カワチ薬品の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「お客様の健康で快適な生活を実現する」という企業理念を掲げる同社は、ドラッグストアとして薬を販売するだけでなく、身近なヘルスケアセンターとして、身体の不調や薬に対する疑問に寄り添う存在を目指しています。そんな想いを一言で表した言葉が、「ファーマシー・モア」です。これは、「Pharmacy(薬局)」と「More(それ以上)」を組み合わせた言葉ですが、同社では「More」の部分をとても大切にしています。社員の口コミにも「お客様から感謝の声をいただく機会が多く、仕事の活力につながる」といったものが見受けられました。
社風を表す口コミとして多く登場するのが、「トップダウン」「体育会系」「古典的」といったキーワード。店舗でのOJTを成長機会にできる人にとっては、モチベーション高く仕事ができる環境だといいますが、店長の采配が大きいために店舗によって状況は変わってくるようです。
また、「残業、休日出勤をしなければ仕事が終わらない」「各店舗人員不足で一人当たりの負担が増加している」といった声からは、慢性的な人手不足の状態にあることがうかがえます。これは同社に限らず業界全般に言えることかもしれませんが、実際、複数の人がこうした点を理由に退職していることが口コミから見えてきます。一方で、給与水準については満足の声が多くあがっていました。
体育会的な風土を理解しながら、「ファーマシー・モア」の精神でお客様の健康で快適な生活を実現する。面接では、こうした社風にフィットして活躍できる人材であるかが見極められます。
■選考は何次まで?
同社では、店舗運営・販売・商品管理スタッフ・薬剤師において通年で中途採用をおこなっています。雇用形態は転居を伴う転勤のない「エリア社員」と、さまざまなエリアで経験を積むために転居を伴う転勤がある「ナショナル社員」に分かれています。希望する職種と雇用形態を選んで応募してください。
まずは、同社のメールフォームまたは電話にて採用担当者に連絡をしてからの応募となります。その後、履歴書を送付し、書類選考を経て面接という流れです。面接回数に関する公式情報はありませんが、2回程度を想定しておきましょう。また、口コミ情報によると、適性検査が課されるとのことです。内容は一般教養や計算問題だという情報がありますので、事前に対策を講じておくとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
「なぜ働こうと思ったのか?」「この会社でやりたいことは?」「将来の姿は?」といった、志望動機や入社後のビジョンが詳細に問われます。自己分析を通じてしっかりと言語化し、面接官に伝わる回答を用意して臨んでください。その上で、口コミには「どんなことを聞かれても、しっかり答えられるように何回も練習しましょう」というアドバイスが寄せられています。回答に対して深く掘り下げられることを想定したシミュレーションをおすすめします。
また、同社の面接でよく聞かれるのが「“ファーマシー・モア”についてどう思うか?」というもの。これは、前述のとおり、同社の企業理念を一言で言い表したものであり、とても大切にされている考えです。面接の場では、具体的なエピソードを交えて共感を示せると効果的でしょう。
そのほか、転勤や残業についての意思を問われることも多いようです。入社後に齟齬が生じないよう、家族の状況やワークライフバランスへのスタンスを再確認した上でクリアに回答できるようにしておきましょう。
カワチ薬品の面接攻略法(面接対策)
■カワチ薬品の中期計画を理解した上で自己分析をする
面接の前に、同社の中期的な方向性を理解しておきましょう。ここでは、2022年3月期から2024年3月期を対象とした新中期計画を見ていきます。
同社では、前中期計画の最終年度である21年3月期に売上高3000億円を掲げていたものの、未達に終わりました。これは、適切な物件が確保できなかったことや、建設コストが上昇したことにより、年間の新規出店数が予定していた2桁台に到達したかったことが主な要因です。
こうしたことを受けて、今回の中期計画では、最終年度となる2024年3月期の連結売上高を3000億円、店舗数を400店以上、ROEを6%以上と設定しました。それに向けた成長戦略として掲げたのは、「出店戦略」「物流体制・システム強化」「DX推進による収益力強化」の3つです。
「出店戦略」では、強固なドミナントの形成によってシェアの拡大を目指すと同時に、調剤併設率を向上することで、専門性を強化させるとしています。また、「物流体制・システム強化」では、独自の体制を確立することで収益力の向上につなげたい考えです。さらに、小売環境がニューノーマルへ移行していることから、DX推進やシステム化の加速に向け、システム投資の増加や異業種との連携模索を進めていきます。
面接に備えた自己PR構築では、これらの要素を取り込み、入社後にどんな貢献ができるのかを併せてアピールできるとよいでしょう。
■「なぜカワチ薬品に転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接では、志望動機が必ず問われるものと想定しておきましょう。面接官が「なぜ当社なのか」と質問するのには、志望動機はもちろんですが、「企業に対する理解が深まっているか」を確認する意図があります。そのため、面接官を納得させられる理由を伝える必要があります。
具体的な理由を伝えるためには、同社に関するさまざまな情報を収集し分析するほかに、数年先の業界マップを見据えた他社研究が重要です。他社研究を通じて、カワチ薬品という企業の立ち位置が明確になるため、同社を理解する一助となるでしょう。以下のような大手ドラッグストアチェーンを中心に他社研究をおこなってから面接に臨んでください。
- 株式会社サンドラッグ
- 株式会社ツルハ
- 株式会社マツモトキヨシ
- ウエルシア薬局株式会社
- 株式会社スギ薬局
カワチ薬品の採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまでの企業研究を通じ、カワチ薬品の方向性や求める人材像が具体化してきたのではないでしょうか。
面接の場では、「自分」について最大限にアピールすることが大切です。同社の企業理念である「ファーマシー・モア」の精神を忘れずに、「お客様の健康で快適な生活の実現に向けて取り組める人材」と印象づけられるよう、雑談も含めた複数のエピソードを準備しておきましょう。
以下に、実際の面接の場にて聞かれた質問をご紹介します。「自分ならどう回答するか」という視点で、これらの質問に目を通してみてください。
株式会社カワチ薬品の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/フロアスタッフ] 【結果:入社】
[20代前半・男性/フロアスタッフ] 【結果:入社】
[20代後半・女性/フロアスタッフ] 【結果:入社】
[20代後半・男性/薬剤師] 【結果:入社】
カワチ薬品の採用面接に向けて
カワチ薬品の採用面接を受けるにあたり、押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「体育会的な社風」を理解しながら、「“ファーマシー・モア”の精神で、お客様の健康で快適な生活の実現に向けて取り組める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを用意しておく。
- カワチ薬品の中期計画を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜカワチ薬品か」に対する答えを明確にしておく。
面接当日は、事前に準備した対策を活かして、自分の魅力や思いを存分にアピールしましょう。
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