【面接対策】ホギメディカルの中途採用面接では何を聞かれるのか

病院で使うマスクや滅菌バッグなど、医療用具の製造販売を手がけるホギメディカル。オールインワンキット、業務を簡素化するシステムの構築ほか、「現場を第一」に考えられた高品質な製品は、医療関係者から高い支持を得ています。

社員の口コミには「現場に近いため直接意見や要望を聞ける」「販売業にとどまらずコンサルティングにも携われる」との声が見られます。これは同社の認知度の高さによるといえるでしょう。

「チャレンジを認める実力主義な社風」でやりがいを感じる社員がいる一方、「退職者の多さ」「給与の低さ」「研修が短い」などの指摘もあります。さらに「価格で他社に負けるため、今後のシェア低下を懸念する」と、将来性に不安を持つ声もあがっています。

患者と医療従事者の安全、その上で経営合理化・省力化を理念とする同社。病院で使用される製品は、「人の命に関わる仕事」に直結します。やる気とともに、仕事の正確さ、丁寧さを持ち合わせた人材を求めているといえるでしょう。

面接では、「命を救う仕事を通じて、人の幸せを願える人材」としてふさわしいかどうかが見極められます。

コーポレートサイトの採用情報によると、2021年6月現在、募集中の職種は「医療用キットの製造」で、勤務地は茨城県内の2ヶ所です。今後、この職種以外を募集することもあるので、希望する場合は「キャリア採用ページ」のチェックを頻繁におこなうようにしましょう。

選考ステップは、サイトの募集要項から応募し、書類選考後に1〜2回の面接を経て採用となります。面接官は役員・管理部門が担当し、選考期間はおおよそ1〜2週間となっています。

採用情報には特設サイトがあり、「製造する製品」や福利厚生についての説明、また職場環境や研修制度についての詳細も掲載されているので、会社の雰囲気をつかむためにも、しっかりと目を通しておきましょう。

口コミによると、志望動機や職歴などの一般的な質問をされたというなかで、特に目立つのは「当社の現在の株価を知っているか？」「資本金や売上高を言えるか？」など、会社の情報について聞かれたとの声です。面接前には、コーポレートサイトを熟読し、さらに直近の株価をチェックするなどして、多岐に渡る分野の最新情報を頭に入れておきましょう。

面接はおだやかな雰囲気で進むようですが、なかには冷たい印象を受けたという回答もあります。質問される内容にもよりますが、業務に直接関係のないことを多く聞かれる傾向にあるので、さまざまな内容の問いに対し、すぐに適切な答えを出せる頭の回転の早さや、ストレス耐性があるかどうかも同時に見られているようです。

「ハキハキと受け答えをすると好印象」との声も多いので、志望動機をしっかりと自分の言葉で伝えられるようにするとともに、明るく元気な人材と印象づけられるよう心がけてのぞみましょう。

同社の面接を受けるにあたり重要になるのは、「SCM構想」と呼ばれる中長期戦略を把握することです。「SCM」とは「サプライチェーンマネジメント」の略であり、この構想は、同社の提供する「プレミアムキット」や、医療機器の再製造事業を軸に、病院経営を改善・強化するのが目的です。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療器具製造販売メーカーとして一時的に売上を伸ばしたとはいえ、今後の予測が不透明な中、同社は「安定供給」「効率化」「安全性向上」の3項目を踏まえた「プレミアムキット」の提案をさらに高めるとしています。

具体的には、製造工場の新規設営・自動化推進により、「働き方改革」と「製品の安全性強化」をはかるとともに生産性を向上させ、安定した供給を目指します。これにより、医療機関での安全性をも高め、より社会へ貢献できる施策に取り組む方針です。

近い未来には、医療の現場でも人手不足が予想されます。そのような際に必要なのは、「安全性が高く、供給不足にならない製品」の開発です。この中長期戦略を読み込み理解を深め、「人の命を救う仕事のなかで、自分が社会に貢献できることは何か」を自己分析し、面接時の自己アピールとして研究していきましょう。

同社の面接では「なぜホギメディカルを選択したのか」との質問をされることがあります。この質問は、面接官が「入社後はどのようなビジョンを描いているか」、または「当社についてどのくらい理解しているのか」を見極められています。

同社への理解度を示すためには、主要事業のみではなく、社風・理念・戦略などへの理解を深め、さらに競合となる企業の研究もおこなうことが必要です。例として、以下の企業を比較対象としてあげますので、参考にしてください。

• 株式会社リブドゥコーポレーション
• メドライン・ジャパン合同会社
• 日本メディカルプロダクツ株式会社

以上の企業研究を通じ、ホギメディカルの経営方針やどのような人材を求めているかが分かってきたのではないでしょうか。面接の場では、同社の企業理念である「患者と医療従事者の安全」「医療機関への貢献」を忘れずに、「仕事を通じて人々の命と幸せを願う人材である」と印象づけられるよう、雑談も含めた複数のエピソードを用意しておきましょう。

以下に、実際の面接の場にて聞かれた質問をご紹介します。これらを読んだ上で「この質問を受けた場合、自分ならどう回答するか」「仕事への意欲を印象づけるにはどうしたら良いか」などをシミュレーションしてみてください。

株式会社ホギメディカルの面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

ホギメディカルの採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

• 「患者・医療従事者の安全」「医療機関の経営合理化・省力化」という理念を意識して、「人命に関する仕事において社会貢献できる人材」であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。


• ホギメディカルの中長期戦略「SCM構想」を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールにつなげていく。


• 競合他社についても研究し、「なぜホギメディカルか」に対する答えを明確にしておく。