イートアンドの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1969年に大阪の小さな店舗で開業した餃子専門店「大阪王将」を発祥とする、イートアンドホールディングス。同店以外にもラーメン店、ベーカリーカフェなどを経営する「外食事業」と、同店ブランドの冷凍餃子を主力製品とし、売上高構成比の60%以上を占める「食品メーカー事業」の両輪でビジネスを展開しています。大型の自社工場を有することで業務用・市販用・生協用と販売網を強化し、2020年には各事業を分社化して持株会社へと移行しました。
今や全国で認知され、店舗・市販商品ともに高い人気を誇る同社。その知名度と美味しさゆえの市場価値の高さは、営業活動の追い風となり、スムーズな成約につながっています。「提案した商品が店頭に並び、お客様に買ってもらえた時は達成感がある」「メーカー事業も面白味がある」など、同社のブランド力や独自のビジネスモデルが、社員のやる気の源となっているようです。
「入社したばかりでも挑戦させてもらえる」「アイデアをすぐ実行に移し形にできる環境」「できる社員がどんどん伸びていく」といった口コミからは、自由度と柔軟性の高い実力主義の社風がうかがえます。また「営業活動では、顧客との信頼関係が最も重要」という意見が多いことから、同社で活躍する上ではコミュニケーション能力や細やかな気遣いも重要な資質と言えるでしょう。
ブランド力と独自のビジネスモデルを強みに、さらなる躍進を図る同社。面接では、挑戦や新しいアイデアが歓迎される実力主義の社風にフィットし、力を発揮できる人材であるかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では、グループ各社の中途採用を一括しておこなっています。2021年6月現在、「イートアンドフーズ」では食品の製造・開発、冷凍食品の法人営業、生産管理、工場スタッフなどの職種を募集しています。
また、同社直営の外食店舗の店長、料理長、スタッフなどの募集もおこなわれており、実力次第ではスーパーバイザーとしての起用もあるようです。いずれも、コーポレートサイトの採用情報ページにて詳細を確認の上、専用フォームから応募しましょう。
選考フローに関する公式情報はありませんが、面接経験者の口コミによると、書類選考後は2回の面接が実施されるようです。1次は現場担当者、2次は役員との面接となっています。しかし、職種や状況により変動する可能性もあるため、必要に応じて採用担当に問い合わせてもよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
同社の中途採用においては、候補者のキャリアやその中で培ったことが重要視される傾向にあります。口コミによると、「営業活動で大切にしている3つのことは?」「今までの成功体験は?」などの質問があったようです。過去に携わった業務で蓄積したことを自主的に資料にまとめて提出し、内定を勝ち取ったという人もいるように、積極的なアピールは正当に評価されます。これをひとつの事例として参考にし、自己PRの仕方を工夫してみるとよいでしょう。
さらにもう一歩踏み込み、そのキャリアを同社でどのように活かせるかも重要なポイントです。「熱意のある人、自分がやってやるという気概のある人が求められる」という経験者からのアドバイスを自己分析に役立て、キャリアビジョンを明確にしておきましょう。
また社長面接では、会社に対して質問をする時間が設けられたという口コミもありました。コーポレートサイトには事前に隈なく目を通し、公開情報からだけでは分からないこと、興味を抱いた点などを中心に、質問内容をあらかじめ整理しておくとよさそうです。
イートアンドの面接攻略法(面接対策)
■イートアンドの企業理念を理解した上で自己分析をする
採用面接を受けるにあたっては、同社が創業当時から大切にしている価値観が反映された、企業理念を理解しておくことが重要です。
「食」を通じ、五感で経験・体感できるあらゆることが「真の幸せ」に通じると考える同社。食べ物やサービスの提供のみならず、日常的な食文化に包括的に貢献することを付加価値とし、それを社名の「&」に込めています。
持株会社体制への移行により、グループ各社のシナジーを最大化し、実現できる「+&」の幅は大きく広がりました。商品企画や各外食店舗の運営では、社員からあがった多様なアイデアを具現化しています。販促キャンペーンやオンラインイベントの実施、テイクアウト販売の強化、レジレス化、通販などに対応したアプリの導入など、コロナ禍を意識した施策も多数おこなわれています。また、製品の製造ラインを増やし、安定供給体制も強化。今後数年間で、工場のスマート化や中国への店舗進出も視野に入れるとしています。
このような事業のほか、食育のための児童養護施設訪問、ラオスやタイでの学校建設・開校、東日本大震災の復興支援など、食を通したさまざまな活動にも注力しています。
スピード感を持って展開される数々の施策の根幹には、上に示すような確固たる企業理念があることがわかります。面接に向けてこれを自己分析に活かし、「+&」の創出にどのように寄与できるか、何を成し遂げたいかなどを明確化しておくとよいでしょう。
■「なぜイートアンドに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接を受けるにあたり、「なぜこの会社を選ぶのか」を熟考し、答えを用意しておくことが重要です。面接官はこの質問によって、候補者のビジョンのみならず同社に対する理解度を確認しています。
企業理解を深める手立てとしては、競合他社についての研究が有効です。外食事業と食品メーカー事業というふたつの柱で、独自性の高い企業活動を展開する同社ですが、それぞれの事業分野には多くの競合が存在しています。そこで事業規模、認知度、商品などさまざまな切り口で他社研究をおこなうことで、市場の動向や同社の立ち位置を把握することができるはずです。自身の納得のいく志望動機の構築と、訴求性のある自己PRにつなげましょう。
研究対象となる企業の一例を以下に挙げています。このほか、自身でテーマを定めて研究対象を広げていくのもよいでしょう。
- 味の素冷凍食品株式会社
- 株式会社王将フードサービス
- 株式会社すかいらーくホールディングス
- 株式会社幸楽苑ホールディングス
イートアンドの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業理念や事業内容の研究を通して、同社の求める人物像が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
同社の面接では、「挑戦や新しいアイデアが歓迎される実力主義の社風」の中で、「企業理念に共感し、意欲的に『+&』の付加価値を創出できる人材」であると印象付けることが大切です。説得力を持たせるために、自身の経験の中から具体的なエピソードを用意しておくことをおすすめします。
以下に、同社の採用面接で実際に聞かれた質問例をご紹介します。自分ならこれらの質問にどう回答するか、シミュレーションをおこない面接対策に役立ててください。
株式会社イートアンドホールディングスの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:最終面接で不採用】
[40代前半・男性/マーケティング] 【結果:入社】
[20代前半・男性/研究開発] 【結果:内定を辞退】
[女性/その他] 【結果:二次面接で不採用】
イートアンドの採用面接に向けて
イートアンドの中途採用面接を受けるにあたって、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策をする上で重要なのは、以下の3点です。
- 「挑戦や新しいアイデアが歓迎される実力主義の社風」の中で、「同社の理念に共感し、意欲的に『+&』の付加価値を創出できる人材」であると印象付けられるよう、具体的なエピソードを用意する。
- 同社の企業理念を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についてもよく研究し、「なぜイートアンドなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらのポイントを意識した上で、入社への熱意がより伝わるよう工夫を凝らし、有意義な面接にしましょう。
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