【面接対策】DXCテクノロジー・ジャパンの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】DXCテクノロジー・ジャパンの中途採用面接では何を聞かれるのか

DXCテクノロジー・ジャパンは日本での知名度は高くないものの、世界最大級の規模を誇る外資系ITサービス企業です。中途採用面接は新卒の場合と違い、ポジションに合ったスキルとともにマインドも評価されます。即戦力として一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前に十分対策しておきましょう。


DXCテクノロジーの採用面接前に知っておくべきこと

DXCテクノロジーは、世界的にも規模の大きいグローバルな外資系企業です。しかし、エンタープライズ向けITサービスという領域がやや地味で、BtoBの事業なので一般的な知名度が低いという特徴があります。

そのため、候補者は会社について十分調べたり理解したりしないまま、面接を受けてしまうケースが往々にして起こります。会社についてよく知っていることをアピールすることも大事です。

なお、どこの会社でも同じではありますが、DXCテクノロジーの採用面接を受ける際に、特に押さえておきたいのは「ポジションごとの役割の違い」です。

特にDXCテクノロジーの場合は、専門性の高い仕事が多いので、役割の違いを踏まえて面接に臨まないと、面接担当者とのコミュニケーションに食い違いが発生しやすくなります。

会社の成り立ちを押さえておく

ポジションについて説明する前に、DXCテクノロジーの会社のなりたちについて説明しましょう。DXCテクノロジーは2017年の設立ではありますが、その前身から数えると長い歴史があります。

特に重要なのはHP(ヒューレット・パッカード)の流れです。

DXCテクノロジーは2017年に、HPエンタープライズ(HPE)のITサービス部門と、米国ITサービス大手のCSC(Computer Science Corporation)が合併してできた会社です。

日本には、CSCの日本法人であるCSCジャパンと、HPEから分社した日本エンタープライズサービスという会社がありましたが、前者は2017年6月にDXCテクノロジー・ジャパン合同会社へ、後者は2018年7月にDXCテクノロジー・ジャパン株式会社へと社名変更をし、現在は「DXCテクノロジー・ジャパン」として二社が連携した体制を採っています。

大企業との取引がある「信頼と伝統のDXC」

HP(HPE)の流れを汲んでいるということは、伝統的な大企業との長期的な取引を行ってきた歴史があり、現在も継続した取引を行っているということです。このような取引は、クライアントからの厚い信頼があり、長年にわたって安定的な運用を行ってきた実績がある会社しかできません。

伝統的な大企業は、既存のシステムの安定的な運用の中で生じた課題との関わりを踏まえながら、新たな取り組みを行いますので、いい意味で保守的なアプローチとなることが多いです。そのため、クライアントに信頼を得ているDXCテクノロジー・ジャパンは、大手企業の新規案件の獲得においても有利な面があるといえます。

DXCテクノロジーの求人ポジションを理解する

DXCテクノロジーは「エンタープライズテクノロジースタック(Enterprise Technology Stack)」というコンセプトのもと、大企業の中で発生するIT課題を層別化し、地域とかけあわせたマトリックスにした図を基に、自社のITサービスを整理しています。

攻めの「GBS」と守りの「GIS」

DXCテクノロジーのITサービスは、大きく「GBS」と「GIS」に分かれます。

  • GBSは「Global Business Services」の略で、主に開発系のサービス
  • GISは「Global Infrastructure Services」の略で、主に運用系のサービス

を指します。

同じ組織の中でもさまざまな仕事があるため一概には言えませんが、運用系のGISに関する「セキュリティ」や「クラウド」「ITアウトソーシング」「モダンワークプレイス」のポジションの求人では、正確性や慎重性、手堅さなどの守りが求められる傾向にあるように見受けられます。

攻めの人材を求めるアプリケーション・チーム

一方、開発系のGBSに関する「保険業界向けBPaaSとBPO」「アナリティクス&エンジニアリング」「アプリケーション」のポジションの求人では、大手既存クライアントとの信頼関係を重視しつつ、新しいソリューションの提案を通じて新規顧客を積極的に獲得していく姿勢が求められるポジションもあります。

例えば、アプリケーションの中の「エンタープライズアプリケーション&SaaS」のチームでは、SAPやServiceNow、SalesforceやOracle、Micosoft Dynamicsなど、パッケージ化されたビジネスプラットフォームの導入先を新規開拓し、提案する業務を行う人材を求めています。

エンタープライズアプリケーション&SaaSIcon outbound

https://dxc.com/jp/ja/services/applications/EnterpriseApplication_and_SaaS

Microsoft, Oracle, SAP, Salesforce, ServiceNow.といった各領域の先進テクノロジーやプラットフォームを活用し、ビジネスを加速します。

DXCテクノロジーの面接攻略法(面接対策)

DXCテクノロジーは、エンタープライズ(大企業)におけるIT課題を解決するための専門家集団です。面接の合否は、応募する求人の部門やチームの役割を踏まえ、それを果たすために必要な経験を積んでいることや、スキルを有していることを、いかに説得力をもってアピールするかにかかっています。

特に、開発系で攻めの「GBS」の応募には注意が必要です。DXCテクノロジー全体としては、保守的で安定的な会社であり、柔軟な働き方を許容する組織であることは間違いありません。しかし、志望動機を “安定した大企業で働きたいから” と言うと、新規開拓を行う攻めのチームとのミスマッチと解され、採用から遠くなってしまいます。

DXCテクノロジー・ジャパンの現役社員が本音で語る「大企業だけどベンチャー」の意味Icon outbound

https://news.careerconnection.jp/channel/132832/

大手企業の安定とベンチャー企業のよさを兼ね備えた会社はないものか。そんな期待に答えるように、米大手ITサービスを母体とするDXCテクノロジー・ジャパンは、自社の文化として「大企業だけどベンチャー」を掲げている。

選考は何次まで?

選考回数は選考ポジションによって異なりますが、多くのポジションでは2回の面接が行われます。

  • 1次面接は現場リーダーが担当することが多く、主にスキル面のチェックが行われます。
  • 2次面接はHiring Manager(部長や執行役員レベル)が担当し、マインド面の確認が行われます。

面接内容の傾向は?

特に開発系で攻めの「GBS」の応募には、マインド面の応対も重要です。質問の例としては、以下のようなものがあります。

Q.DXCテクノロジーで今後5年後、10年後、どのようなキャリアを築きたいと考えていますか。

⇒ スペシャリストか、コンサルタントか、マネジメントか。できるだけ具体的に。業界の動向見通しと絡めて、自分のスキルがどうなるかも加えると望ましいです。

Q.今後新しいエンジニアスキルを学ぶことについて、どう考えますか。

⇒ 現在のスキルを棚卸しし、どのような課題感を抱いているかを答える必要があります。また、会社から新しい課題を与えられたときに、新しいスキルを学ぶ姿勢があるかが問われます。特にDXCテクノロジーのようなITサービス企業では、プロダクト・サービスカットでのソリューションから、業務カットでのソリューションに移行が進んでいます。エンジニアスキルはあくまでも顧客課題の解決のためにあり、時流に合わせて変わっていくというスタンスが望ましいでしょう。

Q.英語を使うことに苦はありますか。

⇒ クライアントのほとんどは日本企業なので、まずは日本語能力が重要です。ただしグローバル本部との会議は英語で行われ、社内資料も英語が多く、部署によっては外国籍の社員が半数近いというところもあります。現時点での英語力の基準はありませんが、グローバルに展開するITサービス企業であることを考えると、英語アレルギーがある方には向かない職場です。また、入社してからも専門分野の英語力を上げていく努力ができる方が望ましいと考えられます。

DXCテクノロジーの採用面接に向けて

DXCテクノロジー・ジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

1.会社の成り立ちを理解し、全体的に穏やかで、いい意味での保守的な会社であることを頭に入れて面接に臨みましょう。

2.「エンタープライズテクノロジースタック」を踏まえ、自分が応募するポジションが全体の中でどのような位置づけになっているかを理解しておきましょう。

3.役割に合わせた自己アピールが必要です。例えば、新規開拓など攻めの役割を期待されるポジションで、安定志向を強調するアピールはミスマッチになります。逆に、保守運用のポジションにおいて、安定性を欠く印象を与えないようにすることも必要です。

DXCテクノロジー・ジャパンへの転職チャンスをものにする【世界最大手のITサービス企業】Icon outbound

https://corp-research.jp/articles/6286

今回は、世界最大手のITサービス企業の日本法人、DXCテクノロジー・ジャパンを取り上げます。

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