クボタの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
クボタは1890年の創業以来、「食料・水・環境に関わる地球規模の課題を解決したい」という思いのもと、農業ソリューション、水環境ソリューション、エンジン、建設機械、精密機器、素形材の6つの事業を展開しています。
こうした事業展開に誇りを感じている社員も多く、「農機という人間の『食』に関わる事業が、非常に良い」「農機や建機、エンジンは世界中で販売・使用されている」という声が見られます。それと同時に「独自性が強く、景気による業績悪化が少ない」「安定していることは間違いない」という口コミも多く、長く安心して働くことができる会社としても、満足度が高い言えます。
社内の雰囲気として多く見られるのが、「体育会系」「昔ながらの伝統的な日本企業」という声です。毎朝のラジオ体操や朝礼、朝の挨拶運動、運動会、バスツアーなど、社内イベントが多く開催されており、社員も積極的に参加するようです。古きよき温かな社風である一方で、「上下関係は厳しくなく、風通しがよい」「実力が認められれば若くして管理職になれる」「入社5年目以下でも海外駐在のチャンスあり」といった声も多く、若手を積極的に育てようという風土でもあるようです。
食料・水・環境に関わる事業内容に高い誇りを持ち、歴史ある温かい風土の中で積極的に若手人材を育成する。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
クボタの中途採用プロセスでは、書類選考後にWEB面談にて応募意志を確認した後、2回の面接が行われます。1次面接は現場社員と人事担当者、最終面接は現場社員の部長クラスと人事担当者が担当します。また、最終面接前にはWEB上での適性検査も実施されます。
応募から内定までの期間は約1ヶ月程度ですが、職種によっては同日に1次面接・最終面接が実施される「1日完結型説明選考会」が実施されることも、クボタの採用プロセスのユニークな点です。
募集職種は、大きく「技術系」と「事務系」の2つに分類されます。「技術系」は、研究、製品開発・設計、生産技術・製造、調達、品質保証、技術営業、IT、デザインの大きく8つのコースに分かれます。「事務系」には、営業、生産管理、財務・経理、人事・総務、調達などのコースがあります。それぞれのコースの中で、専門領域や担当商品等によってさらに職種が細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
志望動機について確認されるのはもちろんですが、「応募職種と志望動機に矛盾があると、『なぜ』と深く追求される」「会社説明ビデオを見ての感想を聞かれた」という口コミもあるように、より詳細な企業理解が求められます。事業内容をしっかりと理解し、その中で自身のキャリア・専門性を活かすことを具体的にイメージできているかが評価のポイントと言えるでしょう。
また、一方的な質問形式だけではなく、「面接部屋に入るなり、『何か質問はないですか?』と聞かれた」という口コミもあり、双方向のコミュニケーションが重視されるのも特徴です。
職種によっては、面接の途中で英語で自己紹介をするよう促されたり、職務内容に関連した質問に英語で答えることが求められたりするケースもありますので、しっかりと対策をしておきましょう。
クボタの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
クボタの面接攻略法(面接対策)
■クボタの行動指針「スピリッツ」を理解した上で自己分析をする
クボタの面接を受ける上では、「スピリッツ」と呼ばれる行動指針を理解しておくことが不可欠です。この「スピリッツ」は、以下の3つで構成されています。
一、総合力を生かしすぐれた製品と技術を通じて社会の発展につくそう
一、会社の繁栄と従業員の幸福を希ねがって 今日を築き明日を拓ひらこう
一、創意と勇気をもって未知の世界に挑戦しよう
これは、クボタの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「スピリッツ」に合致する人材であることをアピールしましょう。
クボタは「食料・水・環境に関わる事業内容に高い誇りを持ち、歴史ある温かい社風の中で積極的に若手人材を育成する」という社風ですが、これに沿ったエピソードを「スピリッツ」の視点も絡めて紹介することで、より強力なアピールになります。例えば、現在の職場でリーダーシップを発揮するとともに、チームメンバーの育成に努めながらプロジェクトを成功に導いた経験があれば、具体的に紹介しましょう。温かい社風にフィットするとともに、「総合力を活かす」「会社の繁栄と従業員の幸福を希う」ことのアピールにもつながります。
また、「社会の発展につくそう」「明日を拓こう」「挑戦しよう」の3つのメッセージに共通するのは、未来を見つめる視点です。これまでの経験はもちろん、入社後のビジョンにおいてもこの視点を織り交ぜて紹介することで、クボタの社風にフィットする人材であることをアピールできるでしょう。
■「なぜクボタに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
クボタの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜクボタか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、クボタという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社小松製作所
- ヤンマーホールディングス株式会社
- 株式会社IHI
クボタの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、クボタの採用面接を受ける前には、「スピリッツ」の行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「食料・水・環境に関わる事業内容に高い誇りを持ち、歴史ある温かい風土の中で積極的に若手人材を育成する」という社風を意識して、常に未来を見つめ、チームワークとリーダーシップを発揮して組織に貢献できる人材であることを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
29歳男性/システムエンジニア【結果:入社】
40歳男性/研究開発【結果:1次面接で不採用】
30歳男性/研究開発【結果待ち】
32歳男性/マーケティング関連職【結果:入社】
クボタの採用面接に向けて
クボタの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「食料・水・環境に関わる事業内容に高い誇りを持ち、歴史ある温かい風土の中で積極的に若手人材を育成する」という社風を意識して、「常に未来を見つめ、チームワークとリーダーシップを発揮して組織に貢献できる人材」であることを、自分の言葉でアピールする。
- クボタの行動指針「スピリッツ」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜクボタか」に対する答えを明確にしておく。
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東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。