【面接対策】りそな銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】りそな銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

りそなホールディングスの傘下で、国内では唯一、信託機能を併営する都市銀行として知られるりそな銀行への転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。


りそな銀行の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

りそなグループの都市銀行として、3大メガバンクに次ぐ国内規模を有するりそな銀行。フルラインの信託機能を備えた国内唯一の商業銀行としても知られています。また、リテールに特化した独自戦略により、貸出金の約85%が個人・中小企業向けという特長を持ちます。

りそなホールディングス コーポレートサイトより

2003年に公的資金が注入され、実質国有化された同行。親会社であるりそなホールディングスは経営の透明性を高めるため、当時の日本の銀行としては初めて「指名委員会等設置会社」に移行。また、役員室を仕切りのないガラス張りの大部屋にするなど、「透明性」を企業風土にまで落とし込む取り組みがなされました。そうした経緯から、「コンプライアンスにはかなり厳しい」という口コミが目立ち、経営の健全性や透明性を追求する姿勢は今なお引き継がれています。

実質国有化後の改革では、前例のない自由な発想や戦略により、都市銀行として独自のポジションを確立。社員の口コミには、「銀行特有の古いしきたりがなく、風通しの良い職場」「メガバンクに比べると良くも悪くも社風は穏やか」といった声が寄せられています。

そのほか、働き方改革や女性活躍推進にも積極的で、「19時には退社するよう徹底されている」「産休、育休、時短勤務もしっかり活用できる」「最近では女性支店長の登用が増えてきている」とのことです。とりわけ女性活躍に関しては、「制度改革も実現されており、他の金融機関に比べても突出している」という口コミがありました。

経営の健全性や透明性を追求する社風の中で、強みを活かして顧客価値を創造し、リテールNo.1を目指す。面接では、こうしたことを体現できる人材であるかが見極められます。

選考は何次まで?

同行では2021年6月現在、求人サイトや転職エージェントを通じて、「不動産売買仲介営業」「M&Aコンサルタント」「窓口事務」「不動産鑑定士」の中途採用をおこなっています。勤務地は東京、大阪などです。

選考フローに関する公式情報はありませんが、ひとつのモデルケースとして「書類選考→適性検査→面接(2〜3回程度)」という流れを想定しておくとよいでしょう。口コミ情報によると、多くの人が応募から1ヶ月程度で内定連絡を受けているようです。

また、同行ではリファラル採用やアルムナイ採用も取り入れています。この場合も、りそなグループの採用ページからエントリーし、書類選考・適性検査を経て面接へ進む流れです。詳細は同行の採用ページで確認してください。

面接内容の傾向は?

面接で問われる内容としては、これまでの経歴や前職に関すること、志望動機などが中心です。特に、「なぜメガバンクではなく同行なのか?」という質問に対しては説得力のある回答が望まれます。また、複数の面接経験者が「他社の選考状況について聞かれた」という情報を寄せています。

そのほか、「デフレのしくみと個人生活への影響は?」といった質問をされた人も。景気や経済に関するニュースについては常にアンテナを張り、情報のアップデートを怠らないようにするとともに、自分なりの見解をまとめておく必要があるでしょう。この面接経験者は、「金融機関に入る上での基礎知識と、考えを簡潔にまとめる力が問われていると感じた」と振り返っています。論理的な話し方を心がけ、面接に臨んでください。

また、別のアドバイスによると「自分の生き方や考え方を問われる質問が多いので、答えに対してなぜ自分はそう思うか?と問う癖をつけるとよい」とのこと。これは、同行に限らず中途採用試験全般に活用できる方法でしょう。

りそな銀行の面接攻略法(面接対策)

りそなグループの「中期経営計画~レゾナンス・モデルの確立~」を理解した上で自己分析をする

面接の前に、同行の中期的な方向性を把握しておいてください。ここでは、りそなグループの「中期経営計画~レゾナンス・モデルの確立~」を見ていきましょう。

同グループでは、2030年までの中長期的なビジョンとして、環境・社会構造変化への適応を通じた「持続可能な社会への貢献」、お客さま・社会との共鳴による「当グループの持続的な成長」の両立を設定しました。 このビジョンの実現に向け、中期経営計画では「リテールNo.1」のサービスグループの実現を目指し、さまざまな「共鳴」を通じて顧客の新たな価値を提供する「レゾナンス・モデルの確立」を基本方針としています。

りそなホールディングス 中期経営経営資料より

「レゾナンス・モデルの確立」とは、顧客の困りごとや社会課題を起点として、従来の銀行の常識や枠組みにとらわれることなく、新しい発想や幅広いつながりが育むさまざまな「共鳴」を通じて、時代の変化に適合し新たな価値を提供することを指しています。具体的には、伝統的な間接金融業務を徹底的に差別化する「深掘」と、脱・銀行へ向けた新規ビジネスへの「挑戦」の2つを展開していく方針です。

また、デジタル化などの社会構造の変化を踏まえ、従来型ビジネスモデルに 「デジタル&データ」「デザイン思考」「オープン」の3つのドライバーを融合させることで、時代の変化に適合したビジネスモデルと経営基盤を構築します。これまでにないスピードで戦略・施策を実現させるため、仕組み・組織・人財・方法などを考え直し、リテールに内在する高コスト体質を打破していく考えです。

選考を受けるにあたっては、りそなグループが公開している資料を読み込み、同行の方向性に則した自己分析をおこなって戦略的な自己PRにつなげましょう。

「なぜりそな銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究を

面接では「なぜりそな銀行か」と聞かれることが多いようです。志望動機を問うことで面接官が知りたいのは、企業研究の深度はもちろん、「経営面の特色や方向性を理解した上で、成果を挙げられる人材かどうか」という点です。

こうした意図に応え、入社後のビジョンを含めた熱意や意気込みを伝えるためには、業界研究を通じて同行のカラーを浮き彫りにし、それを自己PRへと落とし込んでおく必要があります。少なくとも、メガバンクをはじめとした以下のような銀行については事前にしっかり研究し、同行と比較して臨みましょう。

  • 株式会社みずほ銀行
  • 株式会社三菱UFJ銀行
  • 株式会社三井住友銀行
  • 三井住友信託銀行株式会社
  • 株式会社埼玉りそな銀行

りそな銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究を通じて、りそな銀行のカラーや求める人材像が具体的に掴めてきたのではないでしょうか。

同行の場合、「経営の健全性や透明性を追求する社風」を踏まえた上で、「強みを活かして顧客価値を創造し、リテールNo.1を目指すことができる人材」であると印象づけられるよう、効果的な自己PRを練ってみましょう。過去の経験からさまざまなエピソードをピックアップしておくと役立つはずです。

以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問を口コミの中からご紹介します。面接対策の仕上げに、ぜひ質疑応答のシミュレーションをしてみてください。

株式会社りそな銀行の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)

[20代前半・女性/法人営業] 【結果:入社】

質問

志望理由について

回答

父を中心に事業を営んでおり、自分自身がソリューション提案を…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

自身の強み、それらをどのように活かせるか

回答

金融の法人営業経験があり、そこで培った相手のニーズを…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】

質問

なぜ、メガバンクではなく当行なのか?

回答

金融は目に見えないものなので、人間性で勝負できると…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/カウンターセールス] 【結果:二次を辞退】

質問

定年までのキャリアプラン

回答

まずは入社して、配属された現場で一生懸命がんばりたい…(口コミの続きとアドバイスを見る

りそな銀行の採用面接に向けて

りそな銀行の採用面接を受けるにあたって、押さえておくと役立つ重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「経営の健全性や透明性を追求する社風」の中で、「強みを活かして顧客価値を創造し、リテールNo.1を目指すことができる人材」であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを用意しておく。

  • りそなグループの「中期経営計画~レゾナンス・モデルの確立~」の内容を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。

  • 競合他社についての理解を深め、「なぜりそな銀行なのか」に対する答えを明確にしておく。

これらを参考に志望動機の構築や面接シミュレーションをおこない、当日は誠実な対応で入社への想いをアピールしましょう。

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