NECフィールディングの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
NECグループの一員として、ICTシステムを中心とする保守点検、修理、障害対応などのフィールドサポート業務をおこなうNECフィールディング。さらには医療機器や太陽光システムなど、今や守備範囲は非ICT機器の保守にまで拡大しています。2002年には東証一部へ株式を上場しましたが、2014年にNECの完全子会社となったことを受け、上場廃止となりました。
そんな同社は、保守的で堅実な社風のようです。社員の口コミには、「保守的で古い体質の会社」「よく言えば真面目、悪くいえば融通がきかない」などのコメントが並んでいます。一方で、「社員同士で気さくに話しやすく、和やかな雰囲気」「役員レベルでも気軽に話せる」といった口コミからは、風通しが良く、和やかで働きやすい環境がうかがえます。
社会にとって重要な役割を果たすITシステムの保守運用に携われることに誇りを持つ社員も多く、仕事を通じて成長を感じているという声も多く聞かれました。また、社員に占める女性の比率は低いものの、出産などのライフイベント後も働き続けられる環境が整っているようです。
さらにNECグループならではの口コミとして、「NECの大規模プロジェクトに参画できる」「NECの名前がついていることで信用されやすい」というように、ブランドの価値に関するものが散見されます。一方で、「NECの文化も踏襲しなければならないシーンがたびたびあることは利点でもあり欠点でもある」といったものも見られました。
面接では、このように「保守的で堅実な社風の中、NECグループの一員としての誇りと責任を持ちながらフィールドサービス業務に臨める人材であるか」が見極められます。
■選考は何次まで?
2021年6月現在、同社の中途採用は求人サイトや転職エージェントを通じておこなわれています。キャリコネには、「サーバ設計エンジニア(リーダー候補)」「インフラ設計エンジニア(PM候補)」「ネットワーク設計エンジニア (リーダー候補)」「ソリューション営業」などの求人が掲載されていますので、チェックしてみてください。
選考フローに関して詳細は明らかにされていませんが、新卒採用を参考にすると、「書類選考→Web試験→面接(3回程度)」というフローが想定されます。現在、面接はWebで実施される場合もあるようです。
また、コーポレートサイトの新卒採用ページには、同社で活躍する社員のインタビュー記事が掲載されていますので、事前に目を通して入社後のイメージを膨らませておくことをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
面接ではこれまでの経歴に加えて、「なぜNECフィールディングを志望したのか」をほぼ必ず確認されます。自分のキャリアを同社でどう活かそうと考えているのか、なぜ同社なのかをしっかり説明できるように準備しておきましょう。
また、「クラウドが進むとどうなるか?」というように、業界を取り巻く環境について聞かれることもあります。同社が主力とするICTを取り巻く環境は変化のスピードが速いため、新聞やニュースサイトで情報をキャッチしておくことはもちろん、自分なりの見解を整理しておく必要があるでしょう。
そのほか、社会人歴が浅い場合には、学生時代の部活動や課外活動などについて質問されるケースも見られます。面接官が納得するまで深く掘り下げられるので、自分自身の言葉で論理的に説明できるかが評価のポイントになると言えそうです。具体例を交えて説明することで説得力が増すため、事前に自分にしかないエピソードを用意しておくことをおすすめします。
NECフィールディングの面接攻略法(面接対策)
■NECフィールディングの成長戦略を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、今後の成長に向けた同社の戦略を理解しておきましょう。全国の自治体や企業におけるICTシステムの企画・設計から導入・運用・保守・改善提案までをトータルでサポートしてきた同社。近年は、メーカーや機器を問わずに対応するマルチメンテナンス事業を加速させてきました。今後は、ICTサポートで培ってきた実積を活かし、保守事業を起点としながらソリューション事業によって領域を深耕していく方針です。
それに伴い、近年は非ICTへと事業領域を拡大しています。顧客のビジネスを全方位にわたってサポートすることを目指し、ITの枠にとらわれず、顧客のビジネス環境を快適にするための商品提供や、快適空間の創出なども視野に事業展開していく考えです。
こうした方向性の中で、自らの経験やスキルをどういった形で生かせるのかをイメージしながら自己分析をおこない、訴求力のある自己PRを組み立てましょう。
■「なぜNECフィールディングに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜNECフィールディングか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「入社後に何をしたいのか」「それは同社で可能なのか」「これまでの経歴がどう活かされるか」といった点はもちろん、「本当に会社について理解しているか」という点です。
業界や職種の枠を超えて、同社についてしっかり理解するためには、競合となりやすい企業についての理解が欠かせません。他社と比較することで、同社の特徴がより鮮明になってくるでしょう。以下のような企業を例に、ぜひ自分なりの軸で業界ならびに他社について研究してみてください。
- 株式会社富士通エフサス
- 株式会社日立システムズ
- 日本コムシス株式会社
- 株式会社協和エクシオ
NECフィールディングの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまでで、同社の社風や方向性、求める人材像が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。同社の面接では、「保守的で堅実な社風」を意識し、「NECグループの一員としての誇りと責任を持ちながらフィールドサービス業務に取り組める人材」であると印象づけるられるとよいでしょう。そのためには、自身の実績やスキルをじっくり棚卸しし、自己アピールにつながる具体的なエピソードを洗い出してみることが有効です。
ここで、口コミをもとに同社の面接の質問例をご紹介します。自分ならどのように答えるかシミュレーションしながら、面接対策の総仕上げをおこなってください。
NECフィールディング株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代後半・女性/プロジェクトリーダー] 【結果:面接中止】
[30代後半・男性/空調設備設計] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/ハードウェア関連職] 【結果:入社】
[10代後半・女性/ソフトウェア関連職] 【結果:最終面接で不採用】
NECフィールディングの採用面接に向けて
NECフィールディングの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「保守的で堅実な社風」を意識し、「NECグループの一員としての誇りと責任を持ちながらフィールドサービス業務に取り組める人材」であると印象づけるられるよう、自分にしかないエピソードを用意しておく。
- NECフィールディングの成長戦略を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜNECフィールディングか」に対する答えを明確にしておく。
これらを参考に万全の準備で臨み、面接当日は熱意あふれる対応で転職を成功へと導きましょう。
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