ウィルオブ・ワークの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1997年に「電話でのマーケティング事業」からスタートしたウィルオブ・ワーク(旧社名、セントメディア)。その後、コールセンターの派遣事業を軸に成長を続け、2021年現在は商品販売や営業代行、介護・保育など、さまざまなアウトソーシング業務を請け負っています。東証一部上場の「ウィルグループ」内の企業で、国内に40箇所の拠点を持ち、登録スタッフ数は約68万名にのぼります。
経営理念には「ポジティブ」との文言が散見され、内容には「いつでも前向きな意思と変革するチャンスを持ち続け、可能性を信じる」とあります。
社員の口コミを見ていくと、「仕事の内容が常駐先により大きく左右される」など、派遣業界さながらの意見が見られます。「体育会系・数字主義・評価基準が不透明」との声も目立ちますが、「ノルマがあってこそ責任感が持てる」「いろいろ挑戦したい人には最適な職場」といった前向きな意見も多くあります。「仕事の範囲が広いので将来性がある」など、未来を見据えた声も見られるのが大きな特徴といえるでしょう。
面接では、「物事を前向きにとらえ社会に貢献する」「人間や仕事の可能性を信じる」との理念に沿った人物であるかを見極められます。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトの採用情報によると、2021年6月現在の中途採用は「総合職」で、「コーディネーター」「システムエンジニア」など細かく分類されています。そのほかにも専門職として「法人営業」「小売販売」の採用もおこなっています。希望する職種によく目を通し、必要な資格や求められる要素、そして勤務地などにも注意を払いましょう。
採用までの流れについて、コーポレートサイトには「1、2次面接ともにwebでの面接が可能」、または「1次選考で内定が決まる場合がある」との記載がありますが、口コミでは、書類選考後に1〜2回の面接を経て採用との情報も記されています。
面接官は現場社員・部長・管理部門がおこない、選考期間はおおよそ1週間から1ヶ月程度となっています。
■面接内容の傾向は?
一般的な面接と変わりないとの意見が見られます。雰囲気もおだやかな中で進むので、「落ち着いて自分の意見をはっきりと答えられれば問題はない」との口コミが多く、「面接というより面談であった」との声も見受けられました。
職種にもよりますが、「タイピングテストを受けた」との口コミもあるので、応募前には必ず確認をしておきましょう。また、一般的な面接とはいえ、「人材派遣という業種ゆえか、面接官の人を見る目は確かである」といった声もあり、志望動機や職歴に関してはしっかりとした回答を準備しておく必要があります。
採用情報サイトには、職務内容の詳細、研修制度、求められるスキルのほか、社員インタビューやアンケート集など、興味深い内容が数多く掲載されているので、隅々まで目を通して、同社の雰囲気をよくつかんでおきましょう。
ウィルオブ・ワークの面接攻略法(面接対策)
■ウィルオブ・ワークの事業戦略を理解した上で自己分析をする
ウィルオブ・ワークの面接を受けるにあたっては、同社の事業戦略を理解・把握した上で自己分析に落とし込む必要があります。
日本全国に40箇所を越える拠点を持つ同社は、これまでに培った人材サービスのノウハウを活かし、顧客からの多様なニーズに応じることで信頼度を上げていくとしています。具体的な戦略としては、「ハイブリッド派遣」「エリア戦略」「カテゴリー特化戦略」の3つに分けられます。
「ハイブリッド派遣」は、スタッフのみを送るのではなく、同社からの社員も現場に常駐させて管理をおこなうことにより、チーム全体の仕事への意欲を向上させる手法です。
「エリア戦略」は、その豊富な拠点を活用し、大手企業からの全国にまたがる大規模案件、または地域密着型の案件など、それぞれのニーズに沿うサービスを提供していくシステムです。
「カテゴリー特化戦略」は、一般的な派遣業界での統合型事業を別個に分けることで、各々の分野でのエキスパートを派遣、他社との差別化を図り、顧客の信頼を得る戦略となっています。一例として、同社が請け負うカテゴリーは、下図のように多くの分野におよんでいます。
これらの事業戦略を読み込み、「会社にとって自分は何をしていけるのか?」との回答を明確にした上で、企業理念である「人の可能性を信じ、世の中を変革させることのできる前向きな人材」であることをアピールできるよう、しっかりと対策を進めていきましょう。
■「なぜウィルオブ・ワークに転職したいのか」の明確化には他社研究を
同社の面接では「なぜウィルオブ・ワークを選択したのか」との質問をされることがあります。これは面接官が「入社後の明確なビジョン」、または「会社についての理解度」をチェックしているといえます。
同社への理解度を示すためには、主要事業にとどまらず、経営理念・事業戦略も研究し、さらに競合となる企業も深く知っておくことが必要です。例として、以下の企業を比較対象としてあげますので、研究の参考にしてください。
- 株式会社ネオキャリア
- パーソルテンプスタッフ株式会社
- アデコ株式会社
- 株式会社パソナ
ウィルオブ・ワークの採用面接で実際に聞かれた質問内容
以上の企業研究を通じ、ウィルオブ・ワークの経営方針や求めている人材が分かってきたのではないでしょうか。面接の場では、同社の経営理念「物事を前向きに変革できる」「人の可能性を信じる」ことを常に心がけた人材と印象づけられるよう、雑談も含めた複数のエピソードを用意しておきましょう。
以下に、実際の面接の場にて聞かれた質問をご紹介します。これらを読んだ上で「この質問にはどういった回答が適切か」「仕事への意欲を伝えるにはどうすればよいのか?」といったことをシミュレーションしてみてください。
株式会社ウィルオブ・ワークの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/その他] 【結果:入社】
[30代前半・男性/営業・管理事務] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/人材コーディネーター] 【結果:一次面接で不採用】
ウィルオブ・ワークの採用面接に向けて
ウィルオブ・ワークの採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントを解説してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「人・仕事を通じて前向きな社会を実現化する」「可能性を信じ続ける」という理念を意識して、「常に前を向いた考えを持ち仕事に取り組める人材」であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- ウィルオブ・ワークの事業戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールにつなげていく。
- 競合他社についても研究し、「なぜウィルオブ・ワークなのか」に対する答えを明確にしておく。
以上について研究をおこない、面接当日は、ウィルオブ・ワークで実現していきたい仕事や意欲を自分の言葉ではっきりと伝えられるよう、準備してのぞみましょう。
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