【面接対策】ディスコの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ディスコの中途採用面接では何を聞かれるのか

半導体、電子部品向け切断等で世界首位を誇るディスコへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


ディスコの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

ディスコは、「Kiru」「Kezuru」「Migaku」の3つの技術に特化して、事業を展開しています。この3つの技術は、社内では「KKM」と呼ばれ、日本語のまま世界中に通じる技術に高めたい、という想いが込められています。

半導体、電子部品向け切断等数多くの製品で世界トップシェアを誇るディスコの強みは、その高い技術力を生み出す独自の風土にあります。「PIM」と呼ばれる独自の社内改善活動や、社内通貨制度「WILL」等、ディスコ独特の制度が数多くあり、社員の働くモチベーション向上に寄与しています。中には、「合う合わないがはっきりする会社」「社内文化の醸造に非常に時間をかけている」という口コミも見られるほど、その独自性は明確なものだといえます。

新入社員は、「アプリケーション大学」と呼ばれる独自の研修制度を卒業後、自分の意思で配属先を決定するという仕組みを始め、人事制度においても強い独自性がありますが、一貫して社員の主体性が重んじられています。「本人のやる気とひたむきな努力次第で、部門の中核を担うような大きなプロジェクトのメンバになれる」「自分たちで内容を考えて、企画し通れば実行できる」「基本自前主義の会社なので、自分たちの創意工夫が求められる」という多くの口コミからもその社風が伺えます。

働く環境づくりにおいても、「パーティなどの催し物が年に複数あって日本の会社とは思えないような感じ」「ディスコオリンピックという社内での競技大会がある」と、社内コミュニケーション施策においても、その独自性は強く発揮されていることが分かります。また、「本社ビルにプールがある」「インストラクターつきのヨガスタジオもある」と、ハード面も充実しており、社員からの評判も上々です。

充実した福利厚生制度と独自の社内文化の中で、一人ひとりが主体的にモチベーション高く、世界トップレベルの技術を生み出す。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

ディスコの中途採用プロセスは、書類選考と、2~4回の面接です。面接回数は募集職種や状況に応じて異なります。例えば面接回数が3回の場合は、1次面接は現場社員の課長・主任クラス、2次面接は現場社員の部長クラス、最終面接は社長と1対1での面接です。

募集職種は、「技術開発」「営業」「管理」の大きく3つに分類されます。「技術開発」とは、新規装置開発や精密加工ツール・アプリケーション開発、カスタマーサポート等にコースが分かれます。「営業」は国内営業と海外営業、「管理」は総務・経理・人事・情報システム・法務・広報・購買等に分かれます。事業領域や専門分野等によって、さらに職種は細分化されているほか、「オープンポジション」が設置されていることも、ディスコの中途採用の特徴の一つです。会社の状況等によって、募集職種の数・内容はその都度変化しますが、募集職種の中に希望職種がない場合、「オープンポジション」と呼ばれる、自身のキャリア内容やスキル等に応じて、適性な職種とマッチングする仕組みでの応募が可能です。募集職種の全体像をしっかりと把握した上で、最も自分に合う職種を選択するようにしましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「充実した福利厚生制度と独自の社内文化の中で、一人ひとりが主体的にモチベーション高く、世界トップレベルの技術を生み出す」という社風が大いに反映されています。企業理念である「DISCO VALUES」について必ず質問されることは、多くの口コミから分かります。「企業理念について何が共感できるか?」「DISCO VALUESの何を知っていますか?」という質問が多く見られ、また、「何でそう思うのか、となぜなぜ、どうやって、と深堀される」「曖昧な回答や前後の脈略がないとなぜを繰り返して聞かれる」ことも特徴的です。

また、「どのような仕事内容を想像していますか」「ディスコの製品をどう思っているか、製品について具体的に何処まで知っているか」と仕事内容への理解度についても深く確認されます。特に社長との最終面接では、「あなたの会社の製品について語ってください」「それは社会的に何の役に立つのか?」と、現在の職務内容についても深堀されるため、分かりやすく論理的に伝えることが必要です。

面接時間は、「20分~30分と非常に短い」ケースが多いようですが、「逆質問の時間がかなり長かった」「逆質問の時間に10分程当てられた」という口コミも見られるため、予め準備をしておきましょう。また職種によっては、「インバータの動作原理を英語で説明してください」と英語面接に切り替えられたり、「完全に富士山を山梨県側に移すと仮定したとき、4トントラック何台必要か計算して」とケーススタディを出題される場合もありますので、どんな面接内容でも柔軟に対応できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。

ディスコの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

ディスコの面接攻略法(面接対策)

ディスコの「DISCO VALUES」を理解した上で自己分析をする

ディスコの面接を受ける上では、「DISCO VALUES」と呼ばれる企業理念を理解しておくことが不可欠です。「DISCO VALUES」は1997年に基本版が構築され、以来社会環境等の変化に応じて見直しが続けられ、現在では200以上の項目で構成されています。企業HPでは、以下の3つが代表例として紹介されています。

●高度なKiru・Kezuru・Migaku技術によって遠い科学を身近な快適につなぐ

●Missionの実現性の向上および価値交換性の向上を成長と定義する

●Always the best, Always fun

これは、ディスコの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「DISCO VALUES」に合致する人材であることをアピールしましょう。

ディスコの面接では、この「DISCO VALUES」への共感が強く求められます。上述の「面接内容の傾向は?」でも触れましたが、「DISCO VALUES」に関する質問は必ず出されるため、深く理解し、自分自身の言葉で説明できるようにしっかりと準備が必要です。また、「充実した福利厚生制度と独自の社内文化の中で、一人ひとりが主体的にモチベーション高く、世界トップレベルの技術を生み出す」という社風も意識した上で、「DISCO VALUES」の視点を絡めながら自分のエピソードを紹介することは、強力なアピールにつながるでしょう。

例えば、現在の職場において、自分自身の技術力を世界に通じるレベルに高めるため努力したことや、それによって得られた社会的な意義について説明することは、「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術によって遠い科学を身近な快適につなぐ」観点でのアピールが可能です。また、これまで携わったプロジェクトにおいて、あらゆるステークホルダーの立場に立った上で、全ての関係者の満足度を向上させるよう工夫を重ねたエピソードは、「MISSIONの実現性の向上および価値交換性の向上を成長と定義する」のアピールにつながります。また、「Always the best,Always fun」とは、「常にベストを尽くすことと、仕事を楽しむ」モットーを示しています。いずれのエピソードを語る上でも、この観点を織り交ぜながら、熱意を持ち、自分自身の言葉で語ることで、人間性や仕事観についてもアピールすることが可能です。

「なぜディスコに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ディスコの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜディスコか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、ディスコという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社東京精密
  • 株式会社不二越
  • 東京エレクトロン株式会社

ディスコの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、ディスコの採用面接を受ける前には、「DISCO VALUES」の企業理念に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「充実した福利厚生制度と独自の社内文化の中で、一人ひとりが主体的にモチベーション高く、世界トップレベルの技術を生み出す」という社風を意識して、「DISCO VALUES」への深い共感と高い専門性、関係者全体を俯瞰できる広い視野を持って組織貢献できる人材であると印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

31歳男性/ネットワークエンジニア【結果:1次面接で不採用】

質問

DISCO VALUESの何を知っていますか?

回答

一貫性が無いと激しく突っ込まれますので…(口コミの続きとアドバイスを見る

28歳男性/技術関連職【結果:3次面接で不採用】

質問

あなたの会社の製品について語ってください。

回答

すべてを同時に確認できるいい質問だな…(口コミの続きとアドバイスを見る

28歳男性/カスタマーサポート【結果:1次面接で不採用】

質問

インバータの動作原理を英語で説明してください

回答

特殊な社風であり自分は…(口コミの続きとアドバイスを見る

28歳男性/工業デザイナー【結果:1次面接で不採用】

質問

富士山を山梨県側に移すなら、4tトラック何台必要か?

回答

面接室の中にあったホワイトボードに…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半・女性/社内SE 【結果:一次面接で不採用】

質問

ITが好きか。どのような技術が好きか。

回答

データベースの話になり、OLACLEの…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半・男性/研究開発 【結果:一次面接で不採用】

質問

現在の残業状況と過去最高残業時間

回答

現職は残業がほぼないことを伝えた上で、…(口コミの続きとアドバイスを見る

ディスコの採用面接に向けて

ディスコの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「充実した福利厚生制度と独自の社内文化の中で、一人ひとりが主体的にモチベーション高く、世界トップレベルの技術を生み出す」という社風を意識する。そして、「DISCO VALUES」への深い共感と高い専門性、関係者全体を俯瞰できる広い視野を持って組織貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。

  • ディスコの企業理念「DISCO VALUES」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜディスコか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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