与してきました。2020年の群馬県内企業のメインバンク動向調査(帝国データバンク)では、46.52%と圧倒的シェアでトップを獲得しています。
そんな同行は、昔ながらの保守的な社風を有する銀行です。社員による口コミには、「年功序列」「終身雇用」といった日本的経営を象徴するキーワードが並びます。「上司からの指示は絶対」「ノルマが厳しい」など、体育会的な側面もあるようです。
一方で、コンプライアンスを最優先とした意識づけや、取引先を第一に考えた営業姿勢など、堅実で誠実な企業体質を表すコメントも多数見られました。地域を代表する金融機関としてのプライドを持ちながら、地域経済をけん引していくことに正面から向き合う行員が多いことがうかがえます。さらに、時間的な制約がありながらも、仕事と勉強を両立させて金融関係の資格取得に挑戦する行員も多いようです。
保守的でありながらも常に堅実さを意識し、地域を代表する金融機関としてのプライドを持って仕事と向き合う。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
2021年5月現在、「銀行業務全般」「システムの企画・開発」「建築・電気技術者」のほか、専門人材採用として「コンサルティング業務(経営コンサル・M&Aなど)」「プライベートバンキング業務(事業承継・相続・不動産・ウェルスマネジメント)」「証券・市場運用業務、IT業務など」で中途採用をおこなっています。必要とされる経験や資格などについてはコーポレートサイトで確認してください。それぞれ、正行員と嘱託の雇用形態があります。
選考フローは、「書類選考 → 面接・適性検査 → 面接 → 内定」となっています。まずは、希望職種を明記した上で、履歴書・職務経歴書(書式自由)・志望理由書(書式自由)を人事部キャリア採用担当宛てに郵送する流れです。
■面接内容の傾向は?
「志望動機」「転職理由」といった一般的な内容が中心です。学生時代や幼少期についても聞かれることがあるそうなので、これまでの人生を振り返りながら自己分析をおこなうとよいでしょう。
「なぜ群馬銀行なのか」という質問には明確に答えたいものです。後述する「『なぜ群馬銀行に転職したいのか』の明確化には他者研究を」を参考にしながら、メガバンクではなく地方銀行を選ぶ理由などもあわせて答えられるようにしておきましょう。その際、群馬県にこだわる理由についても、自分の言葉ではっきり伝えられることが重要です。
口コミによると、奇をてらった質問は少ないものの、なかには「群馬銀行の課題と解決策」について問われた人もいます。日頃から、社会情勢や地域の経済情勢にはアンテナを高く張り、自分なりの見解を整理しておきたいものです。銀行を取り巻く環境は大きく変化しているため、同行の今後の方向性にも目を配りながら、対策をおこないましょう。
群馬銀行の面接攻略法(面接対策)
■群馬銀行の「2019年 中期経営計画『Innovation 新次元』~価値実現へ向けて~」を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたっては、同行の中期的な方向性に対する理解が欠かせません。ここでは、2019年4月から2022年3月までを対象とした「2019年 中期経営計画『Innovation 新次元』~価値実現へ向けて~」から今後の方針を見ていきましょう。
この中期経営計画では、これまで同行が培ってきた「価値提案力」をもとに、「価値を実現する金融グループ」への発展を目指し、下図の2つの基本方針を掲げています。
1つ目は「3つの改革による経営プラットフォームの転換」。これは、「日々の業務における活動の目線やその行動様式(プロセス)」「顧客との接点(チャネル)」「企業理念を根本とした行員のモチベーション向上を伴うワークスタイル・キャリア(人材)」の3つの変革によって、顧客とのコミュニケーションの充実や中長期的な関係構築に取り組み、顧客満足度を飛躍的に向上させていくものです。
2つ目の「ビジネスモデルの進化による高度な価値実現」では、これまで培ってきた「価値ある提案」を引継ぎつつ、真の顧客ニーズに応えられる質の高いコンサルティングを実践することで、顧客にとって最良な「価値実現」を追求するとともに、収益構造の抜本的な転換を目指します。
計画のタイトルにもなっているように、この3ヵ年のテーマは「イノベーション=新次元」です。タイトルに込められた意味やそれに向けた施策を理解し、自己分析に落とし込んでみてください。その上で、自分が貢献できる分野を積極的に伝えられるような自己PRを構築しましょう。
■「なぜ群馬銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究を
中途採用面接にあたっては、「なぜ群馬銀行か」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は回答を通じて、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それは群馬銀行で実現可能なのか」ということに加え、「群馬銀行についてどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいもの。そのためには、他社研究が不可欠です。
競合となりうる企業と比較しながらそれぞれの事業規模や特徴をつかめば、同行の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくることでしょう。以下を参考に他社研究をすすめてみてください。
- 株式会社東和銀行
- 高崎信用金庫
- 桐生信用金庫
- 株式会社八十二銀行
- 株式会社ゆうちょ銀行
群馬銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容
群馬銀行の特色や方向性、求める人物像などが把握できたのではないでしょうか。
採用面接を受けるにあたっては、他社研究を含めた企業研究に基づいた志望動機の整理や、中期経営計画を理解した上での自己PR対策が不可欠です。「保守的でありながらも堅実な社風」を踏まえ、「地域を代表する金融機関としてのプライドを持って仕事と向き合える人材」であると印象づけられるようなエピソードをこれまでのキャリアの中から選定し、効果的にアピールできる準備をしておきましょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどう回答するかシミュレーションしながら、面接対策の総仕上げをおこなってください。
株式会社群馬銀行の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/企画営業] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:内定を辞退】
群馬銀行の採用面接に向けて
群馬銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「保守的でありながらも堅実な社風」を意識し、「地域を代表する金融機関としてのプライドを持って仕事と向き合える人材」だと伝えられるよう、さまざまなエピソードを用意しておく。
- 「2019年 中期経営計画『Innovation 新次元』~価値実現へ向けて~」を理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ群馬銀行なのか」という問いに明確に答えられるようにしておく。
以上を参考に自分のスキルや能力をアピールできる自己PRを構築した上で、面接当日は誠実さと熱意が伝わる対応を心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。