【面接対策】公文教育研究会の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】公文教育研究会の中途採用面接では何を聞かれるのか

公文式学習法をフランチャイズ展開する公文教育研究会(以下、KUMON)への転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。


KUMONの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

学習メソッド「公文式」をフランチャイズ展開し、幼児から高齢者までさまざまな世代に向けた教育サービスを提供するKUMON。事業エリアは国境を越え、50を超える国と地域で展開しています。

公文式は、高校の数学教師だった公文公氏が我が子のために作った学習教材が始まりで、その原点は今なお大切に継承されています。それは自学自習形式で学べる教材であり、教育の根幹となる「読み・書き・計算」の基礎学力を、年齢に関係なく能力に応じて身につけることによって、誰もが一人ひとりの可能性を追求するとともに自己肯定感を育むものです。

この独自メソッドこそが同社の強みであり、社員によると「『ちょうど』に合った学習を年齢関係なくできるので、どんな子どもでも伸ばしていく楽しみがある」という結果にもつながっています。そのほか口コミには、「子どもたちの個性を発見できて面白い」「自分が関わった子どもの成長を見られることが一番のやりがい」といった声が多数寄せられ、子どもの成長に寄り添えることに多くのスタッフが喜びを感じているようです。

同社の企業風土として、子どもたちの主体性を育てると同時に、社員もまた主体的に考えチャレンジすることが歓迎されます。企業理念が浸透しており、それを求心力として、子どもの成長に献身的に向き合う人が多く、社内の風通しも良いという声が聞かれました。

主体的に考えてチャレンジすることを歓迎する風土の中、公文式を通じて一人ひとりの可能性を追求して自己肯定感を育む。こうした社風にフィットし、熱意を持って活躍できる人材であるかを、面接では見極められます。

選考は何次まで?

2021年6月現在、同社コーポレートサイトの採用ページでは中途採用を募集していませんが、エージェント経由での中途採用案件があります。このようにコーポレートサイト上に採用情報がない場合でも、求人サイトや転職エージェントを通じて応募できるケースがありますので、幅広く情報収集をおこなうとよいでしょう。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。

選考フローはエージェントによって異なる可能性がありますが、一例として以下のようなフローが提示されています。

1. Web選考
2. 説明会+1次面接+筆記試験
3. 2次面接
4. 内定

なおコロナ禍の現在においては、オンライン面接も想定しておくと安心です。オンラインの場合、通常の面接に比べて場の空気が伝わりにくいこともあるため、表情や話し方にも気を配る必要があるでしょう。

面接内容の傾向は?

面接では「自己PR」「志望動機」「今後の展望」など、一般的な事項を詳しく聞かれる傾向にあります。特に志望動機については、教育観などと照らし合わせながら深堀りされることが想定されます。口コミによると、「面接官の琴線に触れる回答をした応募者に対しては、そのまま質問が深まっていく」とのこと。そうでない場合には、あっさりと質問が切り上げられ、アピールの機会を得られないこともあるようです。自分の理想とする教育や価値観について、しっかり言語化しておく必要があるでしょう。

また、「公文と他の塾との違いは何がありますか?」と質問された人もいます。学校教育や他の学習塾との違いを明確にしておくことは、同社への志望動機を構築する上で欠かせません。また、「事務員として教育関係の職場での仕事に携わりたい」と答えた応募者は、その理由となるエピソードを交えながら回答したと振り返っています。説得力のある回答にするためには、このように裏づけとなるエピソードを交えると効果的です。あらかじめ、説得力のあるエピソードを準備しておくことをおすすめします。

KUMONの面接攻略法(面接対策)

KUMONのMission・Vision・Valueを理解した上で自己分析をする

面接を受ける前には、同社の企業理念を理解しておきましょう。同社の企業理念であるMission・Vision・Valueは、KUMONの原点としてとても大切にされています。

「個々の人間に与えられている可能性を発見し、その能力を最大限に伸ばすことにより、健全にして有能な人材の育成をはかり、地球社会に貢献する」というMissionのもと、公文式学習法によって、夢や目標に向かって学習者自らが学ぶ状態を目指しているのです。これは日本国内にとどまらず、文化・習慣・価値観・教育システムが異なる国や地域においても教育法の一つとして受け入れられ、子ども達の高い学力と人生を切り拓く力を育んできました。

KUMON コーポレートサイトより

また、同社が最も大切にしているものは「子どもたち一人ひとり」であり、以下の二つを心の中心に置いてすべての活動に臨んでいます。

●すべての公文式学習がその子の成長と将来に向け必ず役に立つ学習経験であること
●ひとりでも多くの子どもたちに公文式で学ぶ機会を提供すること

こうした点を十分に理解し、子どもたちの未来にどう寄り添っていきたいのかをしっかりと考えてみる必要があるでしょう。コーポレートサイトにはMission・Vision・Valueのほかにも、公文式誕生ストーリーや公文式の特長も詳しく掲載されています。面接対策の一環としてじっくりと目を通し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげてください。

「なぜKUMONに転職したいのか」の明確化には他社研究を

面接では、「なぜKUMONか」という質問に対し、説得力のある回答をする必要があります。この質問には、「応募者がどんな仕事をしたいのか」「それがここで実現できるのか」を確かめる目的に加え、応募者がしっかりと企業研究した上で応募しているかを確認する意図があります。その業界や職種の魅力だけでなく、他社研究を通じて同社でしか実現できないことを見つけ出し、訴求することが大切です。面接経験者からの寄せられた実際の質問内容にも、「公文と他の塾との違いは何がありますか?」というものがあることから、他社研究の重要性がわかるでしょう。

参考として、以下のような企業をリサーチし、同社の事業内容や経営戦略、社風などと比較してみることをおすすめします。

  • 株式会社Z会
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • 株式会社学研エデュケーショナル
  • 株式会社ナガセ

KUMONの採用面接で実際に聞かれた質問内容

同社の社風や目指している方向性を理解することで、どのような人材が必要とされているのかが見えてきたのではないでしょうか。

採用面接を受ける際には、「主体的に考えてチャレンジすることを歓迎する社風」を意識しながら、「公文式を通じて、一人ひとりの可能性を追求して自己肯定感を育むことに尽力できる人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策の総仕上げをおこなってください。

株式会社公文教育研究会の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)

[20代後半・男性/物流サービス] 【結果:入社】

質問

どうしてここを選んだのか?

回答

印刷や物理に興味があったため。完全未経験ということもあり…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/管理関連職] 【結果:二次面接で不採用】

質問

あなたの家族について自慢してください

回答

単なる家族自慢ではなく育てられた環境・教育に関する価値観…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:四次面接以上で不採用】

質問

なぜ教師ではなく、この会社を選んだのか?

回答

影響力の大きさを考え、こちらの会社を選びました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:三次を辞退】

質問

どうやって営業をしようと思いますか?

回答

実は教育の営業は初めてでわかりません。が、指導いただいたこと…(口コミの続きとアドバイスを見る

KUMONの採用面接に向けて

KUMONの採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

  • 「主体的に考えてチャレンジすることを歓迎する社風」を意識しながら、「公文式を通じて、一人ひとりの可能性を追求して自己肯定感を育むことに尽力できる人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを用意しておく

  • 同社のMission・Vision・Valueを理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜKUMONなのか」に対する回答を明確にしておく。

面接当日は教育に対する熱意を正確に伝えられるよう、上記を参考にしっかりと準備をおこなって臨みましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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