大戸屋ホールディングスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
大戸屋ホールディングスは、定食店「大戸屋ごはん処」の運営をメインに行っています。ホールディングスではありますが、運営ブランドは「大戸屋ごはん処」1つのみ。食材は無添加のものを使用し、栄養に配慮した和食を提供しています。
また、フランチャイズも含めて国内に302店舗、海外に114店舗を展開している同社。「にっぽんの定食を世界へ」をキーワードに、タイ・台湾・インドネシア・アメリカなどに出店しています。海外店舗でもあえてローカライズはせず、日本と同じ味を提供していることが同社のこだわりです。
そんな同社の口コミには、「長く働くことが重要」という口コミが挙がっています。店長を長く務め、エリアマネージャーとして活躍することで将来的に出世につながるとのこと。そして店長の役目を果たすためには、「体力が必要」との意見も多く見られました。
「体力を維持しつつ長く働き、顧客の健康のために尽力する」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2023年1月現在、「総合職社員・接客スタッフ・調理スタッフ」の募集を行っています。総合職でも勤務地は「全国の直営店」とあり、最初は店舗で経験を積むことになります。全国転勤を希望しない人は、自宅から通える範囲で勤務できる「地域限定社員」に応募しましょう。
また、「短時間勤務社員」「曜日限定社員」「勤務日限定社員」などの働き方もあり、自分の都合に合ったものを選択できます。まずは、採用ページ下部のエントリーフォームから応募してください。
口コミによると面接は2回、筆記試験もあるようです。ほとんどの場合、選考は2週間ほどで終了します。社員からは「常に人手不足」という声も挙がっているため、入社後すぐに勤務開始となるケースも考えられます。
■面接内容の傾向は?
職種にもよりますが、口コミによると同社の面接は和やかな雰囲気で進むようです。「一次面接の際、二次面接のアドバイスをもらった」という選考経験者もいました。一次面接では意表を突くような質問はなく、長所や短所、志望動機など一般的な質問がベースとなります。
二次面接では、外食業界に携わるためにふさわしい人材かどうか見極めるため、業界に関する質問が多くなります。「外食産業の労働環境について良くないニュースが多いが、どう思うか」なども聞かれるため、業界について経営者視点で考え、自分なりの考えをまとめておくと良いでしょう。
また、筆記試験は数学・国語・一般常識の問題が出される他、「代表取締役の名前を問われた」というケースもあります。試験前に、同社の基本情報を勉強しておきましょう。
大戸屋ホールディングスの面接攻略法(面接対策)
■大戸屋ホールディングスの新中期経営計画を理解した上で自己分析をする
大戸屋ホールディングスの面接を受ける前に、同社の新中期経営計画を理解しておきましょう。コロナ禍において打撃を受けた同社。この経営計画によって「1.既存店売上高の早期回復(国内事業)」「2.コスト管理の徹底(国内事業)」「3.海外事業の再整備」を目指しています。
1に関しては、既存店の売上高をコロナ禍以前の水準まで戻すことを早急な課題としています。そのために同社が掲げたのが以下の施策です。これらの施策は全体的に見ると、「離脱層の呼び戻し」「顧客満足度の向上」を軸としています。
2の「コスト管理」は、店長として果たすべき重要なミッションです。以下の施策を頭に入れ、利益の回復を目指す必要があります。面接では主にこの1・2の施策を意識し、自身でも具体策などを考えておきましょう。
■「なぜ大戸屋ホールディングスか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ大戸屋ホールディングスなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「飲食業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えて大戸屋ホールディングスという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ大戸屋ホールディングスなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業と大戸屋ホールディングスとの違いを調べてみてください。
- 株式会社プレナス(やよい軒 など)
- 株式会社ゼンショーホールディングス(華屋与兵衛 など)
- 株式会社すかいらーくホールディングス(夢庵・藍屋 など)
大戸屋ホールディングスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
大戸屋ホールディングスが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。大戸屋ホールディングスの場合「体力を維持しつつ長く働き、顧客の健康のために尽力する」という社風を意識して、「コロナ禍前までの売上回復に貢献できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/フロアスタッフ] 【結果:入社】
[20代後半・男性/調理スタッフ] 【結果:入社】
[20代後半・女性/店長] 【結果:結果待ち】
[20代前半・女性/総務] 【結果:二次を辞退】
大戸屋ホールディングスの採用面接に向けて
大戸屋ホールディングスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「体力を維持しつつ長く働き、顧客の健康のために尽力する」という社風の中で、「コロナ禍前までの売上回復に貢献できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- 大戸屋ホールディングスの新中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ大戸屋ホールディングスなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。