【面接対策】セイコーエプソンの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】セイコーエプソンの中途採用面接では何を聞かれるのか

インクジェットプリンタで国内首位クラスのセイコーエプソンへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


セイコーエプソンの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

腕時計の開発・製造からスタートしたセイコーエプソンは、マイクロメカトロニクスをはじめとする「省・小・精の技術」を強みとし、小型軽量のデジタルプリンターやクオーツウオッチなど、数々の「世界初」を生み出し続けています。

こうした「世界初」を生み出し続けられる原動力は、セイコーエプソンの「まだ世の中にない新しいものを創る」という精神です。口コミでも「常にチャレンジさせてくれる、エンジニアにとって良い環境」「やったもの勝ち、言ったもの勝ち、主体性を持って取り組む人にとってとても良い会社」「やる気さえあれば、何でもやらせてもらえる」という声が多いことから、その精神が深く根付いていることが分かります。

チャレンジ精神を後押しする制度として、「目標管理制度」も導入されています。これは、仕事の成果とプロセスに関する独自の評価・賃金制度で、「自分の成果が、きちんと待遇や給与に反映される」「自分の能力や裁量が正当に評価される」「自分のやりたいことができ、さらにそれが評価される」という声も多く、社内の満足度が高いようです。

そしてセイコーエプソンの特徴として欠かせないのが、長野県を本拠地にしていることと、海外売上高比率7割という「グローバル企業」であることです。キャリア採用情報HPには「長野県の暮らし方」という特集が組まれており、社員からも「納涼祭、スキーツアーなど、長野県ならではの社内イベントがある」「真面目で温厚、純朴で、長野の県民性がよく反映されている」という声が寄せられているなど、地元への愛情が深く感じられます。その一方で、「若手優先で海外出張にいける」「グローバルに活躍できる人材になれる」「世界各国の販売会社、パートナー企業とともに商品開発ができる」という声も多く、グローバル企業で働くことに大きなやりがいを感じていることが分かります。

長野の地にしっかりと根付きながらグローバル展開し、チャレンジ精神を発揮して仕事に取り組みつつ、正当な成果評価でモチベーションを高めながら「世界初」を生み出し続ける。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

セイコーエプソンの中途採用プロセスでは、書類選考と適性検査、3回の面接が行われます。1次面接は人事担当者、2次面接は現場社員の部門長クラスと人事担当者、最終面接は担当役員と人事担当者が担当します。場合によっては、2次面接と最終面接が合同開催される場合もあり、選考の所要期間は3~4週間程度です。

募集職種は、「機構設計」「回路設計」「ソフト設計」「生産技術」「品質保証」「営業」「企画・管理」の大きく7つに分類されます。それぞれの職種において、事業分野や担当商品等によってさらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「長野の地にしっかりと根付きながらグローバル展開し、チャレンジ精神を発揮して仕事に取り組みつつ、正当な成果評価でモチベーションを高めながら『世界初』を生み出し続ける」という社風が大いに反映されています。

「志望動機」「自分の強みと弱み」「これまでの成功体験・実績」「会社に貢献できること」の4つの質問は必ず問われ、社風にフィットする人材であるかを確認されるとともに、回答内容の一貫性も評価されます。面接の中で同じ質問が2度繰り返されるケースも見られるため、矛盾のない回答ができるように準備が必要です。

また、「エプソン製品の中で何が好きか?」「次世代製品についてどう考えるか?」というような、具体的な商品や事業戦略について質問されるケースもあります。経営方針や事業内容をしっかりと把握するとともに、それに対する自身の見解をまとめて、分かりやすくプレゼンテーションできるように対策しておきましょう。

セイコーエプソンの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

セイコーエプソンの面接攻略法(面接対策)

セイコーエプソンの経営理念を理解した上で自己分析をする

セイコーエプソンの面接を受ける上では、経営理念を理解しておくことが不可欠です。

これは、セイコーエプソンの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営理念に合致する人材であることをアピールしましょう。

セイコーエプソンは、「長野の地にしっかりと根付きながらグローバル展開し、チャレンジ精神を発揮して仕事に取り組みつつ、正当な成果評価でモチベーションを高めながら『世界初』を生み出し続ける」という社風ですが、経営理念の中でも「チャレンジ精神」の重要さが謳われています。これまでの経験の中でチャレンジ精神を発揮したエピソードを、社風や経営理念の視点も絡めながら紹介することで、より強力なアピールにつながります。

例えば、これまでに携わったプロジェクトの中で、チームメンバー一人ひとりの適性を見極めながら、チーム全体の成果を最大化するために工夫したエピソードがあれば、経営理念の「個性を尊重し、総合力を発揮」のアピールにつながります。また、前例にとらわれることなく、新しい手法や技術を活用してプロジェクト成果を出した経験は、「常に自らの常識やビジョンを超えて挑戦」という観点でのアピールになります。

いずれの場合も、具体的なプロセスとその成果について自分の言葉で説明できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。

「なぜセイコーエプソンに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

セイコーエプソンの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜセイコーエプソンか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、セイコーエプソンという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • キヤノン株式会社
  • 株式会社リコー
  • 株式会社ニコン

セイコーエプソンの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、セイコーエプソンの採用面接を受ける前には、経営理念に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「長野の地にしっかりと根付きながらグローバル展開し、チャレンジ精神を発揮して仕事に取り組みつつ、正当な成果評価でモチベーションを高めながら『世界初』を生み出し続ける」という社風を意識して、前例にとらわれることなく、チームワークとチャレンジ精神を発揮することで組織に貢献できる人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

37歳男性/ディレクター【結果:入社】

質問

自己紹介、志望動機、転職理由について

回答

ひとつひとつ筋道だって答えるられること…(口コミの続きとアドバイスを見る

35歳男性/法人営業【結果:1次面接で不採用】

質問

志望動機、自己PR、自己分析、営業での成功事例

回答

自己PRではこれまでのキャリアを…(口コミの続きとアドバイスを見る

31歳男性/社内SE【結果:2次面接で不採用】

質問

エプソン製品の何が好きなのですか?

回答

身近にある複合機製品であり…(口コミの続きとアドバイスを見る

35歳男性/研究開発【結果:入社】

質問

オープンイノベーションをどのように生かしていくか?

回答

普段通りで十分だと思います…(口コミの続きとアドバイスを見る

セイコーエプソンの採用面接に向けて

セイコーエプソンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「長野の地にしっかりと根付きながらグローバル展開し、チャレンジ精神を発揮して仕事に取り組みつつ、正当な成果評価でモチベーションを高めながら『世界初』を生み出し続ける」という社風を意識して、「前例にとらわれることなく、チームワークとチャレンジ精神を発揮することで組織に貢献できる人材」であることを、自分の言葉でアピールする。

  • セイコーエプソンの経営理念を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜセイコーエプソンか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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