【面接対策】日本航空電子工業（JAE）の中途採用面接では何を聞かれるのか

スマートフォンや自動車用のコネクタやタッチパネル、飛行制御装置などの製造・販売を手がけるJAE。企業理念に「開拓、創造、実践 」を掲げ、限りなく変化する社会のニーズに応えて、絶え間なく開拓し、創造することを使命としています。

同社の技術は幅広い分野の製品に生かされており、その点が社員のやりがいにもつながっています。口コミには、「自分が担当した商品が販売に至った際に仕事のやりがいを感じる」「パソコンの分析をおこない、修理品・交換部品の選定、そこからの作業工程を決めていくなど、とても高度でやりがいのある仕事」などの声が寄せられています。また、「新しい事を提案すれば実行できるので、成長意欲のある人には良い環境」といった口コミも見られました。

年功序列の踏襲など、昔ながらの企業体質を有するものの、「会社経営も健全、労使関係も良好、法令遵守意識も高く、優良企業と言える」とのこと。組織運営は事業部ごとの縦割りでありながら、社内の意思疎通としては風通しが良く、意思決定も速いようです。

伝統ある優良企業としての矜持を持ち、限りなく変化する社会のニーズに応えて、絶え間なく開拓し、創造する。採用面接では、このような社風にフィットする人材であるかを見極められます。

2021年6月現在、コーポレートサイトの採用ページでは中途採用を募集していませんが、エージェント経由での中途採用案件が複数あります。具体的には、「生産管理」「コネクタ機構設計」「営業」「海外事業企画」「コネクタ品質保証」「デジタルマーケティング業務」などの職種を募集しています。このようにコーポレートサイト上に募集情報がない場合でも、求人サイトや転職エージェントを通じて応募できるケースがありますので、幅広く情報収集をおこなうとよいでしょう。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。

エージェント経由のため詳細な選考フローは不明ですが、一般的には書類選考後に2〜3回程度の面接がおこなわれます。適性検査や筆記試験が課される場合もありますので、準備しておくと安心です。また、コロナ禍の現在、オンライン面接も視野に準備を進めておくとよいでしょう。

基本的な内容の質問が中心です。特に志望動機やこれまでの経験に関しては詳細に聞かれる傾向にありますので、時間をかけてキャリアの棚卸しをしておく必要があるでしょう。特に技術系の場合には、過去に設計したものについてホワイトボードを使って説明を求められることが多いようです。

また、同社では人物重視の評価がおこなわるという口コミもあります。「あなたを動物にたとえると？」や「周りからどんな風に思われているか？」など、自分を客観視できていないと答えづらい質問もあるようです。自己分析を通じて「強み・弱み」を整理し、自らについて客観的な視点で言語化してみることをおすすめします。その上で、「一緒に働きたい」と思わせるような、気持ちの良いコミュニケーションを心がけて臨みましょう。

面接を受ける前に、同社の中期経営計画から今後の方針などを確認しておきましょう。

同社では、2021年度から2025年度を対象とした中期経営計画を策定。コロナ禍による社会変化、脱炭素化、5Gの本格普及など、事業を取り巻く環境が大きく変化したことで、同社が貢献できる領域が拡大していると分析しています。その上で、基本戦略として「注力3市場の変化をとらえ技術開発力とものづくりの強化で成長を実現」「主力3事業での成長＋新領域の確立により2025年に向けた成長を計画」の2つを掲げました。

主力3事業での成長に向け、コネクタ事業においては、最先端市場である携帯機器市場でのポジションを維持しながら自動車・産機の二桁成長により市場を上回る成長を目指す方針です。インターフェース・ソリューション事業では、用途に特化したタッチパネルの差異化によって、2025年度に200億円規模への拡大を目指します。航機事業では、半導体スーパーサイクルと自動化・リモート化の需要をとらえた成長により、2025年度には200億円規模へ拡大させたい考えです。こうした戦略を確実に推し進めることで、2025年度には売上高3000億円、経常利益300億円を目指すとしています。

詳細については、同社が公表している中期経営計画の資料を読み込んでおきましょう。応募職種にかかわる領域については、特に理解を深めておくことをおすすめします。同社の方向性を自己分析に落とし込むことで、戦略的に自己PRを構築するとよいでしょう。

同社の面接では「なぜJAEなのか」と問われることが多いようです。面接官はこの質問により、「社是を理解しているか」「社風に合致した人材か」などを見極めます。この問いに答えるためには、同社への理解はもちろん、競合他社についても理解を深めておくことが重要です。

競合他社との比較を通じて同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の特徴と自分の強みをマッチングさせ、自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。そのほかにも自分なりの軸を定めて、研究領域を広げてみるとよいでしょう。

• ヒロセ電機株式会社
• 本多通信工業株式会社
• イリソ電子工業株式会社

同社の社風や目指している方向性を理解することで、どのような人材が必要とされているのかが見えてきたのではないでしょうか。

採用面接を受ける際には、「伝統ある優良企業としての矜持を保つ社風」を意識しながら、「限りなく変化する社会のニーズに応えて、開拓と創造を担える人材」と印象づけられるよう、オリジナルなエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策の総仕上げをおこなってください。

日本航空電子工業株式会社の面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

JAEの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。

• 「伝統ある優良企業としての矜持を保つ社風」を意識し、「限りなく変化する社会のニーズに応えて、開拓と創造を担える人材」と印象づけられるよう、オリジナルなエピソードを用意しておく。


• JAEの中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。


• 他社についても研究し、「なぜJAEなのか」に対する答えを明確にしておく。