進和の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1951年創業の進和は、技術系商社としてだけでなく、自らモノづくりをおこなうメーカーとして、日本を代表するメーカー約3000社を支えてきました。製造現場に欠かせない接合技術のほか、特殊肉盛溶接・溶射加工、FAシステム機器およびエレクトロニクス関連機器の開発・製造といった技術により、自動車や航空宇宙をはじめとしたさまざまな業界に貢献しています。
そんな同社の口コミには、「体育会系」「トップダウン」「縦割り」「年功序列」などのキーワードが並び、昔ながらの日本的な企業体質であることがうかがえます。営業職や管理職は男性主体で、女性活躍に関しても発展途上のようです。仕事は、チームワークよりも個人を尊重する傾向にあり、そうした状態を「個人商店」と評する声も聞かれました。また過去の口コミには、長時間労働に言及するものが散見されますが、現在は改善傾向にあるようです。
一方、年功序列ではあるものの、自ら目標を定めて責任感を持って臨めば、若手であっても大きな仕事を任される土壌があるといいます。取引先には日本を代表するメーカーが並び、「大型案件に携われる」「取引先の要望に応えることで実力をつけることができる」など、スケールの大きな仕事にやりがいや成長を感じている人も多いようです。また、海外にも幅広く展開しているため、世界で仕事をしたい人にもそのチャンスがあります。
昔ながらの日本的な社風を理解しながら、自ら目標を定め責任感を持って仕事に臨む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
2021年6月現在、同社のキャリア採用ページには、「機械装置エンジニア」「施工管理職」「技術営業」「社内SE」など、さまざまな職種における中途採用情報が掲載されています。また同社の場合、求人サイトや転職エージェントを通じた応募もでき、このようなサイトで情報を収集することも可能です。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。
選考プロセスに関する公式情報はありませんが、新卒採用を例に想定される流れは、「書類審査 → 1次面接 → 適性検査 → 2次面接 → 最終面接」というものです。適性検査の有無や面接回数は異なる場合がありますので注意してください。なお、オンラインによる面接も想定しておいたほうがよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接はオーソドックスな質問が中心です。しかし「なぜこの仕事なのか」「なぜ同社なのか」というように、志望動機についてはかなり深堀りされるようで、面接経験者からも「なぜ入社したいかを明確にすることが必要」というコメントが寄せられています。自己分析を通じて自らの価値観や仕事観を明確にした上で、「なぜ」に焦点を当てた志望動機を構築してみるとよいでしょう。
そのほか、入社後の時間外労働や休日出勤について確認されることもあるようです。また、面接中にこちらから逆質問をする機会もあるので、聞きたいことをあらかじめ整理しておくことをおすすめします。
面接の雰囲気は、「フランクだった」「重苦しさはなかった」という口コミが多くを占めます。人間性や話に筋が通っているかどうかも見られるため、飾らずに自分の言葉で、丁寧かつロジカルに話すことを心がけましょう。
進和の面接攻略法(面接対策)
■進和の第3次中期経営計画を理解した上で自己分析をする
面接に備え、同社の第3次中期経営計画(2020年9月〜2023年8月)をもとに、今後の戦略を読み解いていきましょう。
2021年に創立70周年を迎えた同社。この節目に、原点である「新商品の開拓」「新規需要家の開拓」「新規需要の開拓」という“三拓の精神”に立ち返り、デジタル技術がもたらす変革の時代の中で「新たな価値創造に挑戦し、お客様から期待される企業」を目指すとしています。
基本方針として掲げたのは、「接合技術、デジタル技術(AI、IoT)を中心とした先進技術の取り込みによる新領域の開拓」「次世代車のCASE領域における最適ソリューションの提供」「グローバル営業力の強化による海外事業展開の加速」「環境の変化に対応した経営基盤の整備と人材育成」の4つです。
国内営業部門においては、変化に対応できる営業スタイルを構築し、CASE領域における自動車部品サプライヤーへの営業強化といった次世代自動車マーケットへの取り組みを進めます。海外営業部門においては、海外拠点の販売インフラの拡充とメンテナンス事業の強化、海外販売先の開拓とサプライチェーンの拡充などに注力する方針です。製造部門では、技術の開発ならびに製品力の強化を図ると同時に、社内環境の整備にも着手します。基幹システムの再構築やコンプライアンスの徹底とガバナンスの実効性強化など、管理部門の変革も実行する考えです。
面接対策の一環としては、公開されている資料を読み込み、同社の中期的な方向性と、自らのビジョンやスキルを照らし合わせてみる必要があります。その上で、戦略遂行にあたり貢献できることをしっかりと伝えられるように自己PRをおこないましょう。
■「なぜ進和に転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接を受けるにあたり、「なぜ進和なのか」という質問に明確に回答できるようにしておきましょう。この質問は、応募者の経歴やビジョンのみならず、同社に対する志望度の高さを測る意味でも重要視されます。
この質問に明確な回答をするためには、競合他社との比較をおこなった上で、同社への理解を深めておく必要があります。他社の事業内容、経営方針、今後の方向性を研究することは、同社の独自性を把握することにつながります。同社の魅力を認識した上で、「なぜ進和なのか」を論理的に語れるような志望動機を構築しましょう。具体的には、以下のような企業について調べてみることをおすすめします。
- 株式会社東陽
- 椿本興業株式会社
- デュプロ販売株式会社
- 武蔵エンジニアリング株式会社
進和の採用面接で実際に聞かれた質問内容
進和の社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「昔ながらの日本的な社風」を理解しながら、「自ら目標を定め責任感を持って仕事に臨める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社進和の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:結果待ち】
[20代前半・女性/社内SE] 【結果:二次を辞退】
[20代後半・男性/経理] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/海外営業] 【結果:内定を辞退】
進和の採用面接に向けて
進和の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「昔ながらの日本的な社風」を理解しながら、「自ら目標を定め責任感を持って仕事に臨める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておく。
- 同社の第3次中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ進和なのか」に対する答えを明確にしておく。
以上を参考に対策をおこない、面接当日は自分の言葉で丁寧かつロジカルに話すことを心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。