村田製作所の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
「積層セラミックコンデンサ」や「SAWフィルタ」など、数多くの電子部品で世界シェアNO.1を誇る村田製作所。海外売上比率90%超、海外関係会社70社、海外出向者も常時約560名というグローバル企業です。
村田製作所の強みは、携帯電話からロケットまで幅広い製品ラインナップと、強力なグローバルネットワークです。口コミでも「電子部品においては世界トップクラスの実力」「通信・家電・自動車など多くの市場と取引があるため、ダイナミックに仕事ができる」「グローバルに仕事ができる」といった声が多く、会社に誇りを感じる社員が多いことが分かります。
このように幅広い事業展開を成し遂げてきた理由は、主体的に行動し、異なる環境にも恐れず飛び込んでいくというチャレンジ精神です。これは、キャリア採用HPに「求める人材像」として掲げられているものですが、「やりたいことを言えば、結構自由にさせてもらえる」「自分自身で問題解決方法を決め、また周囲の協力を得ながら解決することができる」「新規事業等、新しいことにチャレンジさせてもらえる」という口コミも多く見られ、全社的にしっかりと根付いていることが伺えます。
また、「受身では自身のスキルを上げることはできない」「責任を持ってやりぬくことが強く求められる」という声もあり、チャレンジ精神とともに主体性と責任感も求められる、厳しさのある風土だと伺えます。
とはいえ、運動会やクリスマスパーティなどの社内レクリエーションが行われたり、毎日の朝礼やラジオ体操が行われたりと、古き良き温かい日本企業らしさも備えていることが分かります。「社員に優しい会社」「イベントも強制ではなく好きなものに自由に参加できる」という声もあり、社員も居心地の良さを感じているようです。
チャレンジ精神と主体性、責任感を持って仕事に取り組み、世界トップクラスの電子部品をグローバル展開していく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
村田製作所の中途採用プロセスは、書類選考と適性検査、2回の面接です。1次面接は現場社員の部課長クラスと人事担当者、最終面接は現場社員の部門長と人事部長クラスが担当します。エントリーから内定まで、選考の所要期間は1~2ヶ月程度です。
募集職種は、「技術系」と「事務系」の大きく2つに分類されます。「技術系」の中には、技術開発・設計、生産技術、製造技術、品質・環境管理、セールスエンジニア、知的財産、営業、情報システムなど、多くのコースがあります。また「事務系」も、企画、購買、経理・財務、総務、人事、法務、知的財産、生産管理、情報システム、広報、営業など多岐に渡ります。専門領域や事業分野、また勤務地等によってもさらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「チャレンジ精神と主体性、責任感を持って仕事に取り組み、世界トップクラスの電子部品をグローバル展開していく」という社風が大いに反映されています。「自信があること、自信がないことは何ですか?」「あなたの長所と短所を教えてください」という質問が多く見られ、自らの専門性や人間性を正確に把握した上で、責任感とプロ意識をもって仕事に臨める人材かどうかを確認していることが分かります。
また、「研究内容について、かなり詳細に突っ込まれた」「前職での経験が、募集ポジションとマッチするかどうかを重点的に確認された」という口コミも多く寄せられていますが、これは数多くの製品ラインナップを抱え、幅広く事業展開する村田製作所ならでは。事業内容や経営戦略を把握することはもちろん、自身の専門性を最も活かせるポジションはどこなのかをしっかりと検討して、その理由を論理的に説明できるように準備しておきましょう。
村田製作所の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
村田製作所の面接攻略法(面接対策)
■村田製作所の社是(経営理念)を理解した上で自己分析をする
村田製作所の面接を受ける上では、経営理念である「社是」を理解しておくことが不可欠です。これは1954年、創業者の村田昭によって作られたものです。
これは、村田製作所の企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「社是」に合致する人材であることをアピールしましょう。
村田製作所は、「チャレンジ精神と主体性、責任感を持って仕事に取り組み、世界トップクラスの電子部品をグローバル展開していく」という社風ですが、これに沿ったエピソードを「社是」の視点も絡めて紹介することで、より強力なアピールになります。例えば、商品開発の場面で困難に直面した時に、社風である「チャレンジ精神」を持ってあきらめずに挑戦し、自身の技術力を高めることで乗り越えてきたエピソードがあれば、社是の「技術を練磨」のアピールにもつながります。
また、社内外の関係者を巻き込みながらプロジェクトを成功に導いたエピソードがあれば、チームワークの視点に「社会貢献や協力者の利益」という観点も組み込むことで、「会社の発展と協力者の共栄」のアピールも可能となります。
そして全てのエピソードを通して、周囲への感謝を忘れない姿勢を見せることで、「これをよろこび感謝する人びととともに運営する」という社是とも共鳴することができるでしょう。
■「なぜ村田製作所か」の明確化には他社研究が必要
村田製作所の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ村田製作所か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、村田製作所という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 京セラ株式会社
- サムスン電子
- TDK株式会社
村田製作所の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、村田製作所の採用面接を受ける前には、「社是」に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「チャレンジ精神と主体性、責任感を持って仕事に取り組み、世界トップクラスの電子部品をグローバル展開していく」という社風を意識して、チャレンジ精神を持ちつつ技術を練磨することで、どんな困難な場面も乗り越えられる人材であると印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
32歳男性/社内SE【結果:1次面接で不採用】
33歳男性/システムエンジニア【結果待ち】
28歳男性/研究開発【結果:入社】
28歳男性/研究開発【結果:2次面接で不採用】
村田製作所の採用面接に向けて
村田製作所の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「チャレンジ精神と主体性、責任感を持って仕事に取り組み、世界トップクラスの電子部品をグローバル展開していく」という社風を意識して、「チャレンジ精神を持ちつつ技術を練磨することで、どんな困難な場面も乗り越えられる人材」であることを、自分の言葉でアピールする。
- 村田製作所の「社是」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ村田製作所か」に対する答えを明確にしておく。
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東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。