【面接対策】森ビルの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】森ビルの中途採用面接では何を聞かれるのか

六本木ヒルズなどの都市再開発事業を通じ「東京を世界一の都市」にすることを目指す森ビル。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にきちんと対策しましょう。


森ビルの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

森ビルは1959年設立の総合ディベロッパーです。都市再開発、不動産賃貸・管理運営、文化・芸術・タウンマネジメントと、大きく分けて3つの事業を展開しています。

森ビルといえば、アークヒルズや六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、虎ノ門ヒルズ森タワー、GINZA SIXなど都市再開発事業が印象的ですが、ホテルや商業施設などの不動産賃貸、ゴルフリゾートの運営管理、美術館などの文化・芸術関連施設の企画運営にいたるまで、東京を世界一の都市にするという目標を掲げ、多岐にわたる街づくりに貢献している会社です。

社風については、トップダウン、穏やか、風通しが良い、昭和のような昔ながらの雰囲気、年功序列、調和を重んじる、真面目な人が多い、人当たりが良いなどの口コミが挙がっています。部署によっても異なりますが、基本的には「トップダウン型で一丸となって夢を追う環境」と言えるでしょう。

そのほか、トップメッセージでは「自ら考え自ら行動する社風」「既成概念に捉われず、新しいことに挑戦してきた歴史と社風がある」、先輩社員紹介では「アツ過ぎず且つカタ過ぎない社風」などと表現されていました。同社の選考では、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められると想定し対策しておきましょう。

選考は何次まで?

森ビルの選考フローの詳細は公開されていませんが、同社の採用ホームページから応募可能です。書類選考と複数回の面接と想定し、準備を進めましょう。

職種は、大きく分けると総合職と特定職の2つで、総合職はプロジェクトのマネジメントを、特定職は特定の分野の専門能力を発揮することが期待されています。

2023年2月時点の募集職種は、特定職のビルマネジメント、リテール、サービス、アートの4職群です。この職群の中で、仕事内容によってさらに細かく分かれている場合もあります。ビルマネジメント職群を例に挙げると、施設管理、オフィスの施工管理、住宅の施工管理、エネルギープラント運営などです。

募集要項に業務内容や応募資格などの詳細が記載されているので、希望にあうものを選びましょう。

面接内容の傾向は?

森ビルの面接では、「どうすれば儲かると思うか」「自分をサッカーで例えるとポジションはどこ?」といった質問があったようです。そのほか、転職理由や、前職での経験で同社で活かせること、今後の目標などを整理し、分かりやすく説明できるようにしておきましょう。

また、社長は採用メッセージにおいて「都市づくりのプロセスを楽しめる仲間」、「自分の頭で考え行動できる仲間」と働きたいと伝えています。採用選考では、自分がそのような人物であると伝わるように、エピソードを準備しておくとよいでしょう。

森ビルの面接攻略法(面接対策)

森ビルの理念を理解した上で自己分析をする

森ビルの面接を受ける前に、理念を理解しておきましょう。

森ビルは、「都市を創り、都市を育む」という理念のもと、事業を展開しています。理念を紐解くと「都市は、建物とインフラだけでつくることはできない。人々の暮らしや日々の営みを支え育み、可能性を引き出し発展の力になる」という考えのようです。これは、同社の採用ホームページのトップに書かれている「東京を世界一の都市にするために、未来をつくり続けている」というメッセージからも伝わってきます。

ただ建物や街をつくるのではなく、人々や地域を巻き込み、未来を見据えた都市づくりを目指しているといえるでしょう。このように理念から同社の価値観を理解したうえで、「自分はどのように貢献できるのか」面接で伝えられるように準備しておくことが大切です。

また、同社は競合他社とは異なり非上場企業であることも忘れてはいけません。前社長は過去のインタビューで、上場に否定的な考えを示していました。非上場だからこそ森ビルらしさが実現できたという記事もあります。現社長や会社の方針などについても情報収集し、競合他社にはない森ビルの魅力や強みを理解しておくことをおすすめします。

森ビル公式サイト

「なぜ森ビルか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜ森ビルか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。

以下に競合企業を挙げますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜ森ビルを志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。なお、下記に三井不動産株式会社を加えた競合5社と森ビルで、人気の六大ディベロッパーと呼ばれることもあるようです。

  • 東急不動産ホールディングス株式会社
  • 野村不動産ホールディングス株式会社
  • 住友不動産株式会社
  • 三菱地所株式会社

森ビルの採用面接で実際に聞かれた質問内容

森ビルが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。森ビルの場合「トップダウン型で一丸となって夢を追う環境」で、「都市づくりのプロセスを楽しみ、自律的に行動できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[年齢非公開・女性/財務] 【結果:二次を辞退】

質問

自分をサッカーで例えるとどのポジションですか?

回答

サッカーは詳しくないのですが、ゴールキーパーだと思い…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/ゴルフインストラクター] 【結果:入社】

質問

どうすれば儲かると思いますか?

回答

技術を売る仕事ですが、接客業という意識でお客様に…(口コミの続きとアドバイスを見る

森ビルの採用面接に向けて

森ビルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「トップダウン型で一丸となって夢を追う環境」で、「都市づくりのプロセスを楽しみ、自律的に行動できる人材」であると、具体的なエピソードやデータを交えてアピールする。

  • 森ビルの理念を理解して、それらに沿った自己分析を行い自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ森ビルなのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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